不眠の原因は、環境や生活習慣によるもの、精神的・身体的な病気から来るもの、薬によって引き起こされるものなど、様々です。
眠れなくなることはよくみられますが、眠れないことイコール不眠症ではありません。
不眠症と診断されるには、以上の全てを満たすことが必要です。
不眠症の中で注意しなくてはならないものが、うつ病などの精神疾患の症状として出現する不眠です。
うつ病において典型的な不眠のパターンは、早朝覚醒、中途覚醒であり、一過性ではなく持続性のものです。
これらの不眠(および身体疾患により引き起こされた不眠)に対しては、原因となる疾患に対する治療が原則となります。
睡眠薬は、不眠症状のタイプに応じて、ふさわしい持続時間の薬剤を選択します。
不眠症を入眠困難型、睡眠維持障害型(中途覚醒、早朝覚醒)に分類した場合
が推奨されています。
リズム異常を有する不眠症に対しては、メラトニン受容体作動薬が第一選択肢となります。
睡眠薬は作用時間の長さ(効果の持続時間)によって、4つのタイプに分かれます。
作用時間は、それぞれの睡眠薬の血中濃度半減期でおおよそ決まります。
『なかなか眠れなくて困っている』『とりあえず眠れるのだが、途中で目が覚めてしまって困っている』
といったように使い分けます。
不眠症状別のふさわしい睡眠薬
睡眠薬の半減期の確認はこちらから・・・睡眠薬の分類・比較
不眠症の原因