J.教材生物を使った実験
(1)ヒドラは100~200mL位のビーカーで維持することも可能であるが、ある程度長い期間の維持を考えた場合、小型ガラス水槽でテトラビリーフィルターで水を動かし、ろ過をするのが良い。
(2)水は、PBミネラルウオーターを用いる。
(3)冬の加温は必須ではないが、夏は27℃を超えない方が良い。そのため、冷却システムをつくる必要がある。もし冷却システムができない場合は、低温インキュベーター内で100~200mLのビーカーに入れて、水の汚れに注意して維持すると良い。
(4)ヒドラの水槽は、壁面の藻類の発生を抑制するため、水槽にカバーをかけるなどして光をあまり当てないようにする。
(5)ヒドラの状態は触手の長さで判断する。状態の良い時は触手が長い。
(6)餌は孵化させたアルテミア幼生を一週間に1回を目安に与える。
(1)小型瓶で維持することも可能であるが、水質悪化などが原因で元気がなくなりやすい。
(1)500mLペットボトル容器が使いやすい。その中でも炭酸水の入っていたような肉厚のペットボトルが良い。
(2)ペットボトルに食塩とアルテミア卵を入れる。濃度は海水濃度以上にするが厳密でなくても良い。
(3)先の欠けた駒込ピペットや細いガラス棒にエアチューブをつけて強めにエアレーションする。
(4)冬は加温の必要があるので、小型水槽をアクアリウムヒーターで加温し、その中にペットボトルを入れる。
(5)2~3日で孵化する。孵化したら、メッシュフィルターなどでろ過・洗浄したものを与える。
(6)ふ化して育成したい場合は、高密度の場合、水質悪化で死んでしまうので(5)のアルテミアを新たに作った塩水に入れる。