第64回国民体育大会新潟大会報告
投稿日: Oct 20, 2010 7:12:7 AM
10.09 【第64回国民体育大会(トキめき新潟国体)レポート】
北海道トライアンロン連合強化委員会委員長 青野 朋之
今年からトライアスロン競技が初めて国民体育大会に公開競技として採用され、9月27日に新潟県村
上市で競技が行われました。
北海道代表選手は、いずれもふるさと選手で成年男子が吉越慎吾(三好スイミングアカデミー 北海道工
業高校出)、成年女子が千葉智美(仙台大学 札幌月寒高校出)の2名が出場しました。
結果からいいますと、吉越選手は10位、千葉選手は28位の結果でした。
レ-ス経過は、スイムは水温が23度なためウェットスーツ着用禁止で実施されました。男子の吉越選手
は3位以内を狙ってスタートし、スイムを予定どおり第2グループの総合6位で上がりバイクに移りましたが、
バイクコースの往路の向かい風がきつく、一部トップ選手が出場しなかったため、先頭グループのペース
が上がらず後のパックに続々追いつかれ、折り返し地点に行く前に先頭集団が22名にもなってしまいまし
た。
その集団の中には、通常のエリートレースでは第1集団でランをスタートできないランの強い選手が多数
含まれてしまいました。ほとんどの者が脚を休ましていたため、ランスタート時ではランニング大会のような
状態でした。
吉越選手は3種目総合のバランスで勝負するタイプなため、このレース展開は正直予想外で不利な展開
になってしまいました。
8位入賞に切り替え全力を尽くしてくれましたが、惜しくも一歩届きませんでした。
千葉選手は、苦手なスイムの出遅れをバイク・ランで少しずつ追い上げて28位まで順位を上げ、全力を
尽くしてくれました。
今回の感想として、成年女子の選手のレベルの差が相当あるようです。
レース運営ですが、国体初開催だったためか、通常の個人が参加する大会のイメージが抜けていなくて、
国体の都道府県対抗であるということとがまだ浸透されていなかったようです。
例えば、監督・コーチ用にプログラムが用意されていなかったり、宿泊の分散も不便でした。
しかし、村上市の関係者と市民の努力と熱意が伝わった大会でした。