北京堂・浅野式の施術でよく話題にのぼる「大腰筋(だいようきん)」。
腰痛と深く関わっていることは知られていますが、具体的にどんな筋肉なのか解説します!
一言でいうと、「お腹の奥深くで、背骨と足の付け根をつないでいる筋肉」です。
背骨は頭からお尻までを繋いでいます。
その背骨の肋骨がない下のエリア(いわるゆ腰)で、背骨の側面から始まって、太ももの骨に付着しています。
太くて長くて力強い筋肉です。
(食肉の部位でいうと、最も柔らかくて脂肪の少ない「ヒレ肉」にあたります)
大腰筋の主な役割は
「太ももを持ち上げる動作、歩く、登るなど」
「座っている時や立っている時に、背骨を正しい位置に安定させること」
人間が生活する上で、体の中心を支えるかなり重要な筋肉となります。
大腰筋の柔軟性が失われてくると、体には次のような変化が現れやすくなります。
椅子から立つ瞬間に腰が痛む、あるいは腰がまっすぐ伸びきるまでに時間がかかる。
足を上げているつもりなのに、わずかな段差やスリッパが引っかかるようになる。
仰向けで足を伸ばして寝ると腰が浮いて痛むが、膝を立てると和らぐ。
腰の深部だけでなく、太ももの前側まで重くしびれるような感覚がある。
筋肉は、同じ姿勢が続くことで意外と早く柔軟性を失ってしまいます。
これだけでも筋肉の中の血の流れが悪くなり始め、重だるさを感じることがあります。
毎日デスクワークや勉強で座りっぱなしが続くと、大腰筋は「縮んだまま」が当たり前になり、カチカチに固まってしまいます。
こうして硬くなった大腰筋は、次のような理由で痛みを引き起こします。
筋肉が硬くなると、中を通る血管が押しつぶされます。
すると酸素が届かなくなり、SOSとして痛みの物質(ブラジキニンなど)を出します。
これが「ズキズキ痛む」正体です。
大腰筋のすぐそばには、足へつながる太い神経が通っています。
筋肉が硬くなると、神経との間のゆとりがなくなり、逃げ場を失った神経が押し付けられてしまいます。
これが、しびれや鋭い痛みの原因になります。
固まった大腰筋は、伸び縮みできない「古いゴム」のようになります。
立ち上がった時に背骨を前へ引っ張ってしまうため、腰が反りすぎたり、逆に丸まったまま伸びなくなったりして、腰の骨に大きな負担をかけます。
大腰筋は、自分自身で手入れをすることが非常に難しい筋肉です。
身体の最も深い場所にあるため、大腰筋の筋腹に直接アプローチすることは、マッサージや整体では難しい場所となっています。
構造が複雑なため、一般的な柔軟体操ではなかなか狙った部分を伸ばすことができません。
北京堂が「深層筋」への施術を重視するのは、この手の届かない場所にある痛みの根源に直接アプローチするためです。
腰痛の方は、大腰筋がコチコチの方が多いです。
こじらせた期間が長い人ほど、かたーくなっています。
この大腰筋は、あなたの姿勢と歩行を支える体の軸です。
この筋肉が本来の柔軟性を取り戻すと、腰の痛みだけでなく、足の運びが軽くなり、立ち姿も自然に整います。
もし「腰が伸びにくい」「足が上がりにくい」と感じることがあれば、それはお腹の奥にある大腰筋からのサインかもしれません。