GHQ DESIGN BRANCH JAPANESE STAFF/商工省工芸指導所編
刊行年 1948年
旧代々木練兵場跡地(現・代々木公園)に建設された連合軍家族用住宅「ワシントンハイツ」の資料集。
設計は住宅をGHQ技術本部設計課日本部員が、家具・什器を商工省工芸指導所が担当しました。工事は日本建設工業統制組合の全面的協力の下、国産資材と技術により短期間で遂行されることになります。
これに参加した建築家・網戸武夫、インダストリアルデザイナー・豊口克平、写真家・渡辺義雄はそれぞれ戦後の日本建築界やデザイン界に大きく貢献し、編集を担当した小山正和も戦前・戦後を通して主要な建築雑誌となる『国際建築』を主宰しており、この事業が戦後日本の住宅・建築・デザインなど各方面に大きな影響を与えていったことがわかります。
本書はそれら各担当組織の編集による「建設篇」「家具篇」「什器篇」の三篇と、各担当者の解説、資材表・用語彙・家具仕様書等から成ります。建築編では配置計画から各ビルディングタイプ・造園の写真および設計図が含まれ、家具編・什器編でも多数の写真および設計図が収録されており米軍ハウスに関する貴重な一次資料です。限定2500部。