Audacityは、高品質のサウンド録音アプリケーションで、使いやすいように設計されています。Audacityはシンプルなのでほとんどのコンピュータユーザにお勧めできます。それでも、それは多くの機能と能力があります。Audacityを使うのに、進んだコンピュータオーディオの概念を理解する必要はありません。あなたがマイクをコンピュータにつなぐことができれば、Audacityを使うのに十分な知識があると言えます。
Audacityはシンプルなユーザインタフェースを持ち、使いやすく、たくさんの進んだ能力があります。Audacityはコンピュータ、音楽、あるいは録音についての進んだ知識は必要としません。Audacityは単一のオーディオファイルを編集するのにぴったりのツールです。それは同時に複数のオーディオファイルを協調させることもできます。ほとんどのユーザは、ミュージシャンのガイドで扱われている他の録音できるアプリケーションと比べたとき、Audacityを選ぶでしょう。
もしあなたが手っ取り早く録音がしたくて、複雑なソフトウエアを学ぶ時間がないならば、Audacityを使うべきです。
もしあなたがプロ品質のオーディオ機器を持っていたり、とても高度な処理をしたかったり、あるいは録音に関して細かい制御がしたいならば、 Ardour, Qtractor, あるいはRosegardenを使うのがよいでしょう。これらのどのアプリケーションも使ったことがないならば、ArdourあるいはRosegardenの前にQtractorを学ぶのをお勧めします。ArdourとRosegardenはQtractorに比べて複雑で、あなたはそれらの進んだ機能は必要ないかもしれません。
Audacityはいくつかの'ライブラリ'を使います。ライブラリは、独立していないプログラムで、他のプログラムあるいはアプリケーションに能力を加えます。ライブラリはプログラムの間で共用できます。Audacityが必要とするライブラリは自動的にインストールされます。
FedoraリポジトリにあるバージョンのAudacityは、MP3ライブラリを使いません。AudacityでMP3ファイルを使わないならば、sect-Musicians_Guide-Audacity-Installationの手順に従ってください。使いたいならば、sect-Musicians_Guide-Audacity-Installation_with_RPM_Fusionの手順に従ってください。
AudacityはJACK Audio Connection Kitを使うことができます。Audacityをインストールする前にJACKをインストール下さい。JACKをインストールするには、sect-Musicians_Guide-Install_and_Configure_JACKの手順に従ってください。AudacityはJACKと一緒に使わないで、ただし、JACKはインストールされているのをお勧めします。
Audacityを使うにはオーディオインターフェイスが必要です。Audacityでオーディオを録音するならば、少なくとも1つの、オーディオインターフェイスに接続されたマイクが必要です。既存のオーディオファイルを編集するのにマイクはいりません。
この方法はAudacityをFedoraリポジトリからインストールします。このバージョンのAudacityはMP3ライブラリを使わないので、MP3ファイルを処理することはできません。
PackageKitあるいはKPackageKit を使ってaudacityパッケージをインストールします。
提案されたインストールは、AudacityとAudacityが使うすべてのライブラリを含みます。提案を見て、承認し、Audacityのインストールを続けてください。
Audacityは自動的に自分で設定をします。しかし、あなたのほしい設定は使わないかもしれません。録音する前に、Audacityをテストして、うまく動くのを確認してください。sect-Musicians_Guide-Audacity-Testing_Playbackとsect-Musicians_Guide-Audacity-Testing_Recordingの手順に従って、Audacityをテストください。
この方法は、Audacityを、RPM Fusionリポジトリからインストールします。このバージョンのAudacityはMP3ライブラリを使うので、MP3ファイルを処理できます。これはFedoraプロジェクトによって用意されたものではないので、Fedoraでは、このバージョンのAudacityにサポートを提供することはできません。
ターミナルで、このコマンドを実行します:
su -c 'yum localinstall --nogpgcheck http://download1.rpmfusion.org/free/fedora/\\ rpmfusion-free-release-stable.noarch.rpmhttp://download1.rpmfusion.org/nonfree/\\ fedora/rpmfusion-nonfree-release-stable.noarch.rpm'
これは1つのコマンドで、ここでは表示のために3行に分けてあることに注意ください。
PackageKitあるいはKPackageKitを使ってaudacity-freeworldパッケージをインストールします。
Audacityを開始します。
オーディオインターフェイスとスピーカーのボリュームを安全なレベルにします。
ファイル開くを選択して、ファイルを開くウインドウを開きます。
/usr/share/sounds/alsa/Noise.wavファイルを開きます。このファイルは、オーディオ機器をテストするために作られたものです。
必要な回数ファイルを演奏します。ファイルが演奏される間、オーディオインターフェイスとスピーカーのボリュームを調整してください。
ファイルが演奏される間、音が聞こえないときはオーディオインターフェイスとスピーカーが正しく接続されて、電源が入っているのを確認下さい。
それでも、ファイルが演奏される間、音が聞こえないときは、sect-Musicians_Guide-Audacity-Configure_to_Use_Your_Hardwareを参照ください。
マイクをオーディオインターフェイスにつなぎます。
Audacityを開始します。ファイルは開かないでください。
トランスポートコントロールの右にある、ボリュームレベルメーターを、ツールバーの上で探してください。メーターが見えないときは、表示ツールバーメーターツールバーを選択してください。そのとなりに、チェックマークがついているのを確認下さい。
マイクのとなりの矢印をクリックして、入力メーターのポップアップメニューを開きます。モニターを開始を選択してください。
マイクの前で歌う、話す、あるいは雑音を立ててください。ボリュームレベルメーターで、赤いバーが動いて見えるはずです。
オーディオインターフェイスの録音入力のボリュームを調整してください。雑音がないときは、動く赤いバーはとても小さいべきです。
ボリュームレベルメーターで、動く赤いバーが見えないときは、オーディオインターフェイスとマイクが正しく接続されて、電源が入っているのを確認下さい。もし機器が正しく接続されていなかったときは、オーディオインタフェースの録音入力のボリュームを、今、調整してください。
それでも動く赤いバーが見えないときは、sect-Musicians_Guide-Audacity-Configure_to_Use_Your_Hardwareを参照ください。
録音ボタンをクリックして、テスト録音を始めます。マイクの前で歌う、話す、あるいは雑音を立ててください。
何秒かしたら、停止ボタンをクリックして、テスト録音を止めます。
再生ボタンをクリックして、録音されたオーディオを聞きます。
録音の音が変なときは、手動でAudacityを設定してください。sect-Musicians_Guide-Audacity-Configure_to_Use_Your_Hardwareを参照ください。
初めてAudacityを実行するとき、インタフェースで使う言語を選ぶように言われます。Audacityを使う前に、前記のインストール後のテスト手順に従うことをお勧めします。
Audacityは自動的に自分で設定をします。もしあなたのコンピュータに複数のサウンドカードがあったり、あなたのサウンドカードが特殊なセットアップを必要としたりすると、Audacityはあなたが使う入力と出力を推測します。Audacityの推測は間違うこともあり、そのときあなたは自分で設定することができます。
ときには、Audacityは動いても、性能が悪かったり、オーディオ品質が悪いことがあります。あなたのコンピュータで、Audacityがうまく動かないときは、サウンドカードを手動で設定する必要があります。
お使いのサウンドカードに合わせてAudacityを設定するには、以下のステップに従ってください。
あなたのサウンドカードの Linuxでの名前を知る必要があります。
ターミナルを開きます。GNOMEではアプリケーション システムツール 端末を選択します。KDEでは、アプリケーションランチャーを開いて、システムツールKonsoleを選択します。
このコマンドを実行します:cat /proc/asound/cards
catプログラムはあなたのコンピュータのサウンドカードのリストを出力します。それは、このリストのように見えるでしょう:
0 [SB ]: HDA-Intel - HDA ATI SB HDA ATI SB at 0xf7ff4000 irq 16 1 [MobilePre ]: USB-Audio - MobilePre M Audio MobilePre at usb-0000:00:13.0-2
この出力例では、角かっこがサウンドカードの名前を囲みます。この出力例のサウンドカードの名前はSBとMobilePreです。
使いたいサウンドカードの名前を見つけます。あなたのカードが、catの出力のリストの中にないときは、あなたのFedoraはそれを検出できなかったということです。サウンドカードの番号、それは名前の左に表示されます、も覚えておく必要があります。録音と再生に、2つの異なるサウンドカードを使うことができます。
'設定'ウインドウを開きます。編集 > 設定をクリックしてください。
'ホスト'はALSAにします。
録音と再生のデバイスを、あなたが使いたいサウンドカードの名前にします。サウンドカードの選択肢がたくさんあるならば、(hw:0)で終わるものを選択します。0の部分は、使いたいサウンドカードの番号に置換下さい。
設定が正しいか、インストール後のテスト手順を行ってください。
再生と録音のデバイスのリストにはたくさんの選択肢があります。defaultデバイスにすると、AudacityはALSAにどのサウンドカードを使うかを決定させます。pulseデバイスにすると、AudacityはPulseAudioにどのサウンドカードを使うかを決定させます。Audacityは、特定のサウンドカードで設定されたときに最も効率よく動作しますから、defaultやpulseデバイスは、他の選択肢がうまくいかないときだけ使うのがよいでしょう。
サンプルレートとサンプルフォーマット(定義はsect-Musicians_Guide-Sample_Rate_and_Sample_Formatを参照下さい。)を変更することができます。プロジェクトで作業をし始めるときにサンプルレートとサンプルフォーマットを設定するべきです。オーディオを録音した後、サンプルレートとサンプルフォーマットを変更することはできません。既にあるオーディオファイルを使うならば、そのファイルのサンプルレートとサンプルフォーマットを使うべきです。
'設定'ウインドウを開きます。編集 > 設定をクリックしてください。
ウインドウの左にあるリストの中から品質をクリックします。
設定を必要に合わせて変更します。ほとんどのプロジェクトに対して、44 100 Hzのサンプルレートと16 bitsのサンプルフォーマットをお勧めします。
1つのステレオトラックを表示するAudacityのウインドウ。
トランスポートコントロールは、オーディオを再生、停止、あるいは再生を一時停止します。録音とファイルの中を素早く移動するためのボタンもここにあります。
ツール選択ボックスはカーソルのはたらきを変えます。
2つのボリュームレベルメーターはステレオオーディオのボリュームレベルを表示します。左のメーターは出力信号のボリュームレベルを表示し、右のメーターは入力信号のボリュームレベルを表示します。
ルーラーは、ファイル先頭からの時間を分と秒で表示します。
それぞれのトラックは2チャネルのオーディオ信号データを持ちます。Audacityはトラックをメインウインドウで垂直に並べて表示します。Audacityはすべてのトラックを同時に演奏します。
Audacityで表示された1つのステレオトラック
それぞれのトラックにはトラック情報エリアがあり、そこにはフェーダーやパンナーのような設定と、ミュートとソロボタンがあります。
タイムラインはAudacityのメインウインドウのメインのエリアです。最も左の点がオーディオファイルの先頭です。
Audacityのユーザインタフェースについて読み進むとき、前記の図を見てください。
'トランスポートコントロール'は、オーディオを再生、停止、あるいは再生を一時停止します。録音とファイルの中を素早く移動するためのボタンもここにあります。
'ツール選択ボックス'はカーソルのはたらきを変えます。
2つの'ボリュームレベルメーター'はステレオオーディオのボリュームレベルを表示します。左のメーターは出力信号のボリュームレベルを表示し、右のメーターは入力信号のボリュームレベルを表示します。
'ルーラー'は、ファイル先頭からの時間を分と秒で表示します。
'タイムライン'はAudacityのメインウインドウのメインのエリアです。最も左の点がオーディオファイルの先頭です。
それぞれの'トラック'は2チャネルのオーディオ信号データを持ちます。Audacityはトラックをメインウインドウで垂直に並べて表示します。Audacityはすべてのトラックを同時に演奏します。
それぞれのトラックには'トラック情報エリア'があり、そこにはフェーダーやパンナーのような設定と、ミュートとソロボタンがあります。
chap-Musicians_Guide-Digital_Audio_Workstationsには、Audacityのユーザインタフェースについてより詳しく書いてあります。その章は、多くのユーザインタフェースコンポーネントの目的と用途を説明しています。
このセクションでは、Audacityで録音をするいくつかの方法を説明します。
この手順は、あなたがマイクから録音するときにも、あなたのコンピュータの他のアプリケーションから録音するときにも使えます。
コンピュータを録音準備します。使いたいマイクをつないで、テストします。機器をテストする手順は、sect-Musicians_Guide-Audacity-Testing_Playbackとsect-Musicians_Guide-Audacity-Testing_Recordingを参照下さい。
サンプルレートとサンプルフォーマットをチェックします。サンプルレートとサンプルフォーマットを変える手順は、sect-Musicians_Guide-Audacity-Setting_Sample_Rate_and_Formatを参照下さい。
録音ボタンは赤い丸が書いてあります。録音の準備ができたら 録音ボタンをクリックします。
停止ボタンはオレンジの四角が書いてあります。録音を止めるには、停止ボタンをクリックします。
* Audacityは録音されたオーディオをトラックのタイムラインの中で、青色の、ボリュームレベルに対応する音波のような図形で表します。Audacityはときには青い図形をすぐに表示し、ときにはあなたが停止ボタンを押した後にだけ表示します。Audacityが青い図形をすぐに表示しないときは、十分なプロセッサパワーが得られないために、青い図形を処理する代わりにオーディオを処理することに決めたということです。
最初の録音の後でさらにオーディオを録音するには、以下の手段があります:
既に録音されたオーディオの最後に続けて録音することができます。
シフトを押しながら録音をクリックします。
Audacityは既に録音されたオーディオの最後から録音を開始します。新しいオーディオは以前に選択されたトラックに入ります。
新しいオーディオを、既に録音されたオーディオと同時に演奏されるように録音することもできます。
録音と再生 初期位置まで進める を選択するか、Homeを押して、トランスポートヘッドをファイルの先頭に移動します。
録音をクリックします。
Audacityは最初から録音を開始します。新しいオーディオは新しいトラックに入り、既にあるオーディオを消すことはありません。
新しいオーディオを、既に録音されたオーディオと同時に演奏されるが、少し遅れて開始するように録音することもできます。
新しいオーディオを録音したいタイムラインの位置を探します。既にあるトラックのその時刻をクリックします。
Audacityはトランスポートヘッドの位置から録音を開始します。新しいオーディオは新しいトラックに入り、既にあるオーディオを消すことはありません。
チュートリアルをするには、Tutorial Startファイルを使います。Tutorial End ファイルとExported FLACファイルは完成された例です。あなたがチュートリアルを終わったとき、あなたのプロジェクトは私たちのものとたぶん同じではないでしょう。
Tutorial Startはhttp://docs.fedoraproject.org/en-US/Fedora/14/Musicians_Guide/files/Audacity/Audacity-start.tar.lzmaにあります。訳注:以下、すべてリンクが切れています。
Tutorial Endはhttp://docs.fedoraproject.org/en-US/Fedora/14/Musicians_Guide/files/Audacity/Audacity-start.tar.lzmaにあります。
Exported FLACはhttp://docs.fedoraproject.org/en-US/Fedora/14/Musicians_Guide/files/Audacity/Audacity-export.flacにあります。
あなたは友達に、Fedora Linuxにあるいくつかのオープンソースのオーディオアプリケーションの話をしました。あなたの友達はコンピュータにログインしたときに演奏される新しいサウンドを作るのを手伝ってくれといいました。あなたは自分の音楽CDコレクションを探して、お気に入りの録音を見つけました。あなたとあなたの友達はそのCDからいくつかのクリップを使って新しいログインサウンドを作り始めることにしました。
セグメントの開始時刻を調整します。
Audacityツール ツールバーから、タイムシフトボタンをクリックします。
移動したいセグメントのあるトラックを選択します。セグメントを右か左にドラッグして、それが演奏開始する時刻を変更します。
1つのセグメントの開始点を他のセグメントの終了点にそろえることができます。セグメントをドラッグして、開始点を他のセグメントの終了点に近づけます。セグメントをゆっくり前後にドラッグすると黄色い線が現れます。黄色い線は、2つのセグメントの間に静寂がなくて、セグメントが重なっていないことを示します。
セグメントを、選択カーソルの位置から開始するように移動することもできます。選択ツールボタンをクリックして、セグメントが演奏開始する点をトラック上でクリックします。トラック トラックを揃える カーソルに揃えるを選択して、トラックを移動します。
トラックトラックを揃えるのメニューの選択肢を使えば、その他の方法でトラックを移動できます。
複数トラックを同時に選択できます。それぞれのトラックを選択するときに、シフトを押してください。
調整をしたら、正しくできたか聞いて確認する必要があります。Audacityツール ツールバーから選択ツールをクリックして、聞きたいトラックをクリックします。再生を押してオーディオを聞いてください。
私たちは自分たちにとって良く聞こえるようにトラックを揃えました。サウンドは短く、面白く、しかし混乱させることのないようにしました。このステップの後、何度もトラックの位置を変更しました。
トラックを伸ばしたり縮めたりして、演奏時間を長く、あるいは短くすることもできます。
'テンポの変更'ツールは速度を変え、音程は変えません。音の品質は大いに低下します。
'スピードの変更'ツールは速度と音程を変えます。音の品質はあまり変わりません。
調整したいトラックのトラック情報の部分をクリックします。
エフェクト テンポの変更あるいはエフェクト スピードの変更を選択します。正の数を入れると、スピードは増して、オーディオは短い時間で終わります。負の数を入れると、スピードは減って、オーディオは長い時間かかります。
プレビューをクリックして、調整されたスピードでいくらかのオーディオを聞いてみます。Audacityは変更をプレビューするとき、オーディオを変更しません。
変更を適用するにはOKをクリックします。Audacityはオーディオを処理します。変更はすぐには現れません。
1つのトラックのスピードを変更しました。これは私たちにとって初めての音であるので、音の品質には注意していません。あなたが他の人に聴いてもらうオーディオを編集するときには音の品質を保つように注意してください。
トラック情報ボックスのフェーダーを使って、トラックのボリュームレベルを調整できます。フェーダーは、左に-記号、右に+記号が書かれた水平線です。フェーダーはオーディオ信号そのものは変更しません。
オーディオの一部分のボリュームレベルを調整することもできます。この場合、オーディオ信号そのものが変更されます。オーディオの一部分のボリュームレベルを調整するには、以下の手順に従ってください。
チュートリアルの一番下のトラックはとても静かです。トラックのソロボタンをクリックして、そのトラックだけを聞いてみましょう。トラックのほとんどは静かなうなりが聞こえるだけです。
選択ツールをクリックして、1つのトラックのいくらかのオーディオを選択するためマウスボタンを押します。
エフェクト 増幅を選択します。'増幅'ウインドウが開いたら音の品質を低下させない最大のボリュームレベルの増大値に設定されています。'クリッピングを許可'を有効にするとボリュームレベルをさらに上げることができますが、音の品質は低下します。
増幅ツールを使って、ボリュームレベルを気にいるまで調整ください。
'ノイズ'は、オーディオ信号のうち、期待されない信号部分です。ラジオで音楽を聞くと、音楽とともに、普通はいくらかのノイズが聞こえます。コンピュータがオーディオを録音あるいは再生するとき、電子部品が余分なノイズを作り出すことがあります。チュートリアルの一番下のトラックは、CDを演奏するときに使われた古いノートパソコンの電子部品が作りだしたノイズが含まれます。'ノイズの除去'ツールを使うには、以下のステップに従ってください。
選択ツールをクリックして、一番下のトラックの小さい部分を選択します。
エフェクト ノイズの除去を選択します。'ノイズの除去'ウインドウが現れます。ノイズプロファイルの取得をクリックします。ノイズの除去ツールは、選択されたオーディオを、除去するべきノイズの例として使います。
トラック全体を選択します。
'ノイズの除去'ウインドウを開きます。OKをクリックします。ノイズの除去ツールはオーディオを処理します。この例では、ほとんどの信号がノイズなので、ノイズの除去ツールは効果的ではありません。
Audacityにはフェードイン・フェードアウトのためのツールがあります。'フェードイン'するときは、静寂から元のレベルに、ボリュームレベルをゆっくり上げていくということです。'フェードアウト'するときは、元のレベルから静寂に、ボリュームレベルをゆっくり下げていくということです。プロのコンサート録音では、しばしば歌の後、聴衆が拍手をしている間にフェードアウトします。フェードアウトは、ボリュームレベルが徐々に小さくなるので、録音の最後での突然の停止を防ぐことができます。
一般的に、オーディオセグメントの開始でフェードインし、オーディオセグメントの最後でフェードアウトします。オーディオセグメントの中間でフェードインあるいはフェードアウトするときに、Audacityを使って特殊効果を使うことができます。Audacityの設定によって、数秒の間にフェードインあるいはフェードアウトし、最初のフェードの中で逆のフェードを加えるという驚くようなエフェクトを使うことができます。
選択ツールをクリックして、フェードインあるいはフェードアウトするオーディオの部分を選択します。
エフェクト フェードインあるいはエフェクト フェードアウトを選択します。
私たちは、トラックの1つで、長いフェードアウトを作って、トラックが静かになるようにしました。それから他のトラックの間隔を調整して、それらを近づけました。
トラックの一部を削除できます。この手続きは、トラックの最後のオーディオを削除します。似た方法で、その他のオーディオ部分を削除することもできます。
選択ツールクリックして、編集カーソルをトラックを終えたい点に置きます。
編集 選択 カーソルから最後までを選択します。編集 選択メニューには、その他の選択肢もたくさんあります。
Deleteを押します。選択されたオーディオは削除されます。
間違えたら、前の動作を取り消すことができます。編集 取り消しを選択ください。
最も下のトラックの終端を削除しました。
既に録音されたオーディオのセグメントを繰り返すことができます。
選択ツールをクリックして、オーディオの部分を選択します。
編集 コピーを選択するか、 Control cを押します。
トラックの中でコピーが演奏し始めるべき付近をクリックします。
編集 ペーストを選択するか、 Control vを押します。
タイムシフトツールをクリックして、新しいオーディオクリップのタイムラインの位置を調整します。
ログインサウンドの終わりをより面白くするため、セグメントの終わりを2回繰り返しました。
Audacityにはたくさんのエフェクトプラグインがあり、もっと追加することもできます。フェーザーは、反響、パニング、そして周波数を調整して、こまのようなサウンドを作ります。
1つのトラックだけが演奏されているときに、どれかのトラックの部分を選択します。
エフェクト フェーザーを選択して、設定を実験します。プレビューをクリックして、あなたの設定の効果を聞きます。Audacityは、あなたが設定をプレビューするときに、オーディオは変更しません。
チュートリアルでは、フェーザーを、最後に、この設定で使います:
Stages: 2
Dry/Wet: 128
LFO Frequency: 0.4
LFO Start Phase: 0
Depth: 128
Feedback: 90
あなたのログインサウンドファイルは私たちが完成したものとは異なる音がするでしょう。チュートリアルの指示は意図的にあいまいでした。あなたは自分の創造性を使ってチュートリアルを完成させたのです。あなたはさらに、これらのツールをいろいろな異なる目的のためにどのように使うか学んだことでしょう。
Audacityはそのデータを、Audacityだけが使うことのできる形式で保存します。Audacityは単なるオーディオファイル以上に多くの情報を保存し、この情報は、通常のOGG, FLAC, あるいはAIFFのようなオーディオファイルでは格納できません。
あなたが自分の作品を共用したり、他のアプリケーションで使いたいときは、エクスポート、書き出す必要があります。オーディオを'書き出す'と、AudacityはAudacity専用のファイルを通常のオーディオファイル形式に変換します。Audacityは元のAudacity専用のファイルを削除しませんが、書き出されたファイルは元のAudacity専用形式に変換することはできません。
書き出したいオーディオの部分を選択します。
ファイル 選択範囲を書き出しを選択します。
書きだされるオーディオの形式、ファイル名、そしてディレクトリを選択します。終わったら保存をクリックします。
あなたが選ぶフォーマットによっては、'メタデータ'ウインドウが現れます。望むならこの情報を入力します。
Audacityは書き出すオーディオを処理します。これはオーディオによってはしばらくかかります。
ファイル 書き出しを選択ください。
これは、Fedora 14 Musicians' Guide http://docs.fedoraproject.org/en-US/Fedora/14/html/Musicians_Guide/index.html の部分を私が訳したものです。Creative Commons Attribution–Share Alike 3.0 Unported license ("CC-BY-SA")にしたがって https://sites.google.com/site/kandamotohiro で配布されます。kanda.motohiro@gmail.com