2025.10.20|MON
2025.10.20|MON
前回に続き、今回も参加者10名、最高気温は17.7℃(アメダス鳩山観測所)と、少し肌寒さを感じる中、また小雨が降る中での活動となりました。
私たちの活動フィールドに隣接する「こもれびの道」の改修工事はほぼ終わり、これまでとは一変した姿を現しました。11月2日(日)・3日(月・祝)の第16回こもれび祭には開通する見通しで、私たちが出展する「里山体験と木工教室」でも「里山ツアー」で新しくなった「こもれびの道」も通る予定です。
今回は、こもれびの道南側で野球場や合宿所に囲まれた「H区」での下刈り、倒木の造材・集材、育成樹の保護などを行いました。しばらく里山林保全活動を行っていない場所では藪化が進んでおり、定期的に活動していないと管理が大変です。「ナラ枯れ」がこのエリアでかなり進行していて、倒木が隣接する樹木をなぎ倒していたり、かかり木となっていたりして、手に負えない状態となっているところもありました。
次の活動としては
として、大学祭に出展します。どなたでも予約なしで参加でき、お子さまからお年寄りまで楽しめますのでぜひお越しください。
次回の里山林保全活動は11月15日(土)に実施します。初心者を含め、一般の方、学生・生徒の方など、活動に興味のある方の参加を歓迎します。詳しくは
をご覧ください。
9名の活動参加者(1名は遅参のため写っていない)の集合写真。今回は活動場所で撮影しました。しばらく活動していない場所なのでかなり鬱蒼としています。
許可を得て「こもれびの森」改修工事の現場に入りました。舗装が進み、一直線に校門まで道が通されました。次の写真は以前の姿になりますが、風景が一変しました。これまでは森に入る感じでしたが、これからは森を横から眺める形になります。
上の写真と近い場所から撮影した以前の「こもれびの道」の様子。写真右側(北側)は新校舎建設のため開発され、校舎近くのエリアはかなり先まで木がなくなっています。
杭打ち機やセメントサイロ、敷板の設置が進み、校舎の建設も本格化してきました。
しばらく活動を行っていない場所では林床に植物が繁茂しています。シラカシ、ヒサカキ、アオキ、ヤツデなどの常緑広葉樹、アカメガシワ、ヤマグワ、ニワウルシなどの陽樹などは下刈りして林床を明るくしつつ、保護すべき植物はマーキングして刈らないようにします。
以前、このエリアでは枯れたコナラはあまりなかったのですが、かなりナラ枯れが進み、倒木やかかり木が発生していました。雨が降っている状況だったこともありますが、他の木をなぎ倒す形で倒木があり、近隣のかかり木もあって、手に負えない状況です。
コナラのなくなったところにはギャップ(空が開けた場所)が生じ、その場所にはアカメガシワやヤマグワなどのパイオニア種が繁茂します。その勢いは1年ぐらい手を入れないと高さ3mぐらいまで達します。
埼玉県内ではクビアカツヤカミキリによるサクラの枯死が発生していて、川越市までお呼び始めています。改めて確認すると、林内のヤマザクラや林外に植樹されているソメイヨシノにも多量のフラス(木くず)が確認でき、まだ枯死はしていませんが、今後の被害拡大が懸念されます。
<参考資料>サクラの外来害虫“クビアカツヤカミキリ”情報 - 埼玉県環境科学国際センター