留学渡航前に事前に申請や手続きが必要となるものについて説明しています。時間を要するものもありますので余裕を持って準備しましょう。
海外へ行くための手続きをする際に、まず必要になるのが国際的な身分証明書であるパスポートです。 留学先の大学等に出願する際にもパスポートが必要となりますので早めに準備しておきましょう。また、すでにパスポートを持っている人も、充分な残存期間があるか確認しておきましょう。必要残存期間は渡航国によって異なります。
通常、パスポート申請から発給までは、1週間~10日程度かかります。また、パスポートの更新(切替申請)は、有効期限が1年未満であれば申請することができます。
査証(ビザ)とは、入国を希望する方の所持するパスポートが有効である、かつ入国する資格があることを裏付ける証書です 。
海外へ渡航する際のビザについては、国籍・渡航先国・渡航目的・滞在期間等によってビザの要否・種類が異なり、国によっては事前通告なしに手続きが変更される場合もありますので、詳細は渡航先国の大使館・総領事館のHP等を確認し、最新の情報を入手してください。
外務省安全ホームページ ビザについて
海外生活においては様々な病気にかかるリスクがありますので、適切なワクチン接種が推奨されています。留学先によっては、健康診断書や予防接種記録証の提出を求められることがあります。ただし、留学前の予防接種はほぼ全て任意接種となります。事前に情報収集を行い、自己責任で行ってください。また、交換・推薦留学の場合は、言語圏担当者に確認してください。
予防接種については、「安全危機管理・保険」のページで詳しく説明しています。
国・地域ごとに、持ち込みが(携行するか別送するかに関わらず)禁止されているもの、持ち込みに制限があるもの、関税がかかるものなどがあります。たとえば、多くの国では検疫の観点から肉類の持ち込みは禁止されています。事前に調べておきましょう。
日本への帰国時も同様に、持ち込みにいろいろな規制がありますので、帰国時はこちらも調べておきましょう。
自己の疾病の治療に用いる場合であっても、医薬品を所持して海外に渡航する場合には、渡航先の国によって、医師の診断書などの書類を携帯したり、持ち込んだり持ち出したりすることができる数量に制限があったり、事前に許可申請をする必要があることがあります。
基本的には、英文または現地語で記載された医師の診断書が必要です。その他、以下の厚生労働省のサイトなどで国・地域ごとの手続きを確認してください。
厚生労働省「海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについて」
昨今、以下のクレジットカード作成などにおいて、マイナンバーカードが必要となる場面が多くなってきました。また、留学先で銀行口座を作成する際にマイナンバーが必要だったという例もあります。持っていない場合、作成しておくとよいでしょう。申請から受け取りまでひと月くらいかかりますので、早めに申請しましょう。
キャッシュレス化が進んでいる国も少なくありません。クレジットカードなどを事前に準備しておきましょう。
海外に行く際には、盗難や紛失のリスクも考え、異なるブランドのカードを2枚以上持っていくことをお勧めします。お店によっては特定のブランドが使えないこともあるので注意しましょう。Visa、Masterは世界でも広く普及しています。
また、利用限度額も事前に確認しておきましょう。特に学生カードなどは利用限度額が低く設定されている場合があります。申請から手元にカードが届くまで時間を要する場合がありますので余裕を持って申請しておきましょう。
カードの種類やお金の管理方法などはSTEP3:海外生活準備編で説明しています。
旅行などの短期の海外渡航や長期の留学などに関わらず、海外渡航をする際には必ず海外旅行(留学)保険に加入しましょう。その際、治療・救援費用が無制限のプランを選ぶことをおすすめします。海外での治療・救援費用は数千万円ではおさまらない場合があります。クレジットカードカード付帯の海外旅行保険では不十分なことも多いでしょう。
神田外語大学の学生が留学やワーキングホリデー(※)、インターンシップ(※)などを行う場合、「学生教育研究災害傷害保険(学研災)付帯 海外留学保険」という保険に加入することができます。この保険は全国多数の大学で採用されていて加入者数が多いため、一般の海外旅行保険よりも保険料が大幅に割引されています。また、同時に海外留学生トータルサポートサービスに加入することにより、海外で病院を受診する際の相談や、キャッシュレス診療の手配、その他よろず相談等、24時間365日困ったときにいつでも日本語で相談できるサービスが受けられます。
※職務遂行中(仕事上の)賠償責任は補償対象外の為、海外で働く場合は注意が必要です。一般的に、雇用側が被雇用者職務遂行中の賠償責任についての保険を手配するはずですが、日本の慣習と異なることも多いと思われすので、海外で就業の可能性がある場合は、必ず確認してください。
本学の留学プログラムで海外に渡航する学生にはこの保険への加入を義務付けています。パンフレット・保険料・申込書など、加入手続きに関する資料は以下のリンクよりダウンロードしてください。申込方法、補償内容などのお問い合わせはパンフレット内のお問合せ先までお願いいたします。
また、留学先の大学等によっては、指定する保険への加入を留学生に義務付けている場合がありますので、指示に従ってください。
航空券を購入する際にはいろいろと注意すべき点があります。以下、一例ですが、自分でもよく調べて購入しましょう。交換・推薦留学者は国際戦略部が行うオリエンテーション等で注意点を確認してください。
●長期の留学の場合、航空券は往復チケットで、復路の日程を変更できるものを購入すると便利です。
●片道のみのチケットは航空会社から搭乗を拒否されたり、入国時に揉めたりする可能性があるので注意しましょう。
●極力、日中に滞在先まで到着できるようにしましょう。
●不要なトラブルを避けるため、安全な地域での乗継を行いましょう。外務省海外安全HPを参照のこと。http://www.anzen.mofa.go.jp/
●認定留学の場合、目的が留学のため、日本出発後は乗継ぎを除いて直接留学先に到着するようにしてください。第三国や他の都市での観光や、最寄りの空港以外に到着することは原則禁止です。
●認定留学の場合、本学が認める留学期間は派遣先大学の入寮指定日、オリエンテーション初日、または学期開始日の1週間前から学期終了日の1 週間後までです。
留学先大学によっては空港出迎えオプションがあります(追加費用が掛かる場合もあります)。
空港出迎えサービスを利用すると、滞在先まで直接行くことができるので安心ですが、滞在先へのアクセスについては、自分でも必ず確認しておきましょう。
留学などで現住所を長期間不在にする場合、郵便局に転居届を出しておくと一年間旧住所宛の郵便物を新住所に無料で転送してくれるサービスがあります。
ただし、郵便局が扱うサービスとなりますので他の民間宅配業者の荷物は転送してくれません。
詳細は郵便局HPをご確認ください。https://www.post.japanpost.jp/service/tenkyo/index.html
携帯電話会社によっては、留学などで長期間携帯を利用しない場合に、電話番号およびメールアドレスを保管し、帰国後に再利用できるサービスがあります。サービスの有無、申込方法等はご自身の携帯電話会社にお問い合わせください。
ダブルディグリー留学などで1年以上の渡航を予定している方は、お住いの市区役所・町村役場で、海外転出届の手続きをしなければなりません。1年未満の留学の方は手続きの必要はありません。
ただし、海外転出届のルールに関しては市町村によって異なりますので、事前にお住いの市町村へ問い合わせておきましょう。
海外転出届を提出した場合以下の手続きが可能になります。
●国民年金の支払い免除手続き
●国民健康保険の中断
●住民税の支払いの対象ではなくなります。
ダブルディグリー留学など1年以上の渡航を予定している方は、国外居住となりますので、被扶養者から外れることになるのが原則です。
しかし、一定の条件(「留学」もこの条件に入ります)を満たしている場合、国外居住親族に係る扶養控除等を受けることができます。
手続きについては、各自治体および扶養者(保護者等)の所属企業等にお問い合わせください。
国外居住親族に係る扶養控除等の適用について|国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/kokugai/index.htm
令和5年1月からの国外居住親族に係る扶養控除等Q&A
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/pdf/0022009-107_02.pdf
外国に住む家族を健康保険の扶養に入れることはできますか - 社会保険労務士 杉原事務所
https://sharo-shi.gifu.jp/caseStudy/detail_353_3.html
なお、1年未満の留学の場合は、国外居住親族とみなされませんので必要ありません。