2025.7.20|SUN
2025.7.20|SUN
今年の梅雨は、6月10日から7月10日まで猛暑日が9日間、特に7月6日から10日まで5日連続の猛暑日となり実施も危ぶまれましたが、10日の大雨以降に暑さが収まり、7月12日当日は最高気温が26.2℃(いずれもさいたまアメダス観測所の値)と作業に適した日和となりました。
今回は10名での活動となりました。
こもれびの森は、こもれびの道と新校舎の建設に伴い立入が規制されていますが、前回と同じ野球場北側のエリアは作業が可能な状況であることや倒木の処理、下刈りをやっていかなければならない状況となっていますので、前回に続いて同じエリアで活動を実施しました。
林内ではちょうどヤマユリが開花しており、特に3株が一緒にたくさんの花をつけている姿は見事でした。姿が見えない場所まで芳香が漂っていました。
また、さまざまな昆虫を発見することができましたが、前回の6月21日のルリボシカミキリに続いて、かなり久しぶりにゴマダラチョウを発見することができました。その他、カブトムシ、ヨツボシケシキスイ、ユミアシゴミムシダマシ、アカボシゴマダラ、エダナナフシなど多様な昆虫、マンリョウの花と実が両方ついたもの、ウワミズザクラの実などの植物、朽ちた木についたキクラゲなどが目に留まりました。
8月は活動を休止します。
次回の里山林保全活動は9月20日(土)に実施します。初心者を含め、一般の方、学生・生徒の方など、活動に興味のある方の参加を歓迎します。
詳しくは「2025年9月20日(土)8:30-16:00「里山林保全活動」参加者募集」をご覧ください。
10名の活動参加者。いつも撮影していたこもれびの道入口は立ち入りができず、作業場所に入って撮影しました。
定点撮影の画像から。前回は倒木の玉切りだけで移動をできていなかったので、玉切りしてある枝、幹を移動して集める作業を行いました。写真の左側にヤマユリの花があります。
倒木のコナラは周囲の木もなぎ倒す形でかなり大量の倒木となっていましたが、ほぼ片付けることができました。写真の左側には集材した木が見えます。ハードな作業となりました。
倒木はほぼ片付きました。
3株が一緒になって花をつけていました。つぼみを含めて50ぐらいの花がついていました。これだけ咲くとかなりの芳香でした。
漢字で書くと「四星芥子木吸」。オレンジ(または赤)の紋が特徴ですが、名前は覚えにくいので、漢字も知るとわかりやすいかもしれません。「芥子」は小さいという意味のようで、「ヨツボシオオキスイ」という昆虫もいるとのこと。樹液によくついている昆虫ですが、小さいのであまり注目されないかもしれません。
ゴミムシの仲間だろうなとは思っていたのですが、画像検索で「ユミアシゴミムシダマシ」という種であることを知りました。漢字で書くと「弓脚偽塵芥虫」だそうですが、そのままではそう読めません。ゴミムシダマシというぐらいなので、実はゴミムシではないのですね。
わざわざ説明する必要もない昆虫ですが、カブトムシもいました。
前回(6月21日)の活動ではピントが合わなかったので改めてお伝えします。とても大きな昆虫で動きがユーモラスですが、林の中では枝に擬態するのでなかなか見つからないものです。
ゴマダラチョウの発見は、筆者は2013年以来12年ぶりとなります。特定外来生物ともなっているアカボシゴマダラが雑木林を席巻している印象がありましたが、姿を見ることができてよかったです。
冬に赤い実をつけ、縁起物として正月前によく売られているマンリョウですが、こもれびの森には多数自生しています。白い花は夏に咲きますが、今回は花と実を両方つけている姿を見ました。
川越キャンパスの南東側にある大越記念庭園にはウワミズザクラが多くあるのですが、こもれびの森には少ないと認識していました。今回、改めて大きなウワミズザクラを発見して、4月に開花した後の実を見つけることもできました。緑から黒っぽい色まで色とりどりです。
1分ごとに1枚の画像をまとめてタイムラプス動画を撮影しました。作業による変化がわかります。