第71回「希望郷いわて国体」レポート

投稿日: Oct 15, 2016 1:24:5 PM

HTU選手強化委員会 成年女子監督 地原 健司

平成21年から国体公開競技として始まったトライアスロンは、千葉・岐阜・東京・長崎を経て、今回の岩手県より記念すべき正式競技となりました。

会場は平成23年3月11日の震災・津波があった釜石市です,皆さんも強烈に記憶されていると思います。釜石駅から根浜海岸へのアクセス途中も、復興途中の現場を多く目にします。「この辺りまで波が来た…」「中学生が小学生を連れて山へ駆け上がった…」など、地元の方からお話を伺いました。

この地では昔から短い言葉で、「津波てんでんこ」「命てんでんこ」と地震・津波の際は人に任せず、「てんでばらばらに逃げなさい…」と言い伝えられています。

【今大会を振り返って】

開催地が復興半ばにもかかわらず、正式競技として実績を作れたことは、いかにスポーツ競技会が再生へ向けたメッセージであるか,岩手への求心力に繋がるものなのか,可能性を秘めたイベントと感じます。このような意味では、監督・選手も記憶に残る大会であり、意義があり重要な位置づけの大会であったと感じたことでしょう。

今年から成年男女各2名の参加となり、男女とも経験値と種目別体力差が如実に出た結果となりました。

北海道チーム成績(スイム1.5㎞,バイク40㎞,ラン10㎞)

今回出場の選手は4名中3名が北海道連合強化委員会として継続的に実施している「春合宿」に参加しており、事業として学生・ジュニア強化の一端を担っているものと感じます。今後は学生,エイジグループからの強化合宿参加促進など、HTU,STU事業の参加促進,クラブレベルでの強化,また選手発掘をコンスタントに続けることが必要と感じます。

次回の国体は2018年福井県高浜町で開催されます。

国体出場希望の選手は年齢を問いません、2年後も北海道代表として高い志を持った選手を望んでいます。