2024.09.08|SUN
2024.09.08|SUN
2024年9月7日(土)の里山林保全活動は、初回者の学生1名を含めて8名の参加者により行われました。9月にも関わらず、近隣の鳩山では最高気温が全国の観測地点で2位となる36.3℃の猛暑日でしたが、林内の気温はそこまで上昇することはなく、暑い中でしたが久しぶりフルタイムでの活動となりました。
今回は、主にこもれびの道の北側でこもれびの森の入口となる新西門に隣接する「A区」と呼んでいるエリアの下刈りと倒木や落枝の造材(玉切り、枝払い)・集材を行いました。
現在、かなりの勢いでコナラが枯れる「ナラ枯れ」が進行している川越キャンパスで、このエリアでも多数のコナラが枯れていますが、イヌシデ2本も枯れたり倒れたりしていました。今後の林内の状況変化が気になるところです。
次回の里山林保全活動は10月5日(土)に実施予定です。東洋大学川越キャンパスこもれびの森・里山支援隊では、学内の教職員・学生、そして近隣住民を始めとした学外者の方で、継続して参加していただける方の新規参加を随時募集しています。詳しくは「組織紹介」「活動予告」をご覧ください
7名の活動参加者(1名は遅刻のために入っていない)と担当の総務課職員1名
「A区」はしばらく施業を行っていなかったため、植物が繁茂してだいぶ見通しが悪くなっていました。今回も下刈り鎌と刈払い機を使って作業を行いました。
「A区」は10年前にこもれびの森・里山支援隊が活動を始める前のいわゆる「極相」の状態となっているエリアがあります。ただし、ナラ枯れが進行して落枝がこのエリアにたくさんあったことから、できるだけ玉切りして林床を整理しました。
このイヌシデは生きていましたが、朽ちている部分があり、風などの影響で最近倒れてしまったようです。まだ葉が生い茂っていて、処理に手間取りました。
イヌシデの倒木により近くのアオハダの枝が手の届くところまで曲がってしまっていたのですが、その枝でヘビのぬけがらを発見しました。長さが80cm以上あるぬけがらでした。
これはハイイロチョッキリと言われる昆虫がどんぐりに卵を産み付けて先の枝ごと噛み切って落とすことによるものと考えられます。林内でもあるはずですが、9月の「こもれびの道」はインターロッキング舗装のためによく目立ちます。
「こもれびの森」の生物多様性の指標となる「シラヤマギク」の花です。白くまばらな花びらをつけた花が多数咲きます。秋に花をつけるキク科の植物で特徴的な種としては、他に黄色い花をつけるユウガギクがあります。
A区での活動は2024年4月以来となりましたが、その間にもかなりの植物が成長していました。すべてのエリアで夏期にかなりの植物の繁茂が確認できています。
手前のエリアを重点的に下刈りしたので奥のほうが見通せるようになりましたが、全体としてはまだまだ作業が必要な状況です。
東洋大学川越キャンパス「こもれびの森」で実施している里山林保全活動の定点撮影(1分間隔)をつないで、1枚0.1秒ずつのタイムラプス動画にまとめました。動画の1秒が実際の10分間になります。