葛飾区郷土と天文の博物館での人車運行

 2004年10月23日から12月19日にかけ、葛飾区郷土と天文の博物館では2004年度企画展「帝釈人車鉄道 ―人車のゆくえを追って―」が行われ、千葉大学鉄道研究会ではこの企画展に人車の出張運行という形でご協力させていただきました。このページではその当時の様子を写真によってご紹介したいと思います。

 この企画展のテーマである「帝釈人車鉄道」は現在の京成電鉄金町線の前身にあたる路線のこと。当会の人車は2004年度大学祭の終了後の11月5日に、枕木・レールと いった資材一式とともに同博物館に搬入され、11月14、28日および12月12日と隔週の週末ごとに出張運行が行われました(撤収は12月18日。なお、人車が運行されない11月21日および12月5日は企画展協賛の京成電鉄が5インチゲージのミニスカイライナーを運転しました)。運行は、運転日の午前中に設営を行い、午後から日没まで運転が行うという形態です。運転日は合計3日間、それも午後という条件のなか、合計で400人以上のお客様にご乗車頂けました。

企画展「帝釈人車鉄道 ―人車のゆくえを追って―」

 この企画展では当会の人車のほかに、宮城県松山町(現・大崎市)の人車(復元)、千葉県茂原市の庁南茂原人車、交通博物館(現・鉄道博物館)蔵の松山人車、神奈川県湯河原町の豆相人車(復元)と合計5台(「5両」と表現しなかったのは、車輪等足回りが喪われているもの(庁南茂原人車)があるため)の人車が同博物館に集結し、人車鉄道全般についての理解について、意義深い展示となっていました。なお、この運転の様子は、交友社刊「鉄道ファン」2005年6月号の「POST」欄でも紹介しています。

宮城県大崎市(旧松山町)の松山人車(復元)

2004年11月28日

2004年12月12日