中島彌三郎編輯
出版社 秀進堂書店
刊行年 1946
発行者の佐藤文雄は「お母様へ」と題して、裏表紙のメッセージで以下のように語る。
これからの日本は民主主義国家として新しく出発します。その為にアメリカの皆様の正しい指導を受けなければなりません。小さな小供さん達にもアメリカの皆様となかよくしなければならない事を知ってもらうために進駐軍の兵隊さんと日本の子供の仲の良い絵本を企画したのです。この絵本が正しい日米親善の一助になれば此の上もなく幸な事と思ひます。
本書を開くと全頁に渡って日本の子ども達と進駐軍との交流が描かれている。本書が読者にどのような影響を及ぼしたのか、今となっては包括的に知ることは難しいが、占領地日本においても子どもが冷戦期の「非公式大使」として重要な役割を担う、と認識されていたことは窺い知ることができよう。
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