ここでは、インターネットの活用方法について学習します。
「インターネットの活用」というと、ラインやTwitter、TikTokやYouTubeなどのSNSと考えがちですが、ここでは、課題の作成などインターネットを利用した情報収集の方法について学習します。
インターネットで情報を収集する場合は、ブラウザをツールとして使用します。
①マイクロソフト社のWindowsがインストールされている「Windowsパソコン」では、ブラウザとしてはEdgeを使用するのが標準とされています。
②情報リテラシーないしITリテラシーでは、情報検索といえば、これまではGoogleが標準とされていました。Googleで情報検索をするにはブラウザとしてはGoogle Chromeを使用するのが標準といえます。
③iPhoneやiPad、MacBookなどではブラウザとしてはSafariを使用するのが標準とされています。
④大学から配布されているGmailを使用するには、ブラウザとしてはGoogle Chromeを使用します。GmailはPC以外にiPhoneやスマホ、iPadなどでも利用することが出来ます。
【注意】ここで、ブラウザとは「インターネットでホームページを見るためのアプリソフト」のことです。
一方、
上記の各種ブラウザを使ってインターネットから情報を収集する方法としては、
①Google ChromeでGoogleを使った検索(通称、「ぐぐる」といいます)
②EdgeのBingを使った検索(「びんぐる」^^?)
③ブラウザによらず、Wikipediaを使った検索(通称、「ウィキ」といいます)
④ブラウザによらず、コトバンクを使った検索(「コトバる」^^?)
⑤ブラウザによらず、内外の大手新聞社の記事を検索する方法
⑥ブラウザによらず、内外の専門学術雑誌に採録された論文を検索する方法
⑦政府や自治体、外国の政府、内外の研究機関などの公開情報を検索する方法
などがあります。
ここで、
上記①のGoogleを使った情報検索は、従来、「ググル」といわれて、世界中で大流行しましたが、その検索は与えたキーワードを含むインターネット上に存在する情報を超高スピードで収集してくるだけのもので、収集された情報の真偽は検索者が検討しなければならず、膨大な収集結果がアルファベット順に並んでいるだけなので、それなりの技能が無いとフェイクな情報と知らずに引用してしまうリスクがありました。
上記②のEdgeのBingを使った検索は、従来、ググルに圧倒されて、ほとんど利用者が無いといわれていましたが、最近、チャットAI(生成AI)が実装されたことでにわかに利用者が増え、ググルとシェアが逆転したといわれています。
上記③のWikipediaを使った検索は、ググルが大流行する頃に登場し、その便利さからググルの対抗馬といわれていましたが、その百科事典の形式が利用しやすい反面、誰でも記事が書けるオープンさが災いして、「信用度が低い」と評価されるようになり、最近は、論文やレポートでの引用には利用されなくなりました。そこで、旧来からのユーザーの多くは、「Wikipediaで予め目星を付けておいて元の出典を直引きして確認し、元の出典を引用する」という方法で利用しているといわれています。
上記④のコトバンクを使った検索は、Wikipediaへの反省から生み出されました。信用度が極めて高い内外の大手出版社が発行している辞書・辞典・百科事典・データベースなどを集約して無料で公開しているウェブサイトです。コトバンクを窓口として、内外の著名な辞典などから信用性のある結果を検索してくれます。既に確定している言葉やキーワードの意味や定義を調べるには簡単で便利なメディアといえます。
上記⑤の内外の大手新聞社の記事を検索する方法は、内外の事件やニュースなどについて確定した信用度が高い情報を収集したい場合に使用します。個人で使うには高額な使用料が必要ですが、大学や行政、大手企業、研究機関の場合は機関契約をしているので、所属する学生や社員・研究員などは指定されたホームページからアクセスして無料で利用することが出来ます。大手新聞社が発表している社説や論説なども引用することができるので、論文やレポートなど学術的な引用に多く用いられています。
上記⑥の内外の専門学術雑誌に採録された論文を検索する方法は、内外で公式に発表されている研究論文を引用して情報を収集したい場合に使用します。個人で使うには高額な使用料が必要ですが、大学や行政、大手企業、研究機関の場合は機関契約をしているので、所属する学生や社員・研究員などは指定されたホームページからアクセスして無料で利用することが出来ます。特定の分野での研究成果がまとめてレビューされた特別号なども発行されるため、研究や新製品の開発、新たな行政政策の立案などに多く利用されています。
上記⑦の政府や自治体、外国の政府、内外の研究機関などの公開情報を検索する方法は、各種発表されている公式データや政策などを引用する場合に利用します。それぞれ、税金で公表されている情報ですので、特別な有料契約は必要がありませんが、一部ではアクセスが制約されていたり、アクセス者の確認を取られたり、アクセス履歴が残る場合もありますので、悪意を持ったアクセスや利用は出来ません。
例えば、日本政府の内閣府が発表している災害情報などは、その一つです。
以上の種々のメディアを目的に応じて臨機応変に利用できる情報リテラシーを身につけることが、21世紀を生きる大学生に求められているリテラシーの一つといえます。
【今回の課題】
ここでは、上記の①と②、④の方法を使って、「剽窃(ひょうせつ)」という言葉の意味を調べることで、上記の情報リテラシーのスキルを習得します。
【注意】ただし、下記の正しい引用の方法に留意して下さい。
①出典(著作者名や著作物名、引用箇所)を明らかにする
②引用部分を「」(括弧:カッコ、引用符ともいう)などを用いて明確にする
③引用部分は誤字脱字を含めて改変を一切しない
この課題では言葉の意味を調べるだけの課題なので、上記のみに留意して下さい。
この課題では、ブラウザとしてGoogleChromeを使用します。
使用中のPCにGoogleChromeが無い場合は、ダウンロードして下さい(授業ノートのPage03のC)。
なお、この授業ノートやGmailをGoogleChromeにもブックマークを付けておいて下さい。
【設問0】Wordを開き、最初の行に「学籍番号と氏名」を入力し、名前を付けて保存して下さい。
【設問1】コトバンクで「剽窃」の意味を調べ、答えを出典も含めてコピペして下さい。
ブラウザとしてGoogle Chromeを使って下さい。
ただし、答えが出なかった場合は、「解答なし」と入力し、
その理由として下記から該当する番号を1つ選んで入力して下さい。
①まだ辞書に無い、②そんなコトバは無い、③コトバンクの間違い、④その他、⑤解らない
検索結果がある場合は、適切と思われる情報を見てみます。
【解答例】
引用部分は「」で囲み、
出典の文献名は『』で囲みます。
【設問2】Googleで「剽窃」と検索し、答えを出典も含めてコピペして下さい。
ブラウザとしてGoogle Chromeを使って下さい。
ただし、答えが出なかった場合は、「解答なし」と入力し、
その理由として下記から該当する番号を1つ選んで入力して下さい。
①まだGoogleに無い、②そんなコトバは無い、③Googleの間違い、④その他、⑤解らない
【注意】
僅か0.49秒で約5,380,000件の検索結果が得られました。
Googleで検索した場合は、検索結果の冒頭に必ず正解が出るとは限りません。検索結果をスクロールして、自分で正解を探します。
今回は、偶々、コトバンクが最初に表示されましたが、いつもそうとは限りません。
通常は、色んな広告記事が冒頭に並んで出てくることが多いです。
多数の大学の記事が出てくるのは、「剽窃」に対する対策指導を強化するようにという文科省からの指示を受けた結果とおもわれます。
これら多数の検索結果の中から最も適切と思われる情報を選んでまとめるには一定のスキルが必要です。
ところで、前回、利用したコトバンクがGoogle検索でも出たということであれば、校正・校閲がキチンと済まされて、大手出版社から刊行されている辞書・辞典から引用できるコトバンクの情報を利用するのが合理的であるといえます。
そこで、今回は、以上のような検索結果を回答としてまとめます。
まとめる時には、下記のポイントに留意します。
何を検索したかを文頭に明記します。
検索結果は、箇条書きでまとめると見やすく解りやすいです。
検索結果は時間と共に変化するので、検索した日時を必ず明記する。
例)Accessed 2024/3/18
検索して得られた情報から考察した結論を記すことも忘れない。
【解答例】
【設問3】EdgeのBingで「剽窃」と質問し、答えを引用元も含めてコピペして下さい。
ブラウザとしては、Edgeを使って下さい。
ただし、答えが出なかった場合は、「解答なし」と入力し、
その理由として下記から該当する番号を1つ選んで入力して下さい。
①まだBingに無い、②そんなコトバは無い、③Bingの間違い、④その他、⑤解らない
【注意】
Copilot(チャット型生成AI)版が使用できる場合は使用して下さい。
使用できない場合は、古いバーションでもOKです。
【Copilot版の場合】
【EdgeのBing(Copilot版)からの回答】
【注意】
Bingの回答結果は、
Wordにコピペすることも出来ます。
Wordファイルとして保存することも出来ます。
出典(詳細情報)もコピペ出来ます。
【注意】
回答の末尾に「AIによって生成されたコンテンツは誤っている可能性があります」と表記されているので、回答結果は個々に出典に当たって内容を確認します。
【出典① dictionary.goo.ne.jp】 コトバンクと同じ小学館『デジタル大辞泉』からの引用でした。
【出典② gimon-sukkiri.jp】 校正・校閲が不明な個人の記事なので、引用するには不適切です。
【出典③ ac-writing.com】 出自が不明な記事なので、引用するには不適切です。
以上の確認の結果、
出典①dictionary.goo.ne.jpは、コトバンクと同じ小学館『デジタル大辞泉』からの引用でした。
出典②gimon-sukkiri.jpは、校正・校閲が不明な個人の記事なので、引用するには不適切です。
出典③ac-writing.comは、出自が不明な記事なので、引用するには不適切です。
【注意】
生成AIが生成した回答が必ずしも正しいとは限らない。
生成AIが生成した回答の出典を必ず確認する。
出典が表示されない回答は使用しない。
情報の出典を明記するだけで無く、その引用・参考の適否について必ず自己責任で確認し、不適当な回答は利用しない。
情報を収集したいテーマやキーワードについて、回答は1つでは無く、複数を調査して吟味する。
回答の引用や参考だけで済ませず、そこから得られた自分の意見や考え、感想までを「自分の私見」として必ずまとめる。
使用した生成AIの種類・名称と使用した目的と日時を必ず表記する。
生成AIの使用で入力した個人情報は、そのまま生成AI側に収集されて無断使用されるリスクがあるので、質問では個人情報は入力しない。
ところで、既に利用したコトバンクがBingでも出たということであれば、校正・校閲がキチンと済まされて、大手出版社から刊行されている辞書・辞典から引用できるコトバンクの情報を利用するのが合理的であるといえます。
そこで、今回は、以上のような結果を回答としてまとめます。
まとめる時には、下記のポイントに留意します。
何を検索したかを文頭に明記します。
検索結果は、箇条書きでまとめると見やすく解りやすいです。
検索結果は時間と共に変化するので、検索した日時を必ず明記する。
検索して得られた情報から考察した結論を記すことも忘れない。
【解答例】
【設問4】アンケート
下記の問いに対する回答を回答群から選んで番号で回答して下さい。
問い1)この授業を受ける以前に「剽窃」という言葉は知っていましたか?
1.全然知らなかった、2.コトバは聞いたことがあるが意味は知らなかった、3.意味も知っていた
問い2)この授業を受けて「剽窃」という言葉の意味が解りましたか?
1.全然解らない、2.あまり解らない、3.どちらともいえない、4.少し解った、5.よく解った
問い3)剽窃について、あなたはどう考えますか?
1.どうでもよい、2.バレなければかまわない、3.みんなやっている、4.不法行為
問い4)この授業は役に立ちましたか?
1.全然役に立たない、2.あまり役に立たない、3.どちらともいえない、4.少し役に立つ、5.スゴク役に立つ
【解答例】
【課題の提出】
解答が済んだら、Wordを上書き保存してから、Wordを閉じて、
Gmailに添付して送信し、提出して下さい。
件名は、インターネットの活用、学籍番号、氏名
として下さい。
【以上】