2025.11.30|SUN
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東洋大学川越キャンパス「こもれびの森」では、2001年度、2008年度、2013年度、2016年度に胸高直径3cm以上の樹木のすべての樹種と直径を測り、ナンバーテープを貼付し、エリアごとの本数と樹種別の本数の記録を取る「毎木調査」を実施しています。今年度、9年ぶりの調査を12月から3月にかけて行うことにしました。
2016年度の前回調査では、2014年に里山林保全活動を行ったことによる森林環境の変化を把握するために行いましたが、今回の調査では、こもれびの道や新校舎の開発により林況が大きく変化した後の状況把握とともに、2025年度から2027年度までの予定で実施している東洋大学重点研究推進プログラム「地域未利用資源の活用による地域・自然共生型脱炭素社会システムの設計」の一環で行っています。毎木調査によって、川越キャンパスの樹木由来の資源賦存量を把握するとともに、林況の遷移や保全活動の基礎資料、森づくりに関心を持ってもらうための資料として活用することを考えています。
12月6日(土)は里山林保全活動の一環としてこの「毎木調査」を実施しました。参加者は10名でした。
3〜4名の3組に分かれてエリアを分けて毎木調査を実施し、3組合計で972本の調査を行いました。日ごろの活動では枯死している樹木が目立っていて、だいぶ数を減らしたのではないかと考えていましたが、敷地の境界など林縁部など、下刈りなどを行っていない未施業エリアや、こもれびの森・里山支援隊の活動開始後に広葉樹などを意図的に残している部分もあり、エリアによっては大幅に樹木数を増やしているエリアもある状況です。それでも、こもれびの道や新校舎による森林の開発によって、エリアごと樹木がなくなってしまった場所もあり、前回調査の3,815本より数を減らしているのではないかと思われます。
10名の参加者と1名の川越事務課担当職員の集合写真。最低気温がは氷点下と寒くなりましたが、日差しのあるおだやかな陽気の中での調査となりました。
右の人はキャリパー(輪尺:大きなノギス)で胸の高さ(1.2〜1.3m)の直径を測っています。右の人はナンバーテープ(今回は青)をタッカー(ホチキスで代用)で貼り付けています。この木は枯死していますが、枯死した木も含めて調査を行っています。
胸高直径が50cm以上の樹木は、巻尺を使って周長を測って直径に換算して記録します。次の回からは「ダイヤメーター」という直径の目盛りが振られている巻尺を導入して作業の効率化を図りました。
アオキ、イヌツゲ、シラカシなどの常緑広葉樹やニワウルシなどが林縁部の未施業エリアでかなり成長していて、入りにくさもあり調査は難航しました。
今回の調査は青、2016年度調査は黄、2013年度調査は緑、更に前の調査は白など、継続して調査が行われていますが、木は成長するため、ナンバーシールが飲み込まれていたり剥がれていたりしているものもあって、過去の調査と必ずしも比較できるわけではありません。