発達と教育連携コースのページ
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題名「違って見える景色」 大友 歩
「見る視点を変えて『そもそも』を考える」それが大学院で学んだこと。二〇二〇年春、最初の授業。教授から次の一言。「開かれた学校づくりと言いますが、そもそも、なぜ今、学校は開く必要があるのでしょう。そこから考えます。」他の授業でも「そもそも学校にはどんな機能があるのか」という投げかけが。
私の出身地である糸魚川。その糸魚川と上越を国道八号線が走っている。この八号線とほぼ並行して久比岐自転車道も走る。先日、車を停めてここから国道八号線や海を眺めてみた。すると、何度も見ているはずの景色が違って見える。目的地を目指しスピードをあげて走るトラック、あくせくと職場に向かう自家用車、きれいな海岸線や海も見える。視点を変えるだけでこんなにも景色は変わるのか。
大学院で学んだ視点や考え方を土産に「国道」に戻ることに希望と不安が入り混じる。周りの風景や自分の現在位置を確かめ、子どもに教える「そもそもの意義」を自分に問いかけ、子どもと一緒に走り続けたい。