2020年05月26日 作成
2024年10月28日 更新
Raspberry Pi (RPi)はイギリスのラズペリーパイ財団によって開発されているシングルボードコンピュータ(Single Board Computer)です。そこで動作するソフトウェア(Oerating Sysytem)には Linux が採用されています。RPi で使われている Linux は Debian Linux を基に改変した Raspberry Pi OS(Raspbian) という Linuxです。Linux は OSS(Open Sorce Software)ですので、他の Linux も Raspberry Pi OS を参考にして移植されています。以前は Raspberry Pi OS(Raspbian) を使っていましたが、最近では以下の Linux も使っています。
Raspberry Pi OS(64ビット版)
Raspbian に MATE デスクトップ環境を追加インストール(32ビット版)
Ubuntu MATE 22.04(64ビット版)
Ubuntu 22.04、24.04(64ビット版)
Gentoo Linux(64ビット版)
「Linuxも好き」のページには以下のサブページがあります。
Raspberry Pi 4 です。以前は左側の小さなヒートシンクを使用していましたが、現在は右側のような鎧のヒートシンクです。
ここでは、それぞれの Linux の特徴について説明しますが、以下は個人的な感想になります。
Raspberry Pi で最初から用意されたているLinux です。特徴は次のとおり。
Raspberry Pi のすべての機種(RPi、RPi2、RPi3、RPi4など)で動作する
動作時のメモリー消費量が少ない(RPi4 で約 250 MByte)
動画や3D描画が比較的軽快に動作(パソコンよりは遅い)
32ビット版のみである(64ビット版もあるがベータ版である)
ウインドウマネージャは Raspberry Pi OS 独自ものものである
Debian を基にしていることから安定性重視である
安定性重視から、LibreOffice は少し古いバージョンである
Raspberry Pi OS に関する情報については次の URL を参照してください。
Raspberry Pi OS ではウインドウマネージャが独自であることから使い勝手がイマイチなので、追加で MATE デスクトップ環境をインストールして使っています。この特徴としては次のとおりです。
ウインドウマネージャの操作性が良くなる
Raspberry Pi OS で利用できる機能(ソフトウエア、ハードウェア)がそのまま利用できる
Raspberry Pi OS に比較してメモリの使用量は増える (RPi4 で約 450 MByte)
通常のパソコンでよく使われている Ubuntu MATE を Raspberry Pi でも利用できるようにしたものであり、次の特徴があります。
PC 版 Ubuntu MATE と同じ操作方法になり、操作性が良い
Raspberry Pi OS と同じように比較的軽快に動作する
メモリ使用量は Raspberry Pi OS よりも多い(RPi4の64ビット版で約 700 MByte)
Ubuntu MATE 20.04 では Server 版のインストール後、MATE 環境をインストールする必要がある
動画の描画は問題ないが、3D描画は遅い
Ubuntu MATE 20.04 では、LibreOffice は新しバージョンが利用できる
Ubuntu MATE に関する情報については次の URL を参照してください。
たまたま Raspberry Pi のフォーラムで見つけた情報からインストールしてみたものです。Gentoo Linux のもともとの由来についてはよく調べていないのですが、実際に使ってみると比較的軽快に動作しますので、紹介します。
64ビット版のみ
Sakaki という人(名前からすると日本人?)が開発しているようだ
メモリ消費量は Raspberry Pi OS より少し多い(RPi4の64ビット版で約 450 MByte)
動画、3D描画は Raspberry Pi OS と同じくらい軽快に動作する
インストール方法は Raspberry Pi OS と同じ
OS を最新状態に保つのは独特なコマンド(genup)であり、時間がかかる
LibreOffice は新しいバージョンが使える
ソフトウェアのインストールがソースからの場合がある
Gentoo Linux に関する情報については次の URL を参照してください。
以 上