のんびりと作成中....
設立
トーストマスターズクラブは、ラルフ・スメドリー博士がアメリカ合衆国イリノイ州のブルーミングトン市で、YMCA(Young Men's Christian Association)に勤務中、スピーキングクラスとして立ち上げたことから始まります。
日々の中で教育長として勤務する中、スメドリー博士は社会人のスピーチング力、会議の進行力、プロジェクトの策定力、人間関係の形成力の必要性を感じ、社会人が社会環境の中でこれらのスキルを身に付けることができるクラブを立ち上げることにしました。そして、そのクラブを「トーストマスターズクラブ」と名付けたのです。この「トーストマスター」はパーティやその他の場面で「乾杯の音頭を取る」という意味にちなんで名づけられました。
最初の非公式のトーストマスターズミーティングは1905年3月24日に行われました。現在のトーストマスターズクラブのミーティングのように、参加者がミーティングを主催し、スピーキングを行う体制でした。スメドリー博士とその他のスピーチ経験者たちは経験の浅いスピーカーたちにショートスピーチの論評を行っていました。しかしスメドリー博士がイリノイ州San Jose市のYMCAから勤務オファー受け、リーダーシップを失ってしまったことをきっかけに、これらの駆け出しのクラブは衰退してしまいます。
1922年、スメドリー博士はカリフォルニア州サンタアナ市に設立されたばかりのYMCAで勤務し始め、最初の2年間はそこでの組織形成に尽力を尽くします。しかし、スピーチとリーダーシップを他人に教えたいという彼の情熱は、消えることはありませんでした。1924年4月にYMCAの新しいオフィスが建設されると、彼はトーストマスターのアイデアとクラブの立ち上げについて同僚に話します。結果的に、そのクラブは公式のトーストマスターズ第一クラブとして設立されました。
最初のミーティングは1924年10月22日に開かれます。スメドリー博士のトーストマスターズクラブのうわさはすぐに広がり、ほかの州から、どのように同様のクラブを立ち上げたらいいかという質問を受けるようになりました。
スメドリー博士は質問の一つ一つに応える代わりに、「Manual of Instructions(インストラクションマニュアル)」と「Tem Lessons in Public Speaking(パブリックスピーキングの10つのレッスン)」という冊子を制作しました。1928年10月25日、その冊子の著作権を取得し、「トーストマスターズクラブ」という名前で商標登録しました。
1930年までに、30近くのクラブが立ち上げられます。アメリカ国外でのクラブ数拡大に力を入れるため、組織は「トーストマスターズインターナショナル」という名前に変更されました。2年後の1932年トスとマスターズインターナショナルはカリフォルニア州で非営利団体として設立され、スメドリー博士は秘書、そして編集長として活躍します。
1941年、彼はトーストマスターズにさらに力をそそぐため、YMCAを退職します。戦争中、彼は小さなオフィスで組織を運営し、戦後にはテッドブランディングが秘書としてスメドリー博士の後を継ぎました。スメドリー博士はその後も教育委員長及び取締役の常任メンバーとして生涯をトーストマスターズにささげたのです。
世界的なスケールでの組織
トーストマスターズインターナショナルは、非営利教育団体です。世界中のクラブでパブリックスピーキングとリーダーシップを要請しています。現在135ヵ国に15400のクラブがあり、332000人以上のメンバーがいます。
日本のトーストマスターズ史
最初のミーティングを開催したのは福岡県。最古の正式なクラブは1954年にチャーターした東京トーストマスターズクラブです。
1986年、約20のクラブがチャーターした後、「日本トーストマスターズ評議会(JTC)」が設立します。JTCとして14年を得た2000年7月、クラブ数が43に達し、ついに、日本は準ディストリクト(Provisional District)として承認されました。
2004年2月、クラブ数が61に達し、日本は正式なディストリクトとして承認されます。
ディストリクトとして承認されると・・・
・国際スピーチコンテストへ全日本の優勝者が出場可能
・ディストリクトガバナー(ディレクター)をはじめとする日本のリーダーがInternational Directorになる資格を与えられる
参考ページ(英語)
History of ToastMasters(Toastmasters International公式サイトより)
※JTC=Japan Toastmasters Coucil