法解釈演習 

教員紹介

法解釈演習を担当する教員からのメッセージです。manabaシラバスとともに希望講座選択の参考にしてください。

なお、manabaシラバスのコメント1欄にも科目情報について追記している場合があります。

赤城 美恵子

あかぎ みえこ


それぞれの学問にはそれぞれに必要な手法があります。法律学にも一定の手法があり、パッと見ただけではよく分からないかもしれません。1つ1つの過程を確かめながら、法律を学ぶときに必要な手法を身につけていきましょう。  

阿部 純一

あべ じゅんいち


法学部での学びは、単に法律や法制度を覚えることではなく、法解釈の技法を習得することが肝要です。法解釈を行い、それに基づく法的問題を自ら行うことができるようになるためには、自ら法解釈の方法について主体的に学び、実際の問題解決能力を養う必要があります。この授業では、グループワークやケースワークを交えながら、実践的に法解釈の技法を身につけられるように、みなさんと学びたいと思います。  

石山 文彦

いしやま ふみひこ


みなさんは大学生として法学の授業を数多く受けることになりますが、高校卒業までに法について本格的に学んだことのある人はほとんどいないでしょう。これからの授業でとまどうこともあるかもしれませんが、この授業が少しでもみなさんの助けとなり、さまざまな分野の法に関する学習がスムーズに進むようになればと思っています。  

一ノ澤 直人

いちのさわ なおと


法解釈演習は秋学期からの演習になります。この演習を受講する頃には、皆さんは大学生活や学習にそろそろ慣れたてきていると思います。そして、大学での学習は受け身ではなく主体的に取り組まないといけないことに身をもって気がついた頃でしょうか。法解釈演習では、導入演習などで身につけた問題発見能力や論理的な思考力などを基礎に、さらに法的思考のトレーニングをグループワークなどを通して段階的に行っていきます。あせらずゆっくりと、しかし確実に法学部生として必要な法解釈の基礎力を身につけていきましょう。ぜひ積極的に参加してみてください。

稲井 宏紀

いない ひろのり


入学おめでとうございます!大学生活には慣れてきたでしょうか?私の授業では、皆さんが将来社会で活躍するための基礎体力を培うことができるような内容にしたいと考えています。私は弁護士という立場で日々企業のビジネスをサポートしていますので、時折実務的なことについても触れます。大学での学習は社会につながっているのだということを感じてほしいと思います。せっかくの演習形式の授業ですので、口頭・書面で表現するという部分を大事にしていきます。活気あふれる場にしたいので、ぜひ積極的なご参加をお待ちしております。 

今成 文紀

いまなり ふみき


人生、社会、試験で役に立つ知識をお伝えできるように最善を尽くします。  

牛嶋 仁

うしじま ひとし


授業では、みなさんとの応答を通じて、法律家としての技術と考え方(Think like a lawyer!)双方の初歩を学びます。その考え方を身につけると、世界中の法律家と議論できるようになり、とても楽しく感じます。みなさんとともにそのような授業を楽しみたいと考えています。 

遠藤 研一郎

えんどう けんいちろう


「法解釈」は、法学部での伝統的な学びの内容であり続けており、法学部での共通する学修目標の1つです。条文を知っているからよき法律家になれるわけではありません。法運用をするためには、「正しい」法解釈が必須です。

私が担当する法解釈演習では、私の専門である民法を中心的な学びの素材として、解釈論を一緒に学んでいきます。真剣に法学と向き合う姿勢を持った学生の履修を切望します。 

大上 尚史

おおかみ なおふみ


ご入学おめでとうございます。この授業の目標は法的思考の基礎を身につけることです。法律家のように考え、それを表現、伝達するための練習をします。すでに法学の勉強が嫌いになった方もいると思いますが、それが普通なので、気楽にやっていきましょう。 

各務 武希

かかみ たけまれ


 法律家にとって文章を書く能力は大切な能力の一つです。法的な文章の書き方は、一般の文章の書き方と少々異なっておりますが、本演習を通じて、法的な文章の書き方を身に付けてもらえれば幸いです。

 なお、当職は、中央大学合気道部のコーチを拝命しており、弁護士業務の傍ら、合気道部の学生達と稽古を積んでおります。  


加賀山 皓

かがやま こう



新入生の皆さんにとって、法律というものをこれまでの人生で強く意識することは、多くはなかったものかもしれません。しかし、少なくともうっすらとは皆さんの周りに必ず存在したものであり、皆さんの生活を支えてきたものです。そのような法律というものとその解釈・考え方(加えて、それらを取り扱う裁判官・検察官・弁護士その他の資格職や企業の法務部などの仕事の面白さ)について、この法解釈演習を通じて少しでもご理解を深めていただけると幸いです。

なお、自己紹介の代わりとして、事務所の広報用の下記ウェブページをご参照いただければと思います。

三宅坂総合法律事務所

梶田 幸雄

かじた ゆきお


ごく初歩的なことから取り組みますが,一方的講義ではなく,自分で考え,討論をしながら,解決策を見つけ出す授業です。法解釈の創造性を発見することができるでしょう。チャレンジャーを待ちます。 

川田 知子

かわだ ともこ


法学部の川田です。この演習では、学生の皆さんが自ら課題を発見し、課題の原因を分析し、自分なりの解決策を模索することを重視しています。皆さんの主体的、積極的な議論を期待しています。 

木川 裕一郎

きがわ ゆういちろう


 この講座は、法曹その他社会で法を運用する者にとって不可欠な法的思考能力を醸成することを目的とします。履修者諸君には、予備校や授業を利用した暗記中心の勉強がもたらす弊害がどこにあり、どうすれば思考の停止という事態を避けられるかを明確に意識しつつ、的確で恒常的な法的思考を体得してもらいます。 

 倒産処理法が専門であるため、研究対象となる法分野は広く民事法一般(民商法・民事手続法など)に及びます。また、15年間にわたり弁護士賠償専門保険に関する審査会委員として年間100件以上の弁護士受任案件をチェックしています。 

菊地 諒

きくち りょう


授業を通じて法解釈の基礎を養っていただくとともに、これが実務でどのように生かされているのかという点にも触れたいと思います。特に、私が専門とする紛争解決の分野では、依頼者の利益を実現するために、生の事実をどのように法的に構成し、裁判官に説得的に説明するか日々試行錯誤しながら取り組んでいます。こういった法解釈のやりがいや楽しさも伝えられるような授業にできればと思います。皆さんと教室でお会いできることを楽しみにしています。   

阪井 大

さかい だい


法律はとっつきにくく、初学者には理解しづらいですが、「考え方」や「エッセンス」を学ぶことによって今後の法律学を効率的に学習してもらえればと思います。  

四方 光

しかた こう


法解釈演習は、新入学から半年経過した時点から始まります。もう少しぐらいは法律になじみましたでしょうか。四方の法解釈演習では、前半で簡易な模擬裁判を行い、訴訟構造の基礎を理解した上で、後半は、各自が選択した憲法か刑法の最高裁判例について、自分なりの評釈の作成に挑戦してもらいます。それによって、法解釈というものがいかなるものかについて初歩的な理解を得ます。  

柴原 宏昭

しばはら ひろあき



大学生のうちに、できるだけたくさんのことに挑戦して、失敗して、恥ずかしい思いをして、経験値を高めてください。成功体験しかない人間は嫌な奴でしかありません。何にも挑戦しなければ、誰でもできることしかしなかった4年間になってしまいます。

この科目は演習科目になりますので、講義科目とは異なり、教員ではなく履修者全員で能動的に作っていくものになります。将来の希望進路は問いませんし、むしろ春学期の民法の成績がB・C評価ぐらいの学生が集まって、萎縮しないで自由に質問と発言のできる雰囲気になればよいと思っています。

澁谷 雅弘

しぶや まさひろ


法解釈について学ぶということは、法律学という学問の考え方、論理、方法論を学ぶということであり、どの分野の法律を学習する上でも必須のものです。この授業は、そのような法解釈についての基礎を学び、今後の学習に生かしてもらうことを目的としています。

なお、演習においては、授業において積極的に質疑等に加わることが求められます。そのためには、毎回の予習により授業のテーマについて基礎知識を得ておくようにして下さい。 

島田 義史

しまだ よしふみ


ご入学おめでとうございます。この法解釈演習では、これから法律を学んでいく上で必要になる基礎力を身につけることを目指します。法律の考え方は、最初はとっつきにくく、どの法律科目をとっても、教科書を自分で読むのは一苦労かもしれません。この演習を終えるころには、教科書の行間を自分で埋めて読み進められるようになること、これを一つの目標にしたいと思います。 

鈴木 一義

すずき かずよし


社会で仕事をすると、日々、様々なジャッジを行うことが要求されます。条文の趣旨、判例・学説、場合によっては海外の制度などを調べて、具体的事案を解決する法解釈学の手法は、妥当なジャッジを行うための、かなり有力な武器となります。この手法を身に付けるべく、皆さんと一緒に勉強していければと思っています。 

鈴木 博人

すずき ひろひと


事実認定と事実評価が、法の適用に当たっては重要です。実は癌なのに、見立てを誤って、風邪の処方をいくら正確に説いてもダメというのと似ています。この見立ての仕方を身に着けてもらえればと思います。

 智之

せき ともゆき


弁護士の関と申します。法学部に入学されて、多くの方が手探りでわからないことだらけだと思います。たとえば、レポートってどう書けば良い?出典を示すには?法律答案の書き方とは?どうやって法律や判例をリサーチすれば良い?将来法律を生かせる進路はなにか?

等悩みは尽きないかと思います。私も1年生のときは、そのようなお作法については何もわかりませんでした。そのような悩みに対して1つ1つ向き合い、皆さまの素晴らしく、明るい法学部での学びのお手伝いをすることを目標としたいと思います。ゼミ形式で随時発言自由な双方向的な内容としております。受講生皆様と学びを深めたいです。どうぞよろしくお願いいたします。 

髙田 淳

たかだ あつし


当演習では、法の解釈・適用の基本を身につける。そのために、テキストを精読し、そこで示されている課題に取り組み、課題のねらいやテキストの内容について解説を加えていく。その際、積極的に疑問・質問が出されることを重視する。 

武市 周作

たけち しゅうさく


憲法判例や受講生が関心を持っているテーマを素材にしながら、法解釈の基本を身に付ける演習にしたいと考えています。判決文を読むことはもちろん、教科書や論文からも学びながら、ゼミ全体で議論をして共に考えていく場になることを期待しています。 

谷井 悟司

たにい さとし


 秋学期から「法解釈演習」がはじまります。本演習科目は、「法解釈」の方法論を学び、体得するためのゼミです。法解釈の方法論というと堅苦しく聞こえるかもしれませんが、要するに、法律という道具を使って実際の紛争を解決するために必要となる「作法」を学ぶということです。このゼミでは、いわゆる「法的三段論法」を実践できるようになることを最終的な目標としつつ、リーガル・リサーチや、条文・体系書・判例の読み方など様々な事項を扱う予定です。いずれも、法学部での学びに不可欠なものですので、1つ1つ丁寧に学んでいきましょう。

 なお、授業の詳細についてはシラバスの記載をご参照いただければと思いますが、担当教員は刑法を専門分野としていますので、このゼミで取り上げるのも刑法に関わるものが中心となります。もちろん、専門科目ではなく、あくまで「法解釈演習」ですので、刑法以外の法分野にも共通するような/応用可能な内容となるよう心掛けます。刑法に興味のある方はもちろん、そうでない方も安心してご参加ください。 

土屋 武

ちや たけし


 「法解釈演習」は、秋学期に開講される演習型の授業です。春学期の「法学入門」や「民法1」などの法律科目の履修を踏まえ、また、秋学期開講の「憲法1」などの講義型科目と並行しながら、法律学科の学修の中核となる「法解釈」の仕方を能動的に学ぶ科目となっています。

 「法解釈」の仕方を学ぶ方法はいろいろとあります。なかでも、先人たちが培ってきた解釈の実践を読み、批判的に検討するのが、有力な手法です。そこで、この演習では、解釈の現在地を示した「教科書」、裁判所の解釈実践である「判決」そして判決を検討した「評釈」や「論文」を読み、まとめ、それを踏まえて判決を評価する作業を共同して行います。

 法律学を学び始めてまだわずかという人も多いと思います。慣れないことやわからないことも多いでしょう。一緒に学びながら、「法解釈」の仕方が少しでも理解できるようになり、今後の法律学科での学修に寄与できればと思います。 

鶴田 雄大

つるだ ゆうだい


中央大学を卒業して10年になりますが、民間企業や弁護士として働く中で「大学生の頃に早めに勉強しておけばよかったなぁ」と思うことが多々あります。法解釈もその一つであり、大学生のうちにマスターしておくことで、弁護士に限らず、今後皆さんが社会に出るうえで、大きな武器になるはずです。皆さんにお会いできるのを心待ちにしております! 

徳本 広孝

とくもと ひろたか


本演習の前半では判例及び判例評釈を読む訓練をします。後半では、履修者の皆さんに、自らが選択した判例について批評をしていただきます。判例を読むことは、法解釈の訓練になります。楽しみながら授業にとりくんでください。

中村 涼

なかむら りょう


法律は紛争解決のための有用なツールです。当該ツールの使い方や効用について、出来るだけ皆さんと同じ目線に立って、時には実務の視点を交えながら、分かりやすい授業を目指したいと思います。 

難波 譲治

なんば じょうじ



①法解釈の文書を書く際にはある程度の技法があるのでそれを身につけること、

②対立解釈論がある場合に何を問題にして議論しているのかを理解すること、の2点を目標に実施したい。 

西村 清貴

にしむら きよたか


法解釈には、健全な価値判断と、実定法を踏まえた説得的な論証の両輪が不可欠です。いずれをとっても、独りよがりになってはいけません。本演習では、ほかの演習参加者と議論を深めながら、健全な価値判断とはなにか、説得的な論証とはなにか、ということを考え、身につけてほしいと考えています。 

新田 秀樹

にった ひでき


皆さんは、法律解釈について「無味乾燥」とのイメージを持っているかもしれませんが、解釈の約束事を守って取り組めば刺激的な知的ゲームに挑むような「掬すべき滋味」も出てきます。本授業では、2つの判例を素材に、そんな解釈の面白さを少しでも伝えられればと思っています。

根本 智

ねもと ともひと


本授業では、法解釈の基礎を双方向の演習形式で学び、法的な思考力を養うことを目指します。

法的に地に足のついた思考ができるようになることは、今後の自主学習の基礎となり、弁護士を目指す方に限らず、法学部を卒業する皆さんにきっと役に立つと思います。

弁護士として10年活動してきた経験、法科大学院での指導経験を活かし、法律を学び始めた皆さんに、少しでも今後の糧となるきっかけを提供できればと思います。 

野田 博 

のだ ひろし


この演習では、グループワークとグループごとの発表を中心に進めていきます。教員も含め、それぞれが自由に議論し合える雰囲気の中で、お互いに高め合える関係になればと願っています。また、導入演習のメッセージでも、大学時代の友人とは生涯付き合えることも少なくない旨を述べさせていただきましたが、この演習も、そのような機会の1つになれば幸いです。 

野田 陽一

のだ よういち


 ご入学おめでとうございます。皆さんはこれから法律を学びますが、法律は多数あり、かつ、一見難解であるため、どのように学べばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。法律を学ぶときは、まず、一般的な法解釈の考え方を理解し、その具体的な表れとして民法等の個別法の条文解釈を理解することが重要だと考えています。大学、大学院及び行政機関で法律を教えた経験を活かし、皆さんの自主学習に弾みがつくような授業にしたいと思っています。

 公正

はた きみまさ


 法解釈演習のゼミを担当します、秦 公正(はた きみまさ)です。法解釈(条文の解釈)は、法律学の柱とはいえ、簡単にできるものではありません。たくさんの判例などに触れることで徐々に備わるものであり、「習うというより慣れる」側面が重要です。

このゼミを通して、みなさんと一緒に学べることを楽しみにしています。 

幅野 直人

はばの なおと


法曹を目指すか否かにかかわらず、法学部生として最低限身に付けるべき能力を、受講者全員に確実に身に付けてもらえるような授業を目指しています。よろしくお願いします。 

原田 

はらだ つよし


みなさん、こんにちは。法解釈演習は秋学期からの開講ですから、大学生活にはもうだいぶ慣れていることと思います。

法解釈は、具体的な事案を解決したり、判例や実定法の内容を理解するために不可欠は知識であり技術です。その基礎を身に着けるためには、法解釈で扱うテーマについての基本的な知識を必要とし、その知識を使って具体的に考え、表現する訓練が有益です。

この演習では、前期に学び、後期も引き続いて学んでいる民法総則の基本的で重要なテーマを取り上げ、学んだ知識を生かし、より深め、みなさんが法解釈の方法を身に着けていけるようにしたいと考えています。 

平泉 貴士

ひらいずみ たかし


 教科書として、森光著『法学部生のための法解釈学教室』(中央経済社)を使用します。

森先生が言われるように、新しい学問をはじめることは、新しいスポーツを始めることに似ています。最初は、ルールを学び、動作の基本を学ぶ必要があります。誰もが上達するためにはこの基礎的な訓練が重要なことを知っています。しかし、この過程は退屈でつまらないと感じることが多いことも事実です。しばしば脱落してしまう人が出てきます。教科書には、1年生の皆さんの知的好奇心を刺激する具体的な事例が多く取りあげられています。順番にレベルアップしていくことが基本ですが、時間のあるときに教科書をパラパラめくっていただき、おもしろそうな応用問題の事案も読んで見てください。この問題がわかるようになりたいと思えば、最初の基礎的な鍛錬にも耐えられる気力が湧いてくるでしょう。

洞澤  秀雄

ほらさわ ひでお



法解釈の基礎について少人数で学んでゆきますが、1年生のゼミという貴重な場なので、グループワークとアウトプットを意識して演習を進めます。

グループワークやグループ報告と、できるだけ学生間の共同作業をしたもらいます。また、発表とともにスピーチもしてもらうことで、アウトプットの機会を多く設けます。

ゼミは友人づくりの場としても大事なので、半年ではありますが、お互いに話す機会を大儲けられればと思います。

なお、私の専門分野は行政法、環境法、都市法です。

よろしくお願いいたします。

曲田  統

まがた おさむ


主に刑法を素材にして、法の世界の基礎を一緒に見ていきたいと思っています。法が実際にどのように使われているのかを、仲間と共に考えていきましょう。 

松原 光宏

まつばら みつひろ


近年の代表的な憲法判例を読むことを通じ、憲法における法的思考のあり方について考えたい。いきなりルールについて考えるのではなく、まずは判例における法的実践からフィードバックすることが重要と考えるからである。 

三明 翔

みあけ しょう


ご入学おめでとうございます。私は約20年前に中央大学に入学しましたが、新しい環境の中で日々楽しくも、法律はどのように勉強するのがいいのだろうと迷うことも多かったことをよく覚えています。法解釈演習では、法解釈の基礎知識と技法を学び、実際の判例に触れてどのような法解釈が行われているのかを学びます。私の専門は刑事訴訟法なので、刑事法に関わる判例を中心に扱っていきたいと思っています。 

三上 陽平

みかみ ようへい


授業では,「授業計画」で予定した内容以外にも,できるだけ,担当教員が弁護士としての仕事上で過去に遭遇した事例を紹介しながら,法律上の論点と解釈を説明していきたいと思います。法解釈とは,単にひとつの答えを暗記する作業ではなく,複数ありうる筋道のなかから適切なものを見つける過程です。授業を通じて,その後の法律学習に関心を持ち,法曹その他の法律に関連した進路に進むきっかけになれば幸いです。  

水落 伸介

みずおち しんすけ


法解釈演習と聞くと小難しそうな印象を持ってしまうかもしれませんが、何よりもまず法学を学ぶことの楽しさを味わっていただきたいと考えています。そのためのお手伝いができれば幸いです。私の専門は刑法ですので、刑事法領域に興味がある学生の参加を特に歓迎いたしますが、もちろんそうでない学生であっても構いません。どうぞよろしくお願いします。 

宮下 修一

みやした しゅういち



「車の進入を禁止します」と書かれている公園で、自転車や三輪車に乗ることはできるでしょうか?これが許されるかどうかは、「車」をどのようなものとして捉えるかにかかってきます。

なぜ公園に車の進入が禁止されているのか、ということも、この問題を考えるための大事な要素となるでしょう。

法をそのまま適用としようとしても、うまくくいかないことがままあります。

そこで必要となるのが、法の「解釈」という作業です。ただ、「解釈」とは自分が考える結論に合わせて好き勝手に行ってよいものではありません。なぜそのような「解釈」が可能なのか、他者に対して説得できる理由づけが必要となります。

本授業では、受講者と議論を重ねながら、法の「解釈」の意味やあり方について考えていきたいと思います。法の「解釈」を一緒に楽しみましょう!

森 光

もり ひかる


法律学を学んでいくための基礎体力づくりを目指します。でも、法律学の面白さにも少しだけ触れることができるようにしたいとおもっています。  

安井 哲章

やすい てっしょう


刑法を素材として、法的三段論法に基づいた論述を指導します。法曹を志望し、さらに刑事法に強くなりたいと考えている学生は、ぜひ受講して下さい。 

柳川 重

やながわ しげき


この演習では、法律解釈の基本的なところを勉強します。法律学を学ぶ上での躓きの原因を取り除き、少しでもスムーズに、そして、より深く法律学を学ぶための一助に、この演習がなればと思います。 

山岸 久晃

やまぎし ひさあき



「法解釈」というと何やら難しいイメージを持っているかもしれません。しかし、「法解釈」は法的にものを考えるときの1つの作法に過ぎず、それ自体は決して難しいものではありません。

この演習では、法的三段論法を使いこなせるようになること、条文から要件・効果を抽出できるようになること、必要なときはその要件・効果の解釈論を展開できるようになること、要件・効果について適切なあてはめができるようになることといった法的にものを考えるときの基本を身につけることを目標にしたいと思います。

身の司法試験の受験、法律実務での経験、法科大学院での指導経験を生かして、できる限り学生の皆様の立場にたった演習を実施したいと考えています。

皆様にお会いできることを楽しみにしています。


所属法律事務所(村下法律特許事務所)ウェブサイト

山口 亮介

やまぐち りょうすけ


担当者の専攻は基礎法学分野の一領域である法史学(法制史学)ですが、法の歴史の中でも、法解釈は重要な論点の一つであるといってよいとでしょう。たとえば、戦時期日本の経済統制法令における法解釈の例を学生向けに書かれているものとして、小石川裕介「コンニャクイモは生野菜か?【法学のアントレ】〔第73回〕」法学教室2023年4月号などをご参照いただければ、一見して当たり前のようでかならずしもそうではない社会の実態と法解釈のあり方の一端を垣間見ることができるのではないかなと思います。本科目では、指定テキストおよび同書の取り上げる法条文や判例等に基づき現代法の基礎としての法解釈への理解を深めていきます。