久しぶりの鵜飼

6月1日に久しぶりの鵜舟に乗船した。本学の毎年の恒例となっている行事「1回生と一緒に鵜飼鑑賞」である。全国から入学してくる学生に岐阜長良川鵜飼を体験してもらおうと企画したもので長年続いている。ここ2年ほどはコロナ禍の影響で中断していたが、今年は岐阜市の乗船基準に従って実施した。学生約100名と担任・アドバイザー教員約20名が参加した。

長良川鵜飼の歴史

長良川の鵜飼の歴史は古く、1300年前から続いている。長良川の鵜匠は6名で正式な職名は宮内庁式部職鵜匠といい、代々世襲で親から子へとその技が受け継がれている。また長良川の鵜飼漁の技術は、「国重要無形民俗文化財」に指定されている。鵜飼は多くの文化人にも愛され、松尾芭蕉は岐阜を訪れた際に鵜飼を見物し

「おもうしろうて やがて悲しき 鵜舟かな」

という句を残した。織田信長、豊臣秀吉ら武将や世界の喜劇王チャールズ・チャップリンも見学し、絶賛した。

参考:ぎふ長良川鵜飼ホームページ

乗船前、鵜匠による鵜飼の説明

当日は、最初に数発の花火が上がり鵜飼が始まった。天候も良く、久しぶりの鵜飼を堪能した。特に入学してまだ2か月足らずの学生同士は、お互いに話が弾み、私は話に付いていくのが精一杯であったが、頑張って会話に参加した。新入生を見ていると、40数年前の自分の学生時代を思い起こし、懐かしく、感慨無量であった。あれから40年が過ぎたのだ!しかし、長良川、鵜飼、金華山、その当時から何にも変わっていない。

ここ2年間はコロナ禍の影響で、学生とじっくりと話す機会がほとんどなかったので、有意義であった。これからも感染対策をしっかりと行って、少しずつ学生とコミュニケーションが取れることを期待したい。