【クラウド(Cloud)】 教科書 M-64
インターネット上のデータ保存場所、ないし、そのようなシステム、または、それらのサービスなどのことをIT業界ではクラウド(Cloud)と呼んでいます。
従前は、データサーバーと呼んでいました。
このデータサーバーの部分をビジネス(有料)化したものがクラウドと呼ばれるものです。
クラウドでは、一般的に、文書や画像、映像、音楽など種々のファイルを保存しておくことができます。
クラウドを利用するには、インターネットが利用できるPCやスマホ(iPhone)、タブレット(iPad)、その他IT機器(iPod)などが必要です。
クラウドには一般的に下記の機能があります。
保存:種々のファイルをクラウドにアップロードして保存しておくことが出来ます。
共有:クラウド上に保存した種々のファイルを対応機能のある種々の機器やユーザーと共有して利用することが出来ます。
復元:クラウドにファイルを保存しておくことでバックアップにすることが出来ます。
同期:複数の機器やユーザーで同じ状態のファイルを利用することが出来ます。
現在、クラウドサービスを提供している主な大手企業には、下記のものがあります。
ただし、無料の部分と有料の部分があるので注意が必要です。
iCloud:Apple社が提供しているクラウドサービスです。iPhoneとMacBook、iPod、iPadなどで音楽や画像・映像などのファイルが共有・同期できることで非常に多くのユーザーを獲得しています。最近では、「失ったiPhoneを探す」などというサービスも含まれています。
OneDrive:MicroSoft社が提供しているクラウドサービスです。MS-WindowsとMS-Officeが組み込まれたPCを購入することで知らない間にOneDriveユーザーになっています。ビジネスユーザー向けと考えると解りやすいです。
Googleドライブ:Googleが提供しているクラウドサービスです。GmailなどのユーザーがGoogleChromeやYouTubeなど各種Googleコンテンツと連携して利用すると便利です。
【注意】
クラウドサービスにはそれぞれに長所・短所があるので、
利用に当たっては、事前によく理解しておく必要があります。
【OneDrive】 教科書 M-64
上記で説明したように、OneDriveは、MicroSoft社が提供しているクラウドサービスです。
従って、MicroSoft社のOfficeのユーザーに対応しているクラウドであると考えると理解しやすいです。特に、Officeアプリで作成する種々のファイルに利用するとメリットがあるといえます。
新しくパソコンを購入した時にMS-WindowsとMS-OfficeをインストールしてMicroSoftのアカウントが出来ていれば、利用することが出来ます。
MS-Windows11では、OneDriveアプリが標準でインストールされており、
OneDriveフォルダが出来ています。
そのままでは、
パソコンでMicroSoftのアカウントでサインインすると、
パソコンとOneDriveが同期し、
パソコンでファイルを作成し保存するとOneDrive内にもファイルが作成されます。
OneDriveでは、下記の機能があります。
保存:種々のファイルをクラウドにアップロードして保存しておくことが出来ます。
共有:クラウド上に保存した種々のファイルを対応機能のある種々の機器やユーザーと共有して利用することが出来ます。
復元:クラウドにファイルを保存しておくことでバックアップにすることが出来ます。
同期:複数の機器やユーザーで同じ状態のファイルを利用することが出来ます。
【注意】
MacBookやWebブラウザでもMicroSoftのアカウントを取得すれば、OneDriveを利用できます。
【注意】
パソコンを購入した直後の標準の状態では、
WordやExcel、PowerPointなどOfficeアプリで作成したファイルを保存する場合、OneDrive内に保存されるのが標準になっています。
従って、インターネットにつながっていない状態ではエラーが出て、正常に保存できない場合やアプリそのものが正常に使用できないトラブルが発生する場合もあります。
特に学生の間は、
大学の授業でOneDriveの基本機能である共有や同期を特に必要とされることはありません。
必要とされるのは、パソコンの故障や破損に備えたバックアップとして利用する場合です。
大学の課題は、自分のパソコンを使って自分で作成したものを提出するのがルールになっています。従って、担当教員との間でファイルを共有したり同期したりすることはありません。
なお、インターネット環境が無い場所ではOneDriveを開くことができません。この場合、Wordなどの使用で不具合が出る場合もあります。従って、インターネット環境が無い場所(例えば自宅など)でWordなどを使用したい場合は、大学から下校する前に作業したいファイルを自分のパソコン内に保存しておきます。
一方、大学から配布されているGmailのアカウント名でWordにサインインしている場合は、Wordで作成した文書の保存先は大学から配布されているGmailのアカウント名で開かれているOneDriveになっています。この場合、エクスプローラーやGmailでファイルの保存場所を探しても大学から配布されているGmailのアカウント名で開かれているOneDriveは見えません。この場合は、エクスプローラーにリンクされているOneDriveを大学から配布されているGmailのアカウント名で開かれているOneDriveに切り替える必要があります。OneDriveのアカウントの切り替えはOneDriveの「設定」で行います。ただし、このOneDriveには個人用Vaultフォルダはありません。