以下の卒業論文執筆要領はあくまでも 1 つの目安です。このとおりでなければいけないというものではありません。項目によっては、いくつかの選択肢を示してあります。すべては指導教員との話し合いの上で、最終的には自分の責任において、各自好みのスタイルを選ぶことが求められます。
第 1 部社会学科では、 4 年次の秋に卒業論文執筆要領を別途、配布するので、それにしたがって執筆してください。
装丁
・論文は散逸しないよう、市販の簡易製本セットにとじるか、製本すること(ホチキス止め、クリップ止め、クリアファイルでの提出は原則不
可)。
・簡便製本セットを使用する場合には、紙やラベルシールに必要事項(後述)を記入もしくは印字したものを表紙に貼付すること。
・製本屋でハードカバーないしはペーパーバック方式に製本してもらってもかまわない。この場合、標題紙は 1 ページ目にとじ込んでもよい。
・基本的には指導教員の方針に従うこと。
用紙
・ 原則として、A 4 判、横書き、明朝体、 10.5 ポイントを使用するものとする。
・ 教員から指示のない限りは、片面印刷とすること。
・ 字数については、指導教員の指示に従うこと(一般的には、40 字×30 行、35 字×35 行、40 字×35 行等)。
・ なお、データで提出する場合でも、全文をプリントアウトし、製本したものを必ず 1 部付けること。
表記の方法
・句読点、カッコ、その他の記号は、基本的には 1 文字とみなす。
・ 欧文の文字、数量を表す数字、および西暦年号は、基本的に半角で記す。
・ 一般的な禁則処理をおこなうこと。
文体
「である」体を用いるのが一般的である。もちろん、論文のスタイルや内容、あるいは好みによって他の文体を用いたい場合もあろうから、その際は各自で適宜判断してほしい。ただし、複数の文体(たとえば、「である」体と「です・ます」体)を併用すると、文の調子が崩れ読みづらくなるので、避けるようにすること。
構成
(1)論文の構成は、原則として、次のような形式になる。
(a)標 題 紙 (b)要 旨 (c)目 次 (d)本 文 (e)注・ 引 用 文 献 (f)文 献 目 録 (g)付録
(2)表題紙(末尾の記入見本参照のこと)
装丁の項でも述べたように、表紙には次の事項を順に記入すること。全体のバランスを考慮して適宜配置してほしい。
(a)提出年度—西暦および年号
(b)「東洋大学社会学部○○○○学科卒業論文」と明記
(c)論文名
(d)提出年月日
(e)学部・学科および学籍番号
(f)氏名
(3)要旨
論文の内容が把握できるように、本文の内容を要約したものを 1,000 字程度で記し、添付する。
(4)目次
一般の書物の例にならって、各項目の位置をページ数で示す。本文については「章・節」まで示すこと。
(5)本文
・ 序(はじめに)・章・節・項・総括(おわりに、まとめ)等の使用は、他の学術書・学術論文等を参考にして、適宜採用してほしい。
・ 章・節の表示については、ポイント・システム(1. 1. /1. 2. /2. 1.・・・)を用いても構わない。
(6)注
・注は、本文中に注番号(通し番号)を付し、章末ないし本文末に一括して内容を掲載すること。
・ページごとに脚注としてもよい。
・注は、原則として、章ごとの通し番号とすること。
・注番号の記入の仕方は、他の学術書・学術論文等を参考にしてほしい。
例:「・・・・・・・」(注 1 )。「・・・・・・・」2)。「・・・・・・・」(3)。
(7)文中での引用の方法
・ 引用ないしは参考にした他人の著書や論文、Web Page などは、必ずそのことを明記しなければならない。それを怠れば、「盗作」「盗用」の烙印を押されることになりかねない。
・ 他人の文章をそのまま引用する場合には「・・・・・・・・・」(カギカッコ)を付け、最後に出典を示すための注番号を付す。
例:「・・・・・・・・・・」(注 1 )
「・・・・・・・・・・」2)
「・・・・・・・・・・」(3)
・ 出典は、( )(マルカッコ)内に、著者名(名字)、出版年、引用部分のページのみを、文献の詳細は本文末に一括して記す。
例:(山田、1999、p.34 )
(森岡、1998、pp.12 - 13 )
・ 同じ文献からの引用が続く場合には、同上、p.100 のような表記でもかまわない。
・ 前に挙げた文献を再度示す場合には、原山、前掲論文、p.60 のような表記でもかまわない。
・ Web Page から引用する場合には、( )(マルカッコ)内に URL とアクセスした年月日を明記する。
・ 他人の述べていることを自分のことばで要約した場合には、カギカッコ「・・・・・・」は不要だが、要約した文の最後に、引用文の場合と同様に出典を示す。
・ 引用文のうち、特に自分の強調したい部分があれば傍点を付けることができる。その場合、引用文の最後に(傍点引用者)といった断り書きを付ける。
(8)引用文献の書き方
1. 論文の最後に、論文を作成する際に使用したすべての文献リストを掲載する。
2.日本文の文献は著者名のアイウエオ順に、欧文の文献はアルファベット順に記載する。
3.日本文の文献と欧文の文献を混在させる場合は、アルファベット順に記載する。
4.同じ著者の文献がある場合は、発行年の古い順に記載する。
5.同じ著者の同年発行の文献がある場合は、2000a、2000b、・・・と表記する。
(a)日本文の単行本の場合
1.著者・編者の氏名(複数の場合は併記、編者の場合は氏名の後に「編」を付ける)
2.出版年(原則として初版年を記入する。)
3.書名(『・・・・・・・・・・』で囲む。)
4.出版社名
5.引用・要約した部分のページ
(b)日本文雑誌論文の場合
1.著者名(複数の場合は併記)
2.出版年
3.論文の題名(「・・・・・・・・・・」で囲む。)
4.雑誌名(『・・・・・・・・・・』で囲む。)
5.巻数・号数(雑誌によっては巻数を明記しない場合もあるので、それぞれの雑誌の表記法に従う)
6.出版社名あるいは発行機関名(学会等の発行機関名は省略してもよい)
7.引用・要約した部分のページ
(c)欧文の単行本の場合は、次の順序で書く。
1.著者・編者の氏名(氏名は、通常 family name を先に記す。また、編者の場合は氏名の後に ed. を、複数の時は eds. を付けるのが一般的。)
2.出版年(原則として初版年を記入する)
3.書名(通常はアンダーラインを付す。イタリック体で示してもよい。)
4.出版地
5.出版社名
6.引用・要約した部分のページ
(d)欧文の雑誌論文の場合
1.著者名(複数の場合は併記する。)
2.出版年(原則として初版年を記入する。)
3.論文題名("・・・・・・・・・・"で囲む。)
4.論文の掲載書名あるいは掲載雑誌名
・単行本の場合は、編者名と書名。(c) の 1. の要領に従う。
・雑誌の場合は、雑誌名と巻・号数・書名・雑誌名はアンダーラインを付けて表示する。
イタリック体で示してもよい。
5.出版地(雑誌の場合は、省略してもよい。)
6.出版社名あるいは発行機関名(学会等の発行機関名は省略してもよい。)
7.引用・要約した部分のページ
(e) 図・表・写真等の引用
1. 他の書物・論文から転載する場合は、その下部に出典を引用文献の場合と同様に明記すること。
2. 図・写真はその下部に、表はその上部に、通し番号と見出しを付ける。
例:
図1 、図1 - 1 、表 1 、表 1 - 1 、写真 1 、写真 1 - 1
3. 図・表・写真・資料等は、本文末に一括して掲載するか、章末ごとに一括して掲載するか、あるいは、本文中の適当な箇所に挿入してもかまわない。
(9)付録
調査データ、各種資料等を添付する場合は、資料番号を付け、散逸しないように工夫すること。