福井国体レポート

投稿日: Oct 12, 2018 11:39:44 AM

福井国体を振り返って トライアスロン競技 北海道女子監督 地原 健司

10月7日(日)に開催された「福井しあわせ国体」に監督として帯同してきました。

毎年この時期は台風が接近しますが、今回もちょうど重なり、フライトのランディングに肝をつぶしながらも伊丹空港から京都を通過し、舞鶴近くの福井県高浜町へ。

レースフォーマットも台風の関係で2日前にスプリントディスタンスに変更されており、選手も困惑することなく好天の中、コースインスペクションに望んでいました。

7月末に苫小牧ハスカップトライアスロンにて北海道の予選会が行われ、女子(沢田愛里・中村順子),男子(伊藤将隆・大友貴之)が選考され、2か月間其々の地域・環境でトレーニングを積み今回に臨んでいます。レース当日は台風がほぼ通過し、気温20.5度,水温23度(曇り時々小雨)の中、11時成年女子からスタートしました。

国体では安定した実力を発揮する沢田は、冷静でアグレッシブなレース展開をみせました。全女子90名中スイムを52番でアップし、バイクは10名ほどの第3パックで2周回目には先頭を引っ張り、バイク終了時には約20名を抜いていました。さらに得意のランで5名抜き、28位でフィニッシュ。

入賞はできなかったものの、プロらしいパフォーマンスを見せてくれました。

中村は普段、稲毛インター(上田藍所属)を拠点にふるさと枠で参加,スイムとバイクを得意としています。レース展開はスイム38番でアップ、第3パックをセーフティーな位置取りで凌ぎ、47番でランスタート。苦手とするランを我慢で乗り切り58位でフィニッシュ。

一方男子は13:30にスタート。学生レースで活躍中の伊藤(順天堂大)はバイク&ランが得意なため、距離が長ければ長いほど順位を上げられるタイプです。51.5kmの半分であるスプリントレースとなり、ややネガティブになっていましたが、青野(男子)監督が「スイムバトルに絶対負けるな!」と激を飛ばし気合を入れる。

スイムアップは46番,バイクに入ったものの集団のペースが上がらず、自ら先頭を引かざるをえませんでした。ランスタート時には34番に上がりましたが、バイクの疲れが響き40位でフィニッシュ。

大友は北大ちゃらんけ所属の選手,エリートレースは初めてです。(地元は大阪)

苦手のスイムを92名中88番で揚がり、バイクも一人旅しながらも完走。北海道予選ではロールダウンしながら獲れたチケットでしたが、全国の壁の高さを痛感させられたレースとなりました。

福井国体のトライアスロン会場はレースコースを含め、選手・観客にとって安全・快適で万全な運営とロケーションでした。そんな中で全選手は実力通りのパフォーマンスを発揮できたと感じています。

来年は茨城県潮来市で同時期に開催されます,来シーズンの予選会は未定ですが、北海道代表選考時期が早まるかもしれません。志のある選手はオフシーズンにしっかりスイム&ランを強化しておいて下さい。