卒業するためには 4 年以上在学し、所定の科目の単位を取得しなければなりませんが、履修区分により、卒業に必要な単位として認められる科目と認められない科目がありますので、下記の表で確認のうえ履修してください。
各学科の履修上の注意
社会学科では、社会学的想像力を修得した市民の育成を教育目標として掲げています。この目標を達成するために、社会学ゼミナール、社会学理論、社会調査、現代社会の諸問題、グローバルな教養を中心に据えた下記のような特色をもつ教育課程を、編成・実施します。
グローバル化により多様化が急速に進展している現代社会の中で主体的に行動し、また現代社会に対して他者との協働を通じて貢献することができる能力を培うために、 4 年間のゼミナールに加えて、卒業論文を必修とします。 1 年次の「社会学ゼミナールⅠ」ではアカデミック・スキルとマナーを身につけます。 2 年次の「社会学ゼミナールⅡ」では、さまざまな社会現象や社会問題について多種多様な意見をもった人たちと議論を行い、自らの意見を洗練させ、自身の見解を説得的に提示するために必要となるスキルを磨きます。 3 年次の「社会学ゼミナールⅢ」および 4 年次の「社会学ゼミナールⅣ」では、各自の関心に応じてコースに所属し、担当教員の指導のもと卒業論文に取り組みます。
社会学がこれまで積み上げてきたさまざまな学説を深く理解し、グローバル化によりいっそうダイナミックに変転している現代社会のメカニズムを理論的に捉える視座を身につけるために、必修科目と学科専門科目を設置します。 1 年次にはすべての学生が「社会学概論」を履修し、現代社会学の基礎を幅広く学修します。 2 年次の「社会学史」では、すべての学生が社会学の歴史を体系的に学ぶことで、現代に至る社会の変遷を歴史的かつ理論的に捉えるための基礎を修得します。こうした力をさらに深めるために「理論社会学」、「現代社会学理論」などの科目を配置します。3年次の「社会調査および実習」では、専門的な文献の読解や実証、論証の過程を経験することで、理論的思考力を高め、理論研究を実践する力を身につけることができます。
社会調査を科学的かつ倫理的に企画・実施するために必要な理論と方法を修得することで、現代社会の諸問題について、適切な仕方で精度の高いデータを収集し、それにもとづいた議論と提言を行うことができる技法を修得するために必要な必修科目と学科専門科目を設置します。 1 年次にはすべての学生が「社会調査入門」と「社会とデータ」を履修し、社会調査とデータサイエンスの基礎を身につけます。それを踏まえ、2年次から「社会統計学」や「質的調査法」などより高度な調査分析能力を獲得するための科目を選択して学びます。さらに、3年次の「社会調査および実習」では、2年次までに修得した方法論を実践し、社会調査能力を深め研究を実践する力を身につけることができます。なお必要な科目の単位を修得すれば、社会調査士の資格を取得することができるカリキュラム編成になっています。
家族、教育、労働、都市、地域、環境、自然、文化、グローバリゼーションといった現代社会を生きていく上で避けては通れない多種多様な現象に対する理解を深め、そこで生じているさまざまな社会問題を自分自身の問題として捉えるとともに、そうした諸問題によって苦境に立たされている人々に共感をもって寄り添いながら、複雑化している現代社会を領域横断的に捉える力を身につけるために、社会学ならびに地理学を中心とする社会学の隣接領域に関する学科専門科目を設置します。
グローバル化した現代社会を生きる市民にふさわしい教養を身につけるために、狭義の社会学のみならず、社会学部の他学科が提供する専門科目の一部を選択必修とし、各学生が自身の関心に応じて幅広く履修できるようにします。また、さまざまな語学科目に加え、東洋大学建学理念の礎である哲学を中心に、全学基盤教育科目、全学共通教育科目をすべての学生が各自の関心に応じて履修することで、知徳兼全な人材の養成に資する幅広い教養と見識を身につける機会を提供します。
以下、各学年次で履修すべき科目、その他留意事項を記載します。
・「社会学ゼミナール」・・・ もっとも大学らしい授業形態のひとつで、「苗床」ということばが語源です。学生自身が考え、調べ、発表し、討論し、書く、という作業をこなし、仲間と切磋琢磨しながら主体的に育っていく、大学教育の柱となるものです。ゼミナールの学習⽬標は、(1) 論⽂としての要件・スタイル、(2)構成的作⽂技法、(3)先⾏研究⽂献の検索、(4)論理的な質疑討論、(5)⾃分の研究関⼼にふさわしい研究テーマ選定などを理解・習得し、主体的な研究姿勢を⾝につけることにあります。
社会学科では、 1 年次から 4 年次までゼミナールが必修です。卒業論文が必修となっているため、 4 年次にきちんとした卒業論文を執筆することができるように体系化されているのが特徴です。
< 1 年次>
・「社会学概論 A/B」・・・ 新入生用の社会学入門コースであり、社会学の基礎概念や考え方をわかりやすく導入する 1 年次の必修科目です。
・「社会学ゼミナールⅠA」・・・ 複数コースあり、所属コースは機械的に決められ、選択はできません。しかし、どのコースになっても、共通のシラバスとバイリンガル・テキストにしたがって、大学で学ぶ上での基礎的なアカデミック・スキルを身につける内容になっていますので、安心して履修してください。
・「社会学ゼミナールⅠB」・・・ 複数コースあり、一部のコースは英語で開講しています。希望者は、英語開講コースを受講することができます。いずれのコースも、「社会学ゼミナールⅠA」と同様に、共通のシラバスにしたがって、大学で学ぶ上での基礎的なアカデミック・スキルを実践的に身につける内容になっています。
<2年次>
・「社会学史A/B」・・・ 2 年次の必修科目で、社会学の歴史と意味を古典を通じて学びます。
・「社会学ゼミナールⅡA/ⅡB/ⅡC/ⅡD/ⅡE」・・・ ゼミナールの学習目標をより発展させ、主体的な研究の実現のために、具体的な方法論を実践的に学ぶ科目です。計量、フィールドワーク、理論、地理、グローバル(英語開講)の 5 分野から、異なる 2 分野のコースを選択して学びます(年によっては開講されない分野が生じる場合があります)。なお、ゼミ配属は学生のコース希望と各ゼミの人数の均等化を踏まえて学科で調整します。また、各ゼミナール終了時には、それぞれ 4,000 字相当の最終レポートを作成します。
2 年間の中でできるだけ多くの専任教員と接しながら、自らの専門分野への関心を深める努力が求められます。
☆計量コースでは、社会的現実をデータから分析することを通じて、実証的なアプローチの方法や考察の基礎を身につけます。小規模の質問紙調査の実施や、統計データの分析を行います。
☆フィールドワークコースでは、社会事象の現場に立ち、そこでの観察を記述する方法を学ぶことを通して、実証的なアプローチの方法や考察の基礎を身につけます。参与観察やインタビューなどのミニ・フィールドワークを行います。
☆理論コースでは、社会学の広範な分野への理論的なアプローチの基礎を学びます。わかりやすい専門書などを通じて、社会学的なものの見方、論文の基本要件、分析枠組みの作り方、基礎概念などを習得します。
☆地理コースでは、これまでに学んだ社会学の基礎を生かしつつ、現象を地図化して空間的に把握する、同じ現象を異なる地域で比較する、謎を解きながら地域の特徴に迫る、といった地理学のものの見方を、地域の具体的なデータに即して学びます。文化、まちづくり、観光、経済など、各自の関心に合わせてどんなトピックでも多面的に捉え、検討できる地理学的視点を身につけます。
☆グローバルコースでは、日本だけでなく世界の社会問題・ 現象を学び、グローバルな問題意識を涵養します。また、英語文献の読解や英語で議論や報告を行うことで、グローバルな発信能力を身につけます。
・「選択必修 B」・・・ 1年次の必修科目で身につけた基礎の上に、さらに理論的思考力と社会調査能力を発展させるための土台となる科目群です。多様な科目を履修することが望まれます。
< 3・4 年次>
・「社会学ゼミナールⅢA/ⅢB、ⅣA/ⅣB」・・・ 卒業論文の執筆を目標に 2 年間同じ指導教員のゼミを履修することを原則とします。 2 年次の秋学期に説明会を行ったうえで、学生の希望と各ゼミの人数の均等化を踏まえ学科で調整してゼミ配属が決まります。 3 年次終了時に 8,000 字程度のゼミ論文を、 4 年次終了時には卒業論文を提出します。
1 ・ 2 年次と異なり、教員それぞれの専門分野の独自性や個性を前面に出した指導が特徴となっています。学生の側も、自分の問題関心に応じた主体的な選択が求められます。
学生それぞれが主体的にテーマを設定し、 2 年間かけて各人が卒業論文を執筆します。専任教員全員のゼミが開講され、各ゼミで 3 年生と 4 年生が共に学びます。 3 年生は、卒業論文執筆に向けてテーマを確定させ、各自の問題関心を発展させて学習・研究を深めることを目指します。一方、 4 年生には、卒業論文の執筆に向けた専門的な研究指導がなされます。いずれの学年においても、これまでの基礎的な知識や問題関心をベースに、研究史をふまえた適切なテーマを設定し、独自の視点からアプローチし論述することが求められます。
・「社会調査および実習 A・B」・・・ 3年次の必修科目で、卒業論文に向けて研究を実践する力を身につける科目です。問題関心と問いを設定して、実証的・理論的に論証するための方法を学んで実践します。質的、量的、地域研究的、理論的などアプローチの異なるコースを設定しています。履修するコースは学生の希望と⼈数の均等化とのかねあいで決まります。また、原則として同じコースの「A」と「B」を連続して履修します。この科目の一部のコースは社会調査士の資格取得に対応しています。
・「卒業論文」・・・ 4 年間学んだ集大成として、16,000 字以上の卒業論文を各自が作成します。指導教員に随時相談しながら、自分らしい問題関心を明確化し、先行研究の探索・読み込みを行い、オリジナルの研究を展開させ、論文というかたちにまとめあげます。優秀論文・研究は、学科で表彰しています。
!pick up!
3年次必修の「社会調査および実習」の社会調査士対応コースでは、1年間を通じて、なんらかの社会事象や問題に実際に取り組んで調査を行い、その成果を報告書として公表します。そのため、1年次には「社会調査入門A・B」と「社会とデータ」を必修で履修し、「社会調査」を行うための基礎的な知識を身につけます。そして、2年次には、「社会統計学Ⅰ・Ⅱ」「質的調査法Ⅰ」を学ぶことができます。これらをすべて履修すると、多様な社会学的アプローチを実践的に学ぶ基礎が身につくとともに、社会調査士の資格も取得できます(「社会統計学Ⅱ」と「質的調査法Ⅰ」はどちらか一方で要件を満たします)。
●本学科では、教育目標にしたがって、幅広い視野と深い専門知識の習得を目指したカリキュラムを編成しています。
●カリキュラムの中軸となるのは、“ゼミ”と通称される少人数制の「演習」(ゼミは、学生が主体となって調べ、学ぶ科目)です。
●本学科の専門科目は、体系立った学習を可能とするため、3 つの科目群にわかれています。必ず履修しなければならない「必修科目」、科目群の中から決められた単位数を履修しなければならない「選択必修科目」、自由に選択履修できる「選択科目」です。また、それぞれの受講が可能な年次も決められています。
●学科専門の必修科目としては、概論的科目として、情報とメディアに関する理論の基礎を学ぶための「情報学基礎論A」「社会情報学基礎論A(メディアと社会)」「マス・コミュニケーション学基礎論A」を開講しています。その上で専門領域を深く学ぶための各論的科目が、選択科目として多数開講されており、その内容は、〈情報学〉〈社会情報学〉〈マス・コミュニケーション学〉という 3 つの学問領域に広がっています。また、実践的知識習得を重視する実習科目として、「映像メディア制作A・B」「マスコミ文章作法A・B」「データベース論および実習」「情報ネットワーク論および実習」などが開講されています。
履修の前に必ずシラバスを確認してください。
< 1 年次>
必修科目:「情報学基礎論A」「社会情報学基礎論A(メディアと社会)」「マス・コミュニケーション学基礎論A」「メディアコミュニケーション学演習ⅠA・ⅠB」「メディア研究のためのデータ分析」「プログラミング入門」「社会学概論A・B」「社会調査入門A・B」
※「メディアコミュニケーション学演習ⅠA・ⅠB」「プログラミング入門」「社会調査入門A・B」「社会学概論A・B」は複数コース開講されますが、 1 年次配当科目なので、各学生の履修コースを大学側で指定します。
※情報学の領域を目指す学生は、「情報学基礎論B」(選択必修科目)を、マス・コミュニケーション学の領域を目指す学生は、「マス・コミュニケーション学基礎論B」(選択必修科目)を、社会情報学の領域を目指す学生は、「社会情報学基礎論B(インターネットと社会)」(選択必修科目)を履修してください。すべての科目を履修することも可能です。
< 2 年次>
必修科目:「メディアコミュニケーション学演習ⅡA・ⅡB」「メディア・キャリア論」「社会調査および実習A・B」
※「メディアコミュニケーション学演習ⅡA・ⅡB」は、さまざまなテーマで複数コースが開講されます。 1 年次終わりに履修希望を調査し、学科側で希望人数の状況により調整を行って、履修コースを決定します。
※「社会調査および実習A・B」は、各人の関心によってコースを選択できます。ただし、各コースとも登録人数に制限を設けています。
< 3 年次>
必修科目:「メディアコミュニケーション学演習ⅢA・ⅢB」
※「メディアコミュニケーション学演習ⅢA・ⅢB」は、さまざまなテーマで複数コースが開講されます。 2 年次終わりに履修希望を調査し、学科側で希望人数の状況により調整を行って、履修コースを決定します。
< 4 年次>
必修科目:なし
※ 4 年次最初のセメスタおよび最終セメスタにおいて 1 科目以上を履修し、かつ 4 年次で専門教育科目を 2 科目以上修得してください。
※「メディアコミュニケーション学演習ⅣA・ⅣB」( 4 年ゼミ)は選択必修科目ですが、履修を推奨します。「卒業論文準備(卒業研究準備)」「卒業論文(卒業研究)」を履修する学生は必ず履修してください。
※本学科の学生は選択科目の「卒業論文準備(卒業研究準備)」「卒業論文(卒業研究)」を履修し、卒業論文を書くことができます。 4 年間の勉学の総仕上げの意味もあるので、できる限り卒業論文を執筆することが望ましいです。
(1)「卒業論文準備(卒業研究準備)」の履修は、下記の条件を満たす必要があります。
①「メディアコミュニケーション学演習ⅣA・ⅣB」のいずれかを同時に履修すること
(2)「卒業論文(卒業研究)」の履修は、下記①〜③の条件を満たす必要があります。
①「卒業論文準備(卒業研究準備)」を修得済みであること
②「メディアコミュニケーション学演習ⅣA・ⅣB」のいずれかを修得済みであること
③「メディアコミュニケーション学演習ⅣA・ⅣB」のいずれかを同時に履修すること
!pick up!
【選択必修科目群の実習科目および実習を含む科目】
「映像メディア制作A・B」「マスコミ文章作法A・B」「データベース論および実習」「メディア研究のためのデータ分析」「メディアコミュニケーション学特講G」「インターネット・コンテンツ制作および実習A・B」は、いずれも履修人数に制限を設けています。
※「メディアコミュニケーション学特講G」「インターネット・コンテンツ制作および実習A・B」は、前年度秋学期に履修希望の調査を行います。
社会心理学科では、「社会的存在」としての人間のこころのはたらき、法則について実証的に研究する方法と、その成果について学ぶことを目標とします。
したがって、カリキュラムについても、科学的な目で現象を見つめ、データを収集し、分析し、理論として体系化する過程を自ら体験することを重視した編成になっています。
< 1 年次>
社会心理学を学ぶにあたっての基礎を身につけるために、「社会心理学概論A・B」「社会心理学ゼミナールⅠ」「心理学実験演習Ⅰ」「心理学概論」「心理学研究法」「統計情報処理および実習Ⅰ」が学科必修科目として、「社会調査入門A・B」が学部必修科目として置かれています。
また、社会学部生として、社会学的な視野も獲得できるよう、「社会学概論A・B」が 1 年次の必修科目となっています。
< 2 年次>
「社会心理学ゼミナールⅡ」「心理学実験法」「心理学実験演習Ⅱ」が必修科目として置かれ、心理学における理論的理解および実験や測定についての方法論的理解を深めます。さらに、調査法の体験的な学習を発展させるために「社会調査および実習A・B」が必修科目となっています。なお、この「社会調査および実習A・B」は、これまでの方法論の学習に基づき、自ら実証的な研究を遂行するための授業と位置づけられています。
< 3 年次>
3 年次以降の「社会心理学ゼミナールⅢA/B」は必修科目となっていますが、担当教員によってさまざまなテーマが設定され、履修者はコースを選択し、卒業論文につながるような発展的な研究の実施を目指します。問題の設定から研究計画の立案、実施、結果の分析、報告書作成までの一連の作業をこなすのは、決して楽なものではありませんが、完成したときの達成感は貴重な体験となります。
< 4 年次>
3年次のゼミナールに引き続き「社会心理学ゼミナールⅣA/B」を必修科目として履修します。「卒業論文」は選択科目ですが、大学での学修の集大成として、ぜひ取り組んでほしいと思います。なお、科学的な論文を作成することは決して容易なことではありません。社会心理学の基礎的な研究方法や内容を積極的に学び、自己の関心を磨き、4 年次になる前から準備を始め、指導教員と相談しながら計画的に進める必要があります。
<情報関連科目>
社会心理学の方法を身につけるためには、研究、学習の道具として、コンピュータの利用方法を学ぶことが不可欠です。コンピュータを用いた数量データの分析は社会心理学で最もよく使われる分析法ですので「統計情報処理および実習Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」を積極的に履修してください。さらに、その分析の基本となる統計について理解を深めるために「心理学統計法」「心理学統計法応用」の履修も勧めます。
・学科の「学びの三本柱」
(1)フィールドワークや社会貢献活動を通じたグローバル化の体験
(2)社会学・文化人類学・地域研究を軸とする学問的基礎の習得
(3)国際社会と多文化共生に関する専門知識の応用と実践
・ 3 系統からなる専門講義
(1)世界各地の社会や文化を学ぶ「地域の多様性を知る」
(2)移民やマイノリティ、紛争、ジェンダー等を学ぶ「人びとの多様性と調和を考える」
(3)宗教社会学や多文化共生論、市民社会論等を学ぶ「現代社会の見方」
・ 1 年から 4 年までの演習を英語のみで学ぶコースの設置
<1年次>
社会学部共通の講義科目として、「社会学概論 A・B」「社会調査入門 A・B」(ともに必修)を履修し、社会学や社会調査についての基礎的な知識を身につけます。学科の講義科目としては、必修の入門講義である「国際社会概論」と「ダイバーシティ概論」を通して、国際社会学科での学びへの関心を育んでもらいます。さらに、人類学に関連する基礎講義である「文化人類学」「現代人類学」、統計科目である「社会とデータ」が必修科目としてあります。
演習科目としては、「1年ゼミ」または「基礎ゼミ」とも呼ばれる「国際社会論ゼミナールⅠ A・B」(必修)を履修することで、学術的な文献や資料の探し方、文献の読み方、レポートの書き方、プレゼンテーションの仕方など、大学における学びのためのアカデミック・スキルを修得します。さらに、すべての学生が、「国際社会体験演習」を履修し、国内外のフィールドに出て、自分たちとは異なる文化を生きる人びとと交流し、基礎的な多文化コミュニケーション力を体得します。
専門講義として、「地域の多様性を知る」(「南北アメリカ社会文化論 A・B」「アフリカ社会文化論 A・B」「アジア社会文化論 A・B」「中東社会文化論 A・B」など)を設置しており、4年間通算で2単位以上取得する必要があります。
< 2 年次>
必修の演習・実習科目として、①海外での体験学習の「国際社会プロジェクト演習Ⅰ A・ B」、②国内でフィールドワークや文献調査をおこなったり、グローバルな課題に対して議論する力を身につけたりする「国際社会論ゼミナールⅡ A・B」(2年ゼミ)、③量的または質的な社会調査を実践する「社会調査および実習 A・B」のうちのいずれかを選択します。
「国際社会プロジェクト演習」は、海外フィールドワークを通じてグローバル化を実践的に学ぶプロジェクト型の科目です。2年次と3年次の2年間の継続履修を推奨します。
また社会学の基礎知識を応用した必修科目として「グローバル化の社会学」「共生社会学」を履修します。
2年次から4年次までに履修する専門講義として、「人びとの多様性と調和を考える」(「移民論 A・B」「環境と開発 A・B」「ジェンダー文化論 」「現代紛争論」など)、 宗教・文化・市民社会などについて学ぶ「現代社会の見方」(「文化社会学 」「現代文化と社会変動」「宗教社会学」「宗教と多文化共生」「多文化共生論」「市民社会論」など)という2系統も設置しており、3年間通算で、それぞれの系統から2単位以上、取得する必要があります。
< 3・4年次>
3年次の「国際社会論ゼミナールⅢ A・ B」(3年ゼミ)と4年次の「国際社会論ゼミナールⅣ A・ B」(4年ゼミ)は、3・4年の合併授業です。3・4年ゼミでは、教員の指導のもと、調査テーマを自ら設定してフィールドワークや文献調査を行い、その成果を言語化して調査報告書や卒業論文(選択)としてまとめます。4年次の「卒業論文」の執筆は選択ですが、4年間の大学生活の学びの集大成となるものです。大学院進学を希望する場合には必須となります。
・英語による演習や講義
各学年のゼミ(国際社会論ゼミナール)のうちの1コースは、英語のみをつかって “Global Diversity Studies” を学びます。また英語開講科目として、「Multiculturalism in a Globalizing World」、「Migration Studies(移民論 B)」、「International Migration and Gender(国際移動とジェンダー)」、「Livelihoods and Human Society(生業と人間社会B)」など、数多く設置しています。
!pick up!
1年次必修の「国際社会体験演習」では、全1年生が国内外の約10コースのプログラムからひとつを選びます。また、学外でのボランティアやインターンシップ等の経験を通じて得られえた学びを単位として認定する「ボランティアとインターンシップ」(2単位、集中講義)は、2年次から履修登録できます。
〈学科の沿革と特徴〉
第 2 部社会学科(イブニングコース)の歴史は古く、 1921(大正10)年に開設された専門部社会事業科(夜間)に遡ります。 1951(昭和26)年に、文学部第2部社会学科として再スタートし、 1959(昭和 34)年に社会学部新設と同時に社会学部第2部社会学科が発足しました。
現代は、様々な社会現象や社会問題を正確に把握し、そのメカニズムの解明や問題解決に向けて積極的に行動することが問われる時代です。第2部社会学科では、理論とフィールドワーク(社会調査)の両面から、刻々と変化する社会の現象や問題を解明し、さらには社会との関わりの中で自分自身を見つめる心の目を育成していきます。
また、第2部社会学科のカリキュラムは、社会学部第1部を構成する社会学科、国際社会学科、メディアコミュニケーション学科、社会心理学科の4学科が共同で計画し、4学科の教員により授業を実施しているので、学生の多様な関心、学習要求に応えることができます。
〈幅広い多様な科目構成〉
第2部社会学科の授業は社会学部第1部の4学科が共同で運営しているので、第1部に開講されている4学科の基幹科目のエッセンスを抽出して第2部社会学科で開講しており、総合的かつ多角的に学ぶことが可能です。
あわせて、第2部社会学科のカリキュラムにない科目は、可能な限り、第1部・第2部相互聴講科目として第1部開講科目を履修できるようにしています。また、可能な限り全学基盤教育科目・全学共通教育科目を卒業単位認定に取り入れ、自らの関心によって幅広く履修できるようにしています。
〈ゼミナールとフィールドワークの重視〉
第2部社会学科では、様々な社会問題や社会現象を自分の力で調査し、それらを理論に基づいて自ら整理、思考、説明、討論のできる人材の育成を目標としています。この教育目標を達成するために、少人数の演習(ゼミナール)と社会調査の実習授業を重視しています。
教員と学生との緊密なコミュニケーションが得られるように、1年次から4年次まで、ゼミが必修となっています。各学年とも少人数のゼミナールを複数コース開講しており、個人の関心に応じた専門知識を深めるだけでなく、終生の友人も得られるでしょう。
社会学は「事実発見の学」と言われており、第2部社会学科では「社会調査および実習」を学科創設時から一貫して重視し、受講を積極的に奨励しています。机上の学問だけではなく、実地のフィールドワークを通じて、実証的な学問の姿勢を身に付け、21世紀の将来を「予見」すべく学んでください。
〈語学教育〉
語学科目も充実し、カレント ・ イングリッシュ、ドイツ語、フランス語、中国語、ハングルを学べることに加え、「ドイツ語で学ぶドイツ語圏社会事情」(他の言語も同様)などがあり、語学の習得と同時にそれぞれの言語圏の社会事情や文化も学ぶことができます。
〈キャリアデザイン〉
第2部社会学科には社会人学生も少なくなく、また、各種の資格を目指す学生もおり、卒業後の進路を具体的に考えやすい環境となっています。本学科では、社会調査士、中学・高校の教育職員、社会福祉主事などの資格が取得可能です。これらの諸資格科目の多くを、卒業単位に算入できる科目として配置し、履修の便宜を図っています。
〈大学院への進学〉
学部課程で学んだ専門知識についてさらに研鑽を深めたい学生のために、本学大学院社会学研究科社会学専攻・社会心理学専攻への進学の道が開かれており、大学院科目の先行履修と進学後の短期修了制度が設けられています。
専門教育科目は語学科目、学科専門科目(必修科目・選択必修科目・選択科目)に分かれ、合計で 66 単位以上履修修得しなければなりません。なお、66単位を超えて修得した単位数も、卒業単位として認められます。
(1)社会学ゼミナールⅠA・ⅠB(1年次配当)
社会学ゼミナールⅠのクラス分けは、就学手続時に発表するので、それに従い履修してください。社会学ゼミナールⅠは「プレゼミ」として位置づけられ、特定の研究課題の学習よりも、自己の関心領域や研究方法を明確にさせるための基礎的な取り組みが可能になるように、レポートの書き方や社会学の基礎知識を学ぶ場です。
(2)社会学ゼミナールⅡA・ⅡB(2年次配当)、ⅢA・ⅢB(3年次配当)、ⅣA・ⅣB(4年次配当)
社会学ゼミナールⅠをふまえて、より専門的な学習活動を行います。各学年とも社会学科、国際社会学科、メディアコミュニケーション学科、社会心理学科の4系統の演習を含んでいます。シラバスを参考にしてそれぞれの関心にあわせてコースを選択してください。
(3)社会調査入門A・B(1年次配当)・社会調査および実習A・B(2~4年次配当)
社会現象を事実に即して研究するための社会調査の理論と技法を学び、これらをふまえて実習を行います。
卒業論文執筆要領
(第1部対象) 語学科目/(第2部対象) 情報関連科目
社会学部は必修語学と選択必修語学を修得することが、卒業要件の一つとなっています。科目の概要は以下の通りとなります。
個々の授業の内容については『シラバス』の各コースを参照してください。
必修語学とは別に、選択必修として英語・ドイツ語・フランス語・中国語・ハングル・日本語(外国人留学生対象)より 1 言語を選択します。
現代の大学教育においては、コンピュータ、インターネット、デジタル情報機器などを使いこなせる「情報ハンドリング能力」を身につけることが重視されています。
このため、社会学部では、以下の科目を用意しています。なお、詳細についてはシラバスを参照してください。
※1「情報リテラシー」は「統計情報処理および実習」や「プログラミング入門」の履修にあたり、パソコン操作の基礎に不安のある初学者向けの科目です。
※2「統計情報処理および実習Ⅱ」・「統計情報処理および実習Ⅲ」・「統計情報処理および実習Ⅳ」を履修するにあたっては、「統計情報処理および実習」を修得していなければ履修できません。
実習科目は授業に出席して実習することが必須です。また、 4 年間の大学生活全体を見通して、どのように実習科目を履修していくか、よく計画することを勧めます。なお、いずれの科目もPC教室のコンピュータを用いて実習授業を行うため、コンピュータの台数によって、授業ごとの履修上限人数が定められています。第 1 部 ・ 第 2 部相互聴講科目について、希望者が上限人数を超える場合には、当該年度の履修者を抽選によって決定する場合があります。
いずれの科目についても、初歩の段階では予備知識を前提とせず、授業に出席して取り組めば習得できるような授業計画になっています。段階を追って進むので、意欲的、積極的に取り組んで、課題をきちんとこなしさえすれば、発展的コースを習得することも必ずしも難しいことではありません。
自由科目
所属する学科教育課程表にない科目については、下記の条件により、卒業に必要な単位として認められない「自由科目」として履修することができます。
(1)自由科目として履修修得した単位は、卒業単位に加算されません。
(2)科目提供学部の学年配当にしたがって履修してください。
(3)所属する学部学科の科目と同一内容・同一名称の科目は、履修できません。
(4)カリキュラム年度の異なる科目を履修することはできません。
(5)第 1 部学生は第 1 部・第 2 部相互聴講科目以外の第 2 部開講科目は履修できません。
第 2 部学生は第 1 部・第 2 部相互聴講科目以外の第 1 部開講科目を履修できません。
(6)ToyoNet-G では履修登録できません。履修希望者は、所定の手続きが必要となります。
『履修登録のしおり』や東洋大学公式アプリを参照してください。
(7)自由科目は各学期履修上限単位数( 24 単位)に算入します。
(8)履修にあたっては授業担当教員の許可を必要とします。
ただし、担当教員の許可を受けても履修が許可されない場合があります。
第1部第2部相互聴講科目