かつて開かれた田中努さんを中心とする勉強会がコロナ禍後に「サロン・ドンチ」と名前を変えて発足しました。鈴木審平さんの命名です。不定期の開催で、大岡山駅近くの田中努さんのお宅のアトリエに各自のランチを持って12時に集まって食事をした後、有志が交代で話題を提供しています。
とても楽しい集まりです。希望者はどなたでも参加できます。
2024年09月26日(木)
演者:鈴木 審平
演題:「人は死なない」
2024年02月29日木曜日12時〜15時
演者:山形 達也
「日本における男女格差(男女差別)の大元の原因は何か、それを解消するにはどうしたら良いか
要約:
女ことばは室町時代の宮中に勤める女房たちの使った言葉に源があるとされ、その頃から女性は「女らしく」慎み深い言葉を使うよう社会から要求され続けた。
日本の始まりは天照大神だったし、女性天皇も在位した。めおと(女夫、夫婦)、いもせ(妹兄)という言葉が使われていたことでも明らかなように女系社会だった。しかし、男尊女卑に基づく儒教が中国からやがて入ってきて男性優位社会に変わり女性を従属的地位に置くために言葉使いを枠にはめたと思われるが、もちろん日本の一部の女性が話し言葉として使っていただけである。
現在、「敬語と女ことばは他国の言語にはない日本の美しい伝統」と言われているが、そのようになったのは1910年以降日本が植民地を作って、現地人に対する同化政策を行うためだったことが研究によって今や明らかになっている。
しかし、今の私たちの年代の女性は、まさにその中で育ってきたので自分達の話す言葉はごく当たり前のもので使い続けるのが当然として受け入れている。女ことばを絶滅させることはできないだろうが、男女平等を目指して社会制度を変えることで次第になくなる可能性はある。
蛇足:
2000年から2014年まで足掛け15年間過ごした中国の瀋陽薬科大学には日本語コースがあり、着任した日本人教師が日本語教育を行なっていた。
日本語を勉強した学生の話す言葉は、いわゆる丁寧語で、男女の違いはなく、実際私たちが(例えば講義で)公式に発言するときの話し言葉だった。日本の男女も、このような言葉になっていくことは可能だし、それが望ましいと私は思っている。
出席者:田中・小林・谷・鈴木・濱田・山形・高広
2024年01月11日木曜日12時〜15時
演者:田中努
要約:
イギリスの名誉革命の結果:
英国王(チャールズ2世)が追放されてオランダ貴族の代表(国王ではないが国王に相当するウイリアム3世)が王位に就いた。イギリスはフランス側についてスペインと戦い、スペインの植民地を奪い、奴隷貿易を手に入れた。その奴隷貿易を元手に国力を高め、それが産業革命につながり、イギリスは世界に冠たる地位を手に入れることになったのだ。
出席者:田中・小林・谷・鈴木・濱田・山形
2023年11月23日(木) 午後1:30開演
サロン・ド・サングリエ
2023年11月09日木曜日12時〜15時
演者:田中努
要約:
「新大陸発見と奴隷制度は世界をどう変えたか」という大きなタイトルの下に、以下のようなことが話されました。(文責:山形)
新大陸発見:
大航海時代の始まりは、東方から輸入されていた高価な胡椒探しや、東方にあるという黄金伝説の探索というよりは、イベリア半島のイスラム勢力を駆逐したレコンキスタの成果の延長線上にあると思われる(田中氏の見解)
銀本位制:
ペルーのポトシ銀山がスペイン人によって発見され、銀が西欧に大量にもたらされて通貨が銀本位制になった。ちなみに中国では古来より銀本位制となってそれまでの銅銭が不要となり、それが日本に大量に輸出され、日本はその中国の古銭である銅銭を鋳て諸寺に「銅の仏像=銅像」を作った。(田中氏の見解)
そういえば、英語のStatueにあたる日本語はただの像でも彫像、塑像でもなく「銅像」と言っているのはこのためなんだね!!!
イギリス人による初の産業スパイ:
当時の西欧は気候が温暖化し、衣服は毛織物に代えてインドから輸入される木綿織物に変わっていった。イギリスでも木綿を使った織物産業が始まったが、インドの綿織物の最高であるキャラコに敵う品質は作れなかった。それでキャラコを輸入禁止や着用禁止にしたが、結局インドから製法を盗んでイギリスにおける高級綿製品製造法を確立し、これを自動化する産業革命へと突き進んだ。産業革命の始まりはワットによる蒸気機関御発明よりも、むしろインドのキャラコの発明にあると言いたい(田中氏の見解)。
イギリスの名誉革命の意味:
名誉革命とは英国王(チャールズ2世)が追放されてオランダ国王(ウイリアム3世)が王位に就いたものだがその説明がはっきりしていない。奴隷貿易は新大陸が発見されてから新大陸におけるプランテーションの労働力としてアフリカ原住民を狩って奴隷とする産業でイギリス人が始めたもののようだ。この奴隷貿易は王室の権益となっていたが、徐々に力をつけていった市民(地主たちブルジョアジー)が奴隷貿易の運営権を王室から奪取したのが名誉革命の本質である(田中氏の見解)。
興味深い内容でしたので皆から様々な意見が開陳され、話題はあちこちに飛びながら2時間半の楽しい時間を過ごすことができました。
出席者:田中・大窪・小林・谷・鈴木・濱田・山形
要約:
日米地位協定は在日米軍の駐留に関しての取り決めを記載している。この中に、米軍は日本政府並みに日本の国土を使うことができ、しかも優先権を持って利用できるいう記載がある。このような不平等な条約がどのような経緯で結ばれたのかが、戦後の歴史を振り返り要点を挙げることで解説された。
今後の日本がこれにどのように対応できるか、多くの議論が参加者の間で交わされた。
出席者:田中・大窪・小林・谷・鈴木・濱田・山形
要約:
『日本の電機産業はなぜ凋落したのか』集英社という最近刊行された書籍があります。大手電気機器メーカーの副社長を親に持ち自らも別の電気機器メーカーの海外現法の副社長などを体験された桂幹さんが、実体験を踏まえて書かれたもので、鋭いユニークな指摘が含まれていて、価格も税込1043円と比較的安いけれども内容が豊富で、この問題を話し合う時には一読をお勧めしたい本です。
一読して大いに賛同する点もあれば、部分的には同意するが「それだけかな?」と感じる部分も、ちょっと抵抗を感じるというか引っ掛かる部分もあります。著者は元経営者の視点で書かれていますが、広告、広報、PR、渉外などに関連する対外コミュニケーション、つまりチンドン屋としての視点から私見とドグマを展開したいと思います。
なお、ご質問などが出そうなのであらかじめお断りしますが、東芝についての問答は今回、一切いたしません。タイミングが微妙な中で、古いことはともかく最近の情勢を私が語ると不正確な問答になって、結果として皆様や関係者にご迷惑をお掛けするおそれがあるからです。個別の企業について話すのではなく、電機産業全体に通じる問題や課題に視点を当てて話し合いたいと思うからです。
チンドン屋としての指摘ですから、主にその分野からの見方に偏ると思いますが、あらかじめご了承ください。
1. 日本の電機産業は時代の流れに乗り遅れたか?
2. 新興国に追い抜かれたのはメーカーに油断があったからか?
3. 経営ビジョンと企業イメージ、企業風土、決断力の点で日本企業に弱みがあったか?
4. 従業員の士気が低下していったか? 社内PRに問題があったか?
5. 企業自身で解決すべき問題と企業だけでは解決できない問題。
6. チンドン屋の世界の変貌。
7. 日本の電機産業は凋落したのか?
8. 社会の醸しだすステロタイプ的観念。エネルギー問題について。
出席者:田中・鈴木審平・濱田邦夫・谷孝子・小林温子・山形達也
要約:
山形がPPTを使って私たちと遺伝子との関わりのお話をします。そのPPTの一部を要約して送ります。当日はこの数倍のスライドを使って丁寧に説明をするつもりです。
要は、私たちは遺伝子で全て決められていること。しかし、遺伝子の発現は環境の影響を受けて変わることがわかってきたので、「俺たち将来知れたもの」と嘆くことはありません。食べ物・習慣・努力を含む環境で遺伝子発現は変わり得るのです。
個人が生きている間に得たもの(獲得形質と言います)は遺伝しないのがダーウィン以来の定説ですが、最近、形質が子孫に遺伝する場合も見つかってきたのが驚きです。
また遺伝子の変異は多くの場合、遺伝子病の発症につながりますが、遺伝子の変異があっても発病しない個人が見つかることで、発症を抑える遺伝子を見つけるプロジェクトが今進んでいるそうです。
出席者:田中・鈴木審平・濱田邦夫・谷孝子・小林温子・山形達也
学士会館 12時〜14時 会費8千円(付き添い5千円)
出席者は以下の28名でした
有坂利江、有村喜久子、内田 勲、海老澤悦子、大窪 和子 、大熊幹章、大迫隆資、小林温子、篠田雅子、所澤 裕美子、鈴木審平、高廣正脩、田中努、谷 孝子、谷野作太郎、能﨑章輔、野田節子、濵田邦夫、日髙 滋、三ツ本和彦、宮田若葉、森 利英、山形達也、山際正史、山本茂晴、吉村 悟、和智敏雄
他には有坂さんと山本さんにそれぞれ付き添いの方がありました
平林啓子さんが5月19日に出席のキャンセルをされ、川崎 雅敏さんが直前のキャンセルをされました。
日高茂・山本茂晴・鈴木審平・谷孝子・内田勲の諸氏の話を聴きました。
幹事:海老沢・野田・三本・吉村・和智・(司会)山形
要約:
西欧諸国は中世の暗黒時代、ギリシャで起こった科学をすっかり忘れてしまいましたが、ムハメッドの起こしたイスラム教の信者が中東からイベリア半島を制圧して起こした国々でギリシャ・ローマの文明が研究・伝承され、それが改めて西欧に伝えられたということです。パリ大学の教授たちがアリストテレス?そんな名前は初めて聞いたと言ったとのことです。
中世の暗黒時代にイスラム教徒がギリシャ文明を研究していたからこそ、それがその後の西欧世界に伝わりました。
出席者:田中・鈴木審平・大窪和子・谷孝子・小林温子・山形達也
2023年3月29日水曜日12時〜14時半
演者:田中努
タイトル:「異説世界史」ー通説を見直すー1
要約:
ルターの宗教改革は世界史で重要な出来事として認識されている。
当時ペストの大流行でヨーロッパの人口は3分の1に減ってしまい、人頭税に頼るキリスト教会の収入が大幅に減った。それで教会は免罪符(贖宥状)というものを民衆に対して売りだし、それによって収入の増大を図った(つまり金を払えば罪が消えるという)。これに対して、それは聖書の精神に反するとルターが反対したことに端を発するのが宗教改革とされている。
しかし、マルチン・ルターの宗教改革はグーテンベルクの印刷技術発明によって(一方で、中国でも印刷術が発明されています)情報発信力が高まったことを最大限に利用したおので、ルターはいわばインフルエンサーであり、彼自身は聖書の印刷で大儲けしたとも言われている。
むしろ真の宗教改革者はカルヴィンであり、ルターは過大評価されていると考える。
出席者:田中・鈴木審平・大窪和子・谷孝子・山形達也
(茗渓会館での食事)
小石川植物園で桜を見るための集まりを企画したのですが、運悪く大雨の日となってしまい、茗渓会館の食事会となりました。
6月に亡くなった小松先生の墓参を11月24日に行いました。
写真:前列左から・若林秋子・柾ケイ子・野田節子・富山美知子・谷孝子・平林啓子・小林温子
後列左から・高廣正脩・吉村悟・大須敏生・能崎章輔・山形達也・内田勲・濱田邦夫・若林之矩
驚いたことに浄名院で小松先生の長女である富山美知子さんとバッタリ出会いました。写真前列の中央が富山美知子さんです。この日が小松先生の月命日だったのでした。
日時:11月24日(木)11時から3時ごろまで
場所:浄名院(じょうみょういん)
https://www.uenosakura-joen.jp/access.html
台東区上野桜木2-6-4
鶯谷駅北口より徒歩7分
集合 山手線鶯谷駅(北口)改札口に11時
お花とお線香は世話係が用意します
終了後の食事の予約:蒲焼割烹 根岸 宮川
台東区根岸1丁目1-35 鶯谷駅南口より徒歩3分
電話:05054933870, 0338424141
費用:コース料理 3520円(飲み物・税・サービス料金は別)
幹事:谷孝子・野田節子・山形達也
センチュリーコート丸の内
前列左から:和智・宮田(谷)若葉・濵田・平林(長岡)啓子(ケブ)・山形・大窪(小林)和子(オンマ)・須賀・谷(野口)孝子(谷弘志夫人・ノーチャン)・小林(梁瀬) 温子(ヤナ)・海老沢(菅田)(スゲ)
後列左から:谷野・内田・大迫・能崎・鈴木審平・若林矩之・山際(附小2組)・山田(藤好)(附小3組)・大須・吉村・有村(尾崎)(モコ)・石井・高広・野田(奥沢)(オクベ)・三本(附小2組)・篠田(川島)(ドラ)・倉田・柾(宇井)・上岡(附小1年2組の時だけ)・園田・森
写真に写っていませんが、この他に有坂(山口)利江さんが参加されました。
この集まりは附小・附中同期の最初で最後の合同の同期会となりました。その席上、これまでの同期会の解散が決まりました。
一方、同期生の中の同志で新たに同期会を作ることになり、この同期会は童喜会という名称で023年2月に新たに会員51名で発足しました。名前は能崎章輔さんの発案で幹事全員が賛成しました。童喜会の世話人として野田節子・吉村悟・山形達也の3人が手を挙げました。