マーケット 最終更新日 July24, 2002
マーケット (ローカル市場、食材情報)
マニラに行ったら、魚は南国の「赤」とか「青」い物ばかりだし、生野菜はまず育たないので食べられないだろうし・・・。赴任前から、ため息をついていたら・・・おっとどっこい、大概のものは揃うではありませんか。
地元の人の活気が味わえる「ローカルマーケット」での買物、珍しいものを御紹介します。
マカティ在住の人にとってのローカルマーケットと言えば・・・
・・・ということで、肉・魚類については、私のお得意はGuadalupe(ガダルペと日本の書籍では紹介されていますが、現地の人の発音だとグァダルッペって感じです)を中心に、フルーツはエドサセントラルを中心に御紹介します。
< 肉:牛・豚 >
牛とブタについては、同じ店で部位ごとにぶら下げて売っている。豚の大きな頭というか顔を見れる時も多く、はじめはビックリするでしょうが、慣れると平気。部位の名前や値段は出ていないので、「牛のサーロインを○キロ」というように、注文します。指で触って、鮮度や柔らかさを確認するようですが、肉は分かりにくく、お店の人を信じるしかなく…マーケットで肉を買うのは難しいです。
でも、スーパーの肉は防腐剤などの薬品を多く使っているといううわさもあり、マーケットの方が安心かも。高級デリの精肉は、きれいな部位なので安心だが、値段はマーケットの3~5倍とお高い。
また、マーケットで買ってきた肉は、ジャブジャブ水で洗うのが常識。(これは、ハエなどの卵がついているのを洗い流すためか…?とにかく、マーケットでは、同じ包丁、同じまな板でブタも牛も切ったりしているので、衛生面ではちょっと問題)
さらに、肉のおそうじも結構手間のかかる作業である。
< 肉:チキン >
鳥は、部位ごと:頭、もも、胸、足というか爪のところ、というように山積みになっている。
その横に、1羽(内臓を取り、手足、首を落としたもの)の物も並んでいるので、1羽を頼み、その場で小さく切ってもらうといいでしょう。
1羽の袋入りのものも、ちょっと首が長めなので、「首はもう少し切ってね」と頼むといい。
(お馴染みさんになると、首を切ってから重さを量ってくれる!:1羽買っても100ペソ弱だ)
写真は、いつもおまけをしてくれるグァダルッペのマーケットのおばさん!(おじさんも親切!)
今日は「写真を撮らせてね」と言うと、快くポーズをとってくれました。
室内で裸電球の明かりなので、ちょっと顔が見えにくいかなぁ…。
いつもニコニコ迎えてくれます!
卵は、市場にも置いてありますが(チキン売り場ではなく、なぜか大概米売り場)、市場のものは試したことがありません。生食でなければ、ス-パなどで買い求めると良いでしょう。以前は、黄身が白っぽく元気のない卵が多かったのですが、最近はルスタンなどで買う卵もよくなってきました。個人的にはBounty Fresh EGGSがお勧めですが、生食は避けてます。
注意)フィリピンでは卵を十分に洗っていないので、家に戻ってからちゃんとカラを洗ってくださいね!卵の殻を洗う事で、ばい菌の繁殖をかなり抑えられるそうです。日本では洗った事などないとおもいますが、日本ではきれいに洗ってから市場にでるので、その必要がないのです。知らなかった?!
< 魚 >
さすがに、前日に雨が降ると、とたんに入荷量が少なくなり、養殖魚(ミルクフィッシュなどの色の黒い魚)ばかり並びます。天候を考慮した上で買物に行くといいでしょう。
魚の種類はとにかく豊富。ただ、日本人好みの油ののった魚は、こちらでは好まれず(市場にもほとんどない)、タイやアジに似たものが多い。マグロやカジキは大きいものが上がる事も多く、そういう場合は、切っておいてあるものより、厚みを言って、その場で切ってもらうといいでしょう。
ラプラプなど(タイに似た、こちらでの高級魚)は、とにかく骨や皮が強いので、エラはお店の人にとってもらう方がいいでしょう。(下の写真で、ラプラプはすでにウロコを市場で落としてもらっているので色が薄いのですが。本来はもっと濃い黒や赤の魚です)内臓も頼めばきれいに取ってくれますが、その包丁がきれいかどうかの保証はありません。魚をさばく包丁やうろこ取りは必需品です。また、干物を作る場合は、天日干しだと、ハエが卵を産む危険があるので、塩水に付けた後は、ざるに並べて(ラップをかけずに)冷蔵庫で渇くまで保存し、十分水分がなくなってから、冷凍庫に移すといいでしょう。
以下の写真が、我が家の食卓によくあがる魚:ほとんど塩焼きで食べてます!(イワシはフライ)
この他、マヤマヤ(ふえだい)やツナ(カジキマグロ)、タンギギ(さわら)が我が家の主食です。
マーケット
貝については、「私はフィリピンでは貝は食べない」という人が結構いますが、赤潮などの時は、マーケットに貝や魚は上がらないので、それほど心配することはないでしょう。(市場で買ったものの生食は薦めませんが)
あさりのワイン蒸しやみそ汁は、ここでも美味しく頂けます。
赤貝については、日本に入る寿司ネタも、フィリピンのものだと言われていますが、取ってからの輸送過程を考えると、マーケットの魚や貝を生で食べるのは危険でしょう。ガァダルッぺのマーケットでは、氷すら使ってませんから…。
エビは、他の食材に比べると高い方ですが、日本のことを考えると、お安いです。大きいものから小さいものまで揃い、500gで高くても180ペソぐらい。(もちろん、有頭です)
イカは、どの種類でも、大きくても小さくても、柔らかくて、その上甘味もあり、美味しいです!ふつうの長細いイカのトレイにアオリイカ(写真:墨を吐いた後で、黒くなった所)が混じって売っていることもありますが、値段は同じ。分厚い美味しいイカが手に入ることも!やや大きめのホタルイカも出回ることがあります。生は怖いので…、軽く煮たり、イカリングにして食べるとGOODです。
魚さえも、氷ナシで山積みのところが多いので、衛生面など気になるでしょうが、ローカルマーケットに通う内に、スーパーの氷漬や冷凍の魚やエビよりも、朝あがった魚を手に入れられるマーケットの方が、きっと好きになりますョ!
< 野菜 >
スーパーでも野菜は揃いますが、鮮度はマーケット(市場)の方が上でしょう。小さい単位で買いたい時もこちらの方が便利。1年中、白菜、キャベツ、アスパラガス、大根などが揃います。こちらで手に入らない食材といえば、レンコンぐらいのものでしょうか…。
(写真が小さくて見にくいかな?手前がトマト・にんじん・ナス・ズッキーニetc.)
朝食にかかせない「カラマンシージュース」のカラマンシーは、7~11月が全盛期で、大き目でジューシーな、中も、かなりオレンジの色の濃いものが出回ります。1年を通して手に入るカラマンシーですが、マーケット(市場)の方がスーパーより大きく、新鮮です。
カラマンシージュースの作り方
大き目のカラマンシーなら15個程度を半分に割り、1Lピッチャーの口に漉し器(茶漉し)をおき、種が入らない様にして手で搾ります。お砂糖とはちみつを大さじ1杯ぐらいずつ入、あとはミネラルウォーターを入れ、冷蔵庫で冷して完成。欧米人は「カラマンシージュース」と言わずに「レモネード」と呼ぶ人も。また、カラマンシーは、ソーダ水で割っても美味しく頂けます。柚やすだちの代わりとして、大根おろしにカラマンシーを搾り、焼き魚を頂いてもGood。