門徒さん家のお仏壇
お仏壇を購入に躊躇う相談をよく聞きます。「仏壇を処分したいんです」「え?」
次の世代に託すには負担が大きいのではないか・・・。
嫁いだ娘に頼みにくい・・・。
分かります!でも、もったいないですよ。その家がせっかく代々守ってきたいのちの歴史なのですから。ボクなら時代や状況に合わせて仏壇の形を変えて守りますけど。このページでは仏壇の形に絞ってます。
門徒さんのお宅にお邪魔したときにパシャリと撮影させてもらったお仏壇を参考になさってみてはいかがでしょうか。
ご縁を頂き、新しくお仏壇を迎えました。
ウォールナットの綺麗なお仏壇です。扉の金色のフチ飾りがアクセントになっているようです。仏具は目立つボルドーですが馴染みます。
お仏壇の扉のフチが金色になっていて、閉じたときのアクセントになっています。
御本尊はモノリス型(正式名称を知りません)で現代風で綺麗なお仏壇です。
久しぶりにお邪魔しました。
そうそう、屋久杉のお仏壇なのです。シンプルですが綺麗にお手入れが行き届いたお仏壇です。
お仏壇の御本尊を本願寺から下ろしてもらいました。
町で売っている御本尊様とは違います。阿弥陀さまのお姿を金箔を細く切り貼り付けるようにして描いています。きりがね細工とも言われています。
表装の種類や大きさで金額が変わってしまいます。
https://www.hongwanji.kyoto/visit/pdf/menmotsu_kakejiku.pdf
桜の木材で作ったお仏壇です。
お扉を閉じても桜の花の細工が綺麗でしょうね。
阿弥陀さまを安置する前に写真を撮りました。
阿弥陀さまの絵像が収まるのですが、背が桜の透かし彫りになってました。
お仏壇の上に掛かっている名号が書かれた書です。
日本語は本来縦書きですが、右から書くでしょ。横書きにしても同じ右から書くのです。西洋化されると違和感を感じたりしますよね。
でも、個人的に好きな文字なのです。
おばちゃんが同居するようになった時、本家の大きな仏壇をこれに替えて持ってきたそうです。そのおばあちゃんが亡くなってから、しばらくが出番がなかったそうです。お脇様が九字名号、十字名号ですからお東の仏壇によく見られます。
このお仏壇は巻障子やお扉はなく、ガラスの扉があるのです。いつもは扉を閉めた状態で、ご覧の状態でお参りいたします。これは埃が積もらないですよね。博物館に展示している仏さまのようです。
窓を背に安置しているお仏壇です。
明かりは御本尊の真上ではなく、前方の天井から照らしているのです。お昼の明るい日差しの中でも、御本尊様は淡い光に包まれるお仏壇です。小ぶりなお仏壇ですが、こちらも遠くに住む娘さんが護りやすいように、これを選んだそうです。
どこか伝統的な仏壇のようで、しっかりとした洋材使って、シンプルな造形になっています。黒檀や紫檀とは違います。そして阿弥陀如来様の背景は金色の金箔に見えますが、そうでは無く黄色の木材なんですよ。
本当は伝統的な仏壇も考えたけど、将来、この仏壇を守る娘の事を考えて、このお仏壇を選んだそうです。
お若いご家庭に新しいお仏壇が入りました。家族揃ってお迎えしてくださった入仏式直後の写真です。
下のタンスと同じ木目調のお仏壇。このお仏壇購入も、最後の選択はお嬢さんだったそうです。家族で大切にする仏壇は良いですね。仏壇を継承することが負担という時代、仏さまにとって不幸な時代ですから。すこし身軽な方が良い時もありますね。
本尊前の上卓の上面がガラスなのです。見えにくいのですが、綺麗な彫刻が入っています。
お勤めをしながら気づきました。「このお仏壇の金具はしっかり作っているな~」
友人の奥様の実家が仏具などの金具職人さんの家でした。ご実家にお邪魔したことがあります。現代、細工をしたり、金型を作る職人がいなくなるという話を聞きました。細工の込んだ金具を見るとうれしくなります。
義母が購入した仏壇ですが、こんな仏壇は今なら買えないので、受け継いで良かった~。と奥様談。その言葉がありがたいです。
もう10年以上になるだろうか。「白いお仏壇はありませんか?」と尋ねられ、それは見たことがないです。とあっさり断りました。すると、その門徒さんは仏壇店を回り見つけてきました。
お部屋の家具が白で統一されている部屋なんです。
ただ、白いだけで無く、素材も吟味したそうです。自分の経験だけで答えを決めつけるのはダメと教えてくれたお仏壇です。
浄土真宗本願寺派の金仏壇です。
でも、ちょっと特徴があるのです。
正面の欄間に高さがありますし、彫刻が細かく大きいですね。そして金細工の飾り金具の中が、白く彩色されて綺麗です。
このお仏壇の阿弥陀如来様の後を見て下さい。格子なんですよね。これが結構良い雰囲気を出しているのです。
三角形の金襴が正面にあります。これを内敷(うちしき)と言うのです。家庭の仏壇用は固定するのに知恵が要ります。いつもは香炉と花瓶で押さえているようです。
最近よく見かけるタイプのお仏壇です。ちょうど良い大きさだと思います。
タンスの上などにお飾りする家庭が多いように感じます。ボクは高さを大切にして欲しいです。
合掌した時に仰ぐ姿勢でやや見上げるぐらいの高さが良いのです。
このご家庭ではありませんが、タンスの上にお仏壇を安置するならイスを用意して欲しい。座ったらタンスしか目に入らないのは、低すぎなんですよ。
仏壇を譲ってもらっても良いんですよ!
質問でお仏壇を譲ってもらって良いのですか?と伺います。中古は・・・と悩まれていたりも聞きます。
仏壇は家や自動車ではありませんので大丈夫ですよ。私は仏さまと出会う「窓」とお話ししています。
写真はある門徒さんのお宅から譲り受けて、今もしっかりと使われているお仏壇のお姿です。
仏壇の形を自分たちで決めつけているなと教えてくれたお仏壇です。
二枚の板をL字型にして、御本尊をご安置して、過去帳を。香炉と燭台、お花を供えて、丸形のお鈴(りん)。右側にはにっこり笑ったご遺影が飾られています。
生活の中で、手を合わさせてくれる場所が仏壇ですからね。これも素敵です。
ちなみに、素材は屋久杉です。
70年の歴史もののお仏壇です。
先代のご法事を祖母と娘と孫娘の三人とで勤めました。亡くなったおばあちゃんを思い出すのです。まだまだ若かったボクを大切にしてもらった思い出があります。お仏壇がある家も引っ越して3軒目、お仏壇の安置している家の苗字も代わって三回目。
この仏壇は30年数年前から変わりませんね?(笑)
奥様曰く「この仏壇を買ったのは私が中学生だったでしょうか。もう70年ですよ(笑)」
現代仏壇のご本尊を撮影
ご本尊の阿弥陀如来は白檀のお木像。お脇様の親鸞聖人と蓮如上人は掛け軸ではなく、モノリス型(正式になんて呼ぶのでしょう?)なのです。ご本尊の壁面波打っており、天井からのダウンライトにより、縞模様の陰ができます。見たこのない不思議な雰囲気になります。
浄土真宗のお西さんは金仏壇なのです。
(お東は黒い漆に金)
この仏壇を選んだのはお孫さんだそうです。
ボクは正しいお飾りも大事ですが、その家らしい飾りも好きです。ちょっとした工夫が見える仏壇が好きです。
お仏花の花瓶に注目。この台は蝋燭飾りの台ですね。漆の仏壇の中ですから水がこぼれるのは避けたいですね。
燭台にも注目。上の皿部分にアルミホイルで蝋燭が垂れて固まるのを防いでいます。
お母さんお父さんが守った仏壇を継承
お母さんが守ってきたようにしか守れません。そうおっしゃいますが、綺麗に受け継がれ大切に守って下さっています。
阿弥陀様の顔が直接見えないように、金華鬘(かなけまん)が下がっているところが珍しいです。
御本尊を降ろした後の手作り仏壇
昔は手作りの仏壇が多かったのです。亡くなった先代が大工さんだったそうです。素材や細工、バランスに少し違和感を感じる仏壇かもしれませんね。でも、立派な手作りの仏壇なのです。この度、奥様が施設に入るので、この仏壇は除却となりました。素朴な仏壇が減っていくのは寂しいです。
仏壇の横に飾ってらっしゃる色紙です。書を嗜まれたご主人様の遺筆になるのです。
法事の日に床の間に「南無阿弥陀仏」の掛け軸が掛かっている事がありますが、日頃から目にできるのも素敵です。
友人の父君の往生を機に求められたお仏壇です。
シンプルだけど整ったお仏壇ですね。
友人は遠くに住んでいるので、お母さんが守るお仏壇ですから、コンパクトなのも良いです。
これはオーダーメイドになります。
映り込む洋物の木材、上下から照らす光が特徴的です。これまでの仏壇のイメージが変わりました。
金仏壇とは異なる金の使い方が特徴的です。
イスの生活に全く違和感の無い仏壇でした。隣に見えるカラーと合うのです。ご主人様がワインがお好きだったと聞いております。なるほどと頷いてしまいます。