2024.06.23|SUN

活動報告

2024年6月22日(土)針葉樹又は広葉樹安全伐倒に必要な技術講座(安全伐倒技術中心に)

2024年6月15日(土)・22日(土)・29日(土)と、教育・研修活動の一環で3週連続で「平地林での森づくり安全作業実技講座」を実施しています(すでに参加申込受付は終了しています。

6月22日(土)は第2回として「針葉樹又は広葉樹安全伐倒に必要な技術講座(安全伐倒技術中心に)」を実施しました。前回に続いて構成員でもある塚本秀貴さん講師を務めていただき、参加者6名で講座を受講しました。

今回の講座では「チーム連携での安全伐倒技術」を中心に据えて、3名ずつ2班に分かれて「伐倒目標設定とセイフティーチェック」「牽引ロープワークとコミュニケーション」「受け口と追い口づくりのキーポイント」について実習形式で進めました。林内の直径20cmほどのヒノキを各班で1本ずつ伐倒しましたが、1本の木を伐倒するためにチームが連携して実施することの重要性を体験的に理解することができました。

6月29日(土)の講座では、針葉樹又は広葉樹安全伐倒に必要な技術講座(造材・集材技術を中心に)を実施予定です

東洋大学川越キャンパスこもれびの森・里山支援隊では、学内の教職員・学生、そして近隣住民を始めとした学外者の方で、継続して参加していただける方の新規参加を随時募集しています。詳しくは「組織紹介」「活動予告」をご覧ください。

講師と講座参加者の集合写真

講師の塚本秀貴さん(2列目右)と講座受講者6名、総務課職員

伐倒目標設定とセイフティーチェック

2023年度の講座を受講した人には改めての受講となりましたが、繰り返し受講することで安全伐倒に対する技術の向上を図ることができます。

牽引ロープワークとコミュニケーション

安全伐倒に欠かせないロープワークをチームで実施するための技術を学びました。これも2023年度の講座で実施した内容でしたが、初回参加者も一緒のチームに入り、改めて基本事項を理解しながらの実習となりました。

伐倒木へのロープの掛け直し

午前中にロープを掛ける木を間違えるというミスがあり、昼休み後に掛け直している様子(タイムラプス撮影より)。

受け口づくり

今回は手鋸で正しい受け口の作り方を実習しました。3名のグループで交代しながら作りました。

追い口づくり

追い口は伐倒者となる人、ロープ牽引は他のメンバーが分担して実施しました(タイムラプス撮影より)。

伐倒

受け口の接合線は正確にでき、追い口も順調に伐り進めて伐倒が始まったのですが...

かかり木

影響のある隣接する木についてはあらかじめロープで枝を引っ張ったり歯ていたのですが、高木で隣接する木に掛かってしまい、伐倒までかなり時間を費やしてしまいました。伐倒方向が伐倒のための重要な要素なのですが、高木のかかり木に対するリスクを十分に考慮できなかったことは大きな反省点です。

定点撮影画像から作成したタイムラプス動画

東洋大学川越キャンパス「こもれびの森」で実施している平地林での森づくり安全作業実技講座の定点撮影(1分間隔)をつないで、1枚0.1秒ずつのタイムラプス動画にまとめました。動画の1秒が実際の10分間になります。