今年の夏合宿は山陰地方に行きました。
9月3日(水) じゃんけんゲーム 京都~天橋立、城崎温泉
千葉大学鉄道研究会では恒例の現地集合によって今年は京都駅から合宿が始まりました。毎年1人は遅刻しそうになる当会ですが今年は珍しく遅刻未遂者はいませんでした(笑)。逆に集合時間を1時間早く勘違いした人はいましたが…。
合宿初日は京都から天橋立までじゃんけんゲームを行い天橋立を観光した後、城崎温泉で一泊するという行程でした。特別ルールとして今回のじゃんけんゲームでは特急列車に乗車した時点でゲーム終了となりゴールの天橋立まで行けることに。運よく二条から特急『はしだて』に乗車した人もいれば、園部までのんびり普通列車に乗りながら回収列車(最下位の人が乗る列車)に乗車する人もいました。
天橋立到着後は、着いた人から観光を始めました。有名な股のぞきをみんなでしたのは景色もさるものながら面白かったです。回収列車で来た筆者を含む4人は観光できる時間が少なかったため、4km弱ある松並木の景色をあまり楽しむこともできずに、レンタサイクルで急いで走り集合時間に間に合わせました。その後、北近畿タンゴ鉄道宮津線と山陰本線で城崎温泉まで移動し、一泊。城崎温泉では外湯巡りをし、いろんな温泉に入れてよかったです。
9月4日(木) 山陰本線、境線 城崎温泉~松江
2日目はひたすら山陰本線を西に進み松江まで。早朝に一部の会員は城崎温泉から近い玄武洞を観光していたらしいのですが、多くの会員は疲れからか宿で爆睡していました。
その後、城崎温泉駅を7:59発の列車で鳥取まで移動。鳥取ではバスで砂丘を観光し、その後はひたすらキハ121系に乗車し米子まで行きました。途中では地元、千葉県にも同名の駅がある浦安駅で少し盛り上がりました。こちらの方の浦安駅は鳥取県琴浦町にあり、漫画「琴浦さん」のアニメ4話の琴浦駅のモデルになったそうです。話はそれますがこのアニメが放送された2013年の1~3月は筆者が受験によって精神状態が病んでいたときで「琴浦さん」は筆者の癒しでした(今思うとアニメ見てないで勉強しろと思いますが…)。
米子に到着後、境線を北上し境港まで行きました。境線は全長17.9kmに16駅あるという駅間が短い路線であり、さらに博労町~富士見町間営業キロはわずか0.5kmでありJR線最短距離の区間です。境港の町を散策し鬼太郎列車(キハ47系)に乗って宿泊先のある松江まで帰り合宿2日目は終了。
9月5日(金) 一畑電車
合宿最終日は、ばたでんの愛称で親しまれている一畑電車に乗って出雲大社を観光、さらに一畑電車の車庫見学を特別にさせていただきました。松江しんじ湖温泉まで朝の宍道湖を眺めながら歩きました。一畑電車フリー乗車券は夏季限定でうちわ型タイプのものも販売していたのでそちらを購入した人もいました。松江しんじ湖から川跡で一畑電車大社線へ乗り換え出雲大社前まで行き、3~4時間ほど観光と昼食をとりました。
出雲大社前から元京王5000系の5000系に乗り雲州平田駅で下車し車庫見学をさせていただきました。見学した前日に搬入されたという元東急1000系の1000系が入換で構内を移動するところも見ることができました。1000系のデザインは11月中旬に決まる予定だそうです(筆者はA案が好きです)。他にもテレビでも紹介されていた体験運転用に動態保存されているデハニ52、デハニ53に乗せていただき会員一同大喜びでした。実際に体験運転線を一畑電車の方に運転していだだくいき、より会員一同盛り上がりました。運転後、パンダグラフを下ろし留置し、車庫でモーターの点検釜をあけてモーターを見せてもらったり、デハニ53の前で車庫見学に参加した会員たちで記念写真をとっていだだきました。他にも体験運転をされる方が講習するための部屋をみせてもらい、展示品について説明していただきました。前回の春合宿につづき今回も貴重な体験になりました。お忙しい中、車庫見学をさせていただき一畑電車の皆様、本当にありがとうございました。
車庫見学後、電鉄出雲市まで20分ほど乗って2014年の夏合宿は終わりました。そして恒例の現地解散で特急「やくも」や寝台特急「サンライズ出雲」で帰る人、青春18きっぷでさらに中国地方のローカル線を旅する人それぞれでした。今回の合宿は意外と予算がかかって帰りの旅やその後の生活で苦しむ人(筆者も危なかったです)がいましたが、そのぶん合宿は充実したものとなりました。