2025.6.12
出願時に必要な大学入学以降に受けた英語スコア表に関して
大学入学直前に中央大学主催のTOEICを受験された方はこちらのスコアを利用できます。
2025.6.9
2025年度募集要項を公開しました。manaba「法学部独自のグローバルプログラム」にも掲載。エントリーシートは募集開始日(6/16)にmanabaレポートに公開します。
日本によるカンボジア法整備支援と社会開発援助をテーマに、現地各機関および現場(フィールド)を訪問・見学することによって、日本との比較等も踏まえつつカンボジア社会における社会課題と法の役割・機能を学びます。講義だけでなく、質疑応答やインタビュー、振り返りディスカッションなどの主体的な学習活動を通して学びを深めていきます。具体的な活動内容としては、JICA法律専門家による研修、特別法廷、仲裁評議会への訪問、博物館訪問・遺跡見学、学校、市場、村などの現場訪問、王立法律経済大学法学部学生との交流および成果発表プレゼンテーションなどを予定しています。あまり海外に行ったことのない学生を含め、国際援助に関心のある学生を歓迎します。
対象年次 : 1年次以上
取得単位 : 2単位
2025年度版募集要項(2025.6.9公開)
【募集期間】
6月16日(月)- 6月30日(月)15時迄
エントリーシートは募集開始日(6/16)にmanabaコース「法学部独自のグローバルプログラム」のレポートに公開
【募集ガイダンス】学生体験談あり
6月25日(水) 17:15-18:00 5C08教室
6月27日(金) 17:00-18:00 3E09教室
※大学で受験したTOEICのスコアが分からない方は、こちらをご確認ください。
Oさん(国際企業関係法学科2年、参加時1年)
1年次に履修した専門総合講座A1カンボジア法整備支援と社会開発援助を通して、相手の立場や
カンボジアは、アンコールワットをはじめとした豊かな歴史が魅力的な国です。一方で、ポル・ポト政権によるジェノサイドや、昨今の、民主化に逆行すると言われる政治状況など負のイメージもあるかと思います。このプログラムは、そうした文化的・経済的・政治的な背景を事前学習で学んでから、現地では様々な場所へ訪問するのが特徴です。私にとって、司法機関での質疑、法を学ぶ現地学生との交流、村生活の見学を通じて、現地で抱いた疑問に全力で向き合う10日間は非常に意義深いものでした。特に印象に残っているのは、灼熱の中、村人が用意してくださった昼食を高床式住居の一階で食べ、併設してあるトイレを私も使ったときのことです。もちろんクーラーはありません。現地での生活をほんの少しばかり経験することで、日本で暮らす私にとっての当たり前は、世界の大部分の人にとって当たり前でないと体感しました。
日本への帰国後「カンボジアどうだった?」と聞かれたら私は「一年分学んだ」と答えるようにしています。情報社会において「現地でこそ得られる経験」を大切にしたい方に、強くお勧めしたいプログラムです。
Tさん(政治学科3年、参加時2年)
カンボジアプログラムでは法整備支援や途上国についての理解を深めるだけではなく、価値観や考え方を多様化することや学びへのモチベーションを高めることができました。
プログラムではカンボジアの法律機関への訪問や現地の学生や生徒と交流をすることができ、さらにフィールドワークでは目や耳で感じながら学べました。これらは本プログラムに参加することでしか経験できない貴重な体験であるため少しでも法整備支援や国際交流、グローバルなことに興味のある学生には参加をお勧めしたいと思います。
私自身は本プログラムへの参加を通じてカンボジアや法整備の理解を深めることができただけでなく、毎講義後のディスカッションや質疑応答に積極的に参加することでアクティブラーニングの重要さに再認識することができ、自分自身の中での学びへの姿勢を改善することができたと感じています。プログラムを通して得られるものはとても多いので興味のある学生は是非参加してみてください!
担当教員・富田真紀先生より
暑さと戦いながら、法律機関や村の生活の様子、カンボジアの歴史などに触れる内容の濃い10日間(移動を含む)でした。全体では、事前研修・オンライン部分を含めて4週間程度、準備や課題も多く大変だったと思いますが、苦労しながら学んだからこその達成感と成長があったと思います。アンケートでもプログラムの満足度は非常に高かったです。
プログラムにおいて、学生は1つの「問い」を設定し、講義や質疑応答、インタビューや現地学生とのやり取りを通して問いの答え・解釈を導き、最終プレゼンテーションでカンボジアの先生方・学生に向けて発表します。現地の方々からのフィードバックでは、現地の人の感覚とのズレを指摘される場面もありましたが、私たちの国のことについて一生懸命調べて理解しようとしてくれて嬉しかった、ありがとうというお言葉も頂きました。難しいなりに、一つの国や文化と真摯に向き合い理解しようとした経験自体に価値あり、その後の自信と財産となっていくはずです。
言語は英語(現地政府の方)と日本語(日本人、現地学生、現地語からの通訳時)両方を使います。学生はカンボジア人のアクセントに苦労しながらも、英語でコミュニケーションをとっていました。また、法律を日本語で学んでいる現地学生との交流(オンライン、現地両方)もあります。同年代で法学を学ぶ人たちがどのような将来の目的を持ち、どのような思いで学んでいるのかを知ることで、刺激を受け、自己理解も深まります。何より将来を担う両国の優秀な学生がこの交流をきっかけに関係性を築き、10年後、20年後、専門家として共に助け合いながら、両社会の発展を支えていってほしいと願っています。
法制度整備支援の専門家を始め、現地の法律機関、農村や学校、NGOなど多くの所に訪問し、お話を伺う本プログラムは、本学出身の沢山の法律関連の専門家の方々を辿りながら作り上げた本学だからこそ提供できるプログラムになっています。個人では訪問が難しいところ、体験できないことが多くあり、沢山のことを得られて良かったという感想も多くありました。2024年度、興味があれば、ぜひ参加を検討してみてください。一緒に学びましょう。
富田 真紀