図書館やインターネット、新聞・雑誌など情報の収集方法によらず、情報を収集して利用する場合には必ず守らなければならないルール(倫理と法規)があります。
特に、自分以外の著作物やプライバシーに関するルールは守らなければなりません。著作物に関しては著作権法、プライバシーに関してはプライバシー保護法などの法規があります。
また、法規を遵守する以前に社会生活を営む上での倫理(モラル 英語:moral)を知らなければ種々のトラブルを引き起こすことになります。
更に、他者から自分のプライバシーや権利を守るためにもセキュリティに関するスキル(英語:skill)が必要になります。
大東文化大学でも、インターネットを利用する際に注意すべき事項についてガイドラインを設け、
公表しています。
このルールの一つに著作権があります。
著作権(Copyright)
ASCII.jpデジタル用語辞典によれば、著作権とは、
「知的財産権のひとつ。コピーライトとも呼ばれる。著作物を他人に使用させる許可を与えたり、著作物を財産として所有したりすることのできる権利。ここでいう著作物には、音楽や文章などの他に、ソフトウェアも含まれる。著作権は、特に登録をしなくても、著作物を作成すると発生するが、正式な著作者であると証明したい場合は、文化庁で登録できる。個人の著作物の場合、著作権は死後50年を過ぎると適用されなくなる。 」
と解説されています。
詰まり、著作権とは、著作者が文字や絵、写真、音、プログラムなどを用いて独自に作成した物を他人に勝手に利用されないように保護されるための権利といえます。従って、著作権は著作した時点で発生しますが、どこかに登録しておく必要はありません。しかし、どこかに登録しておいて公表しておくことでトラブルを避けることも出来ます。
例えば、音楽業界では日本の場合、(社)日本音楽著作権協会(JASRAC;Japanese Society for Rights of Authors, Composers and Publishers) という組織があります。JASRACに登録されている学曲を利用する場合は、JASRACに利用申請を出して著作権料を支払えば許可シールが貰え、利用物にそのシールを添付することで許可済みであることを明示します。
なお、著作権や特許権、商標権などを合わせて知的財産権といいます。特に、特許権や商標権などビジネス(産業)に関係する知的財産権のことを産業財産権といい、それぞれ、公に登録することで、その権利を守ることが出来ます。
ところで、現在のところ、文章(小説・論文・新聞や雑誌の記事など)、講演、音楽、映画、写真、美術品、ソフトウエア、Webページなどが著作権の対象になると認められています。
【注意】
マンガやアニメ、ゲームソフト、写真集、グッズなども著作権の対象になります。
最近では、他人のアイデアを盗用することもトラブルの原因となります。
著作権の侵害
小学館の精選版 日本国語大辞典によれば、著作権の侵害とは、
「他人の著作物を無断で出版、上演、上映、翻訳、放送したりして著作権者の利益を侵害すること。」
と解説されています。
詰まり、レポートを作成する場合に、収集した情報を無断で利用したり、内容を自分に都合が良いように改ざんしたりすると著作権の侵害にあたります。
コピペやパクリ、盗作、剽窃などという言葉には気を付けましょう!
私達は、大学生活を通じて、情報モラルを身に付けなければなりません。
情報モラルを守るためのスキルの一つに情報セキュリティがあります。
情報セキュリティの対象として、以下の項目を上げることができます。
・個人情報;氏名・生年月日・性別・血液型・住所・電話番号・銀行口座番号・クレジットカード番号・
顔写真・音声データ・指紋データ・医療歯科情報⇒プライバシーポリシー
他人の個人情報を盗んだり、悪用してはいけない⇒他人の個人情報を尊重する⇒他人の写真を勝手にUPしない
ネット上で自分が特定されないように気を付ける
スマホの自画撮りにはGPS位置情報が入る⇒自分の居場所が他人に知られてしまう。
相手の気持ちに配慮する
・プライバシー権
・肖像権、
・パブリシティ権;タレントや有名人の写真など、その人が持つ職業上の経済的利益を守れる権利。
・著作権;小説や詩、論文、記事、映像、画像、歌曲、講演、演奏、映画、写真、美術品、Webページ、設計図など
著作創作製作物はそれを作った人が権利(著作権)を持っています。
勝手にコピペしたり、利用したり、私用したりしてはいけません。
特に、課題レポートの作成に当たって、他人の物を勝手にコピペすれば、著作権侵害という違法行為に成ります。
【注意】
著作物に関する権利は必ずしも発表されているものに限られているわけではありません。未発表のものも多々あります。未発表なものも、その著作権は守られる権利の範囲に認められています。
【著作権侵害になる行為】
・音楽や映画のDVDをコピープロテクトを外して勝手にコピーしてはいけません。
・ソフトを勝手にコピーしたり、使用許諾権契約の範囲外の事をしてはいけません。
・TV番組や教科書、書籍類、授業で取ったノート類も、勝手にCD-ROMやBlu-rayなどに焼いたり、
ネットにUPしてはいけません。
・海賊版は買ったり、貰ったり、借りたり、売ったり、あげたり、貸したリしてはいけません。
ウィルス
ウィルスは、下記のルートを通じて、
パソコンやiPhone、スマホ、携帯電話、ゲーム機、録画・録音機、TV、音楽機器などに侵入し、損害を発生させます。
・ネットからWebサイトやメール、Line、Twitter、Facebook、Instagram、YouTube、ソフトのダウンロードなどや
・ソフトなどの入ったCDやDVD、Blu-ray、USBメモリなどを
通じて、
ウィルスが侵入すると、
・システムが破壊される
・データが破壊される
・データや個人情報が盗まれる
などの被害が出ます。
ウィルス対策
・ウィルスワクチンソフトの利用、頻繁に更新する。
・Windowやアプリのアップデートを行い、古いバージョンをいつまでも利用しない。
・ネットやSNSなどは、セキュリティ対策の行き届いた業者を利用する。
・いかがわしいサイトは利用しない。
ウィルス感染時の処置
1.ネットの接続を切る
2.パソコンの電源は切らない
3.ワクチンソフトでウィルスを除去する
4.関係するネット業者などに報告する
最近、ネット(ラインやSNS)の利用に関連して、氏名・生年月日・住所・電話番号・銀行口座番号・クレジットカード番号、パスワードなどの個人情報を盗まれ悪用される被害が増えています。
パスワード
・解り易い数字や文字列はやめましょう。 例)0000とか9999とか8888とか1234とか。
・生年月日や電話番号、銀行口座番号、クレジットカード番号などと同じにすることはやめましょう。
・時々、変更しましょう。
・iPhoneや銀行キャッシュカード、クレジットカード、SNS、メールなどで別々のものにしましょう
・なるべく長くします。
・恋人や家族にも教えない。
・銀行やデパート、クレジットカード会社や電話会社、大学などからパスワードの問い合わせがある事は有りません。
ネットショッピング
・偽ブランド品などを購入すると犯罪に成ります。
・身に覚えの無い請求は払う必要が有りません。
・場合によっては返品できる場合が有ります。
・いかがわしいコンテンツのダウンロードはやめましょう。
・トラブルが発生した場合は、手遅れになる前に、親や最寄りの警察に相談しましょう。
スマホ中毒
・大学の授業に遅刻したり出席できないなどにならないように気を付けて下さい。
・心身に疲労が溜まら無いように気を付けましょう。
・スマホをやらないと不安になるという場合は、スマホ依存症の疑いが有ります。
・リベンジポルノに気を付けましょう。
・スマホやSNSでのいじめは犯罪です。
・友達のメルアドを人に教えてはいけません。
・スマホやSNSで人を傷つける言動をしてはいけません。
・覗き撮りや痴漢撮りは犯罪です。
・なりすましアカウントの作成は犯罪です。
以上