STEP3:海外生活準備編

以下は全般的な海外生活準備についてのアドバイスですが、国・地域によって異なります。ガイドブックなどを一冊購入し、参考にするとよいでしょう。

通信環境について

携帯電話

留学生活において、電話ができる環境を整えることは非常に重要です。近年ではチャットアプリなどで通話ができますが、接続の安定など信頼性はあまり高くありません。緊急時のためにも必ず電話ができるようにしておく必要があります。特に、家族や大学、保険会社、カード会社などへの電話のかけ方はよく覚えておくようにしましょう。

留学中に使用する携帯電話を準備する方法は、日本から持っていく方法と現地で調達する方法の大きく分けて2つに分けられます


① 日本から端末を持参する方法

SIMロック解除した端末、もしくはSIMフリーの端末を留学先へ持参。SIMカードのみ留学先で購入する。

②現地で端末を調達する方法

海外で主に利用する携帯は現地調達する。日本の携帯はWi-Fi下のみで利用する。


特に①の場合、持参した端末が現地の通信環境に適応していないことがあります。②も検討しておきましょう。

①②とは別に、日本で使用している端末で国際ローミングを利用する方法もありますが、一般的に他と比べ料金が高額になります。

また、日本で契約していた携帯会社を長期間利用しない場合は、解約もしくは休止サービスを利用できるキャリアもあります。

休止サービス(番号保管サービス)とは、日本で契約した携帯を長期間使用しない場合にサービスを一時休止し、日本の携帯番号やメールアドレスを一定期間保管、帰国後に再開できるサービスです。料金や、休止可能期間、サービスの有無は携帯会社によって異なりますので事前に確認しておきましょう。

デジタル機器

課題や研究で、タブレット端末ではなくパソコンが必要な場合が多いでしょう。現地で購入もできますが、日本語のキーボードのものはなかなか手に入りません。

インターネット

現在ではほとんどの大学キャンパス内にインターネット環境がありますが、速度があまり速くないなど満足のいくものではない可能性もあります。寮やアパートのインターネットも同様で、有料の場合や通信量の上限が設定されている場合もあります。

お金の管理について

留学中現地で使うお金の管理については、ご家族で話し合っておきましょう。また、国や地域によって物価が異なりますのでご自身の留学先の状況を事前に調べておきましょう。お金を管理する方法としては、現金の他にクレジットカードやデビッドカード、海外プリペイドカード、または現地で銀行口座を開設し、日本から送金をすることも可能です。海外の多くはキャッシュレス化が進んでおり多額の現金を持ち歩く習慣は有りません。安全の面からもお金の管理方法を複数分けることをご検討ください。

なお、神田外語大学では認定留学中のアルバイトを禁止しています。

現金

多額の現金は持ち歩かないようにしましょう。お店によっては現金払いに対応していない場合もありますので、クレジットカード等と合わせて持つようにしましょう。

国によっては日本円からの両替が難しい場合があります。日本で両替しない場合、米ドルを持っていったほうが確実です。

現金や有価証券の日本からの持ち出しは100万円が限度です。また、渡航先によって持ち込み額の条件が設定されていますので、事前に調べておきましょう。

クレジットカード

紛失や盗難のリスクに備え、2枚以上カードを持参するのも一案です。カードを新たに作る場合は、VISAやMASTERカードが海外でも比較的広く普及しています。ブランドによっては使えないお店もありますので何種類か準備しておくほうが安心です。また、事前に利用限度額も確認しておきましょう。特に学生用カードなどは利用限度額が低く設定されている場合もありますので注意が必要です。

カードの申し込みから発行まで、審査に時間がかかりますので早めに手続きをしましょう。

デビットカード

デビットカードとは、カードでの支払いと同時にご自身の銀行口座から引き落としがされる仕組みのカードです。銀行口座から現金を引き出さずに支払いができる利便性や、銀行口座の残高以上にお金を使いすぎる心配がない点で安心です。また、海外ATMでデビットカードを利用すると現地通貨を引き出すことができます。両替所を利用する手間が省け、多額の現金を持ち歩く必要がなくなり安全です。 ただし、その都度引き出し手数料や為替手数料がかかります。お店でのカード払いとしても利用できますが、クレジットカードと違い、デビットカードは即時引き落としのため一括払いしか対応しておらず、分割払いやリボ払いはできません

海外プリペイドカード

プリペイドカードは、事前にチャージした金額の範囲内で利用できるカードです。つまり、チャージした分の金額しか使えないため、使い過ぎを防げるのはもちろん、万が一不正利用された時に、被害を最小限にできるメリットがあります。 海外ATMでプリペイドカードを利用し現地通貨を引き出すことや、お店での支払い時に利用することも可能です。海外ATMでプリペイドカードを使い現地通貨を引き出す場合、引き出し手数料は発生しますが、為替手数料はデビットカードや両替所より割安です。お店でプリペイドカードで支払いをする場合、デビットカード同様一括払いのみとなり、分割払いやリボ払いはできません。発行にはマイナンバーカード(通知カードではない)が必要な場合があるようです。希望する方は早めに申請しておきましょう。

電化製品について

電圧について

日本では、電化製品の入力電圧は100Vが主流ですが、国・地域によって電圧が異なります。その国・地域の電圧に対応していない電化製品を使用すると故障の原因になります。製品のラベルや電源アダプターに記載されている対応電圧をよく確認しましょう。

プラグについて

日本の電化製品のプラグは平板が2枚並行になったAタイプと呼ばれるものです。プラグの形状も国・地域によって形状が異なります。「(国名) プラグ」などと検索して、あらかじめ対応する変換プラグを用意してから行くと良いでしょう。

https://sekai-sanpo.com/foreign-socket/how-choose-electric-socket/

また、どの形状にも適応できる、マルチ変換プラグというものも販売しています。

食事について

海外と日本では食文化が大きく異なります。食べるものはもちろん、国や地域によって食事のマナーは異なりますので事前に調べ、現地の文化や宗教を理解し、尊重しましょう。

ホームステイ/寮(自炊・ミールプラン)

滞在先によって食事の方法が異なります。

◇ホームステイ

家賃に食費が含まれ、ホストファミリーが食事を準備してくれる場合があります。アレルギーや食事に関して特記事項がある場合は事前に伝えておきましょう。

◇寮

自炊可能なキッチンがある場合と、食堂で食事をとるミールプランへの加入が必要な場合があります。

手に入る日本の商品は限られますが、最近では海外でも大きいスーパーであれば日本食品を置いている所が増えてきています。

日本食レストラン

昨今の和食ブームを受け、海外の大都市を中心に日本食レストランが多く見られるようになってきました。ただし、日本と比べ、高く値段設定がされている場合が多いです。

アジアンマーケット

海外にもアジアの製品を専門に扱うスーパーマーケットがあります。日本で購入するのと比べ割高にはなりますが、日本製品も手に入りやすいでしょう。

日本から食品を郵送してもらう

国際郵便などで日本から食品などを送ってもらうことも可能です。ただし、国や地域によって送れないもの(禁制品)が定められています。郵送時には内容品のリストの提出が必要となり禁制品が含まれていた場合、返送されたり没収の可能性があります。また、送り先、荷物の大きさや重さによって送料が変わりますので事前に調べておきましょう。