原色の三部族

世界を創りし原色の三部族

イラスト デザイン協力 すゞ(@suzuame329)様

「無色の世界」を開拓した人類の祖

遥か昔、その世界には何も描かれてはいなかった。

名も無き神が生まれる過程で世界を彩る【色素】が蒔かれた。

その【色素】因子の影響で生まれたのが【原色の三部族】とされる。

名も無き神は彼らに世界を開拓させ、その命を以って世界の循環の流れとなる役目を与えた。

しかし、彼らは次第に色素の循環の役目を忘れ、色素の力を蓄積するようになった。

寿命の無い永い刻の中で力を蓄え、次第に神の意思に従わなくなっていった。

名も無き神は白き神を作り、白き神は人々から色素を奪った。

色素を奪われた人々は老衰するようになり、歳と共に色を喪い、

神へ抗う力の無い【人間】の祖となった。

首や脚を守る防寒具とゆったりとした袖の白装束が特徴。仮面や白装束の模様は出身の集落によって異なる。このイメージのものは【果ての氷海】に近い集落のもの。

ヒョウセツノタミ

縹雪の民

水の力を根源とする流の民の生き残り。

白き神の迫害から逃れ、極寒の雪の中に身を隠していた。

水の力は気候に適応する形で氷の力となっている。

吹雪の中に集落を築き、吹雪と共に集落を移している。

社会形態は人間というよりは狼に近く、統率の取れた連携での狩りが得意。

武具は氷で再生成することが出来るため、武具を使い捨てにする柔軟な戦法を仕掛ける。

吹雪の中を足跡を残さずに移動し、姿を捉えにくいことから【雪幽霊】の異名を持つ。

大きなマントは防火具の役割があり、自らの火力の反動や竜の炎から身を守る。マントに描かれる紋章は帰属する勢力の旗印である。このイメージのものは【緋百合】と呼ばれた討竜組織のもの山岳地帯など、日光の加護をより多く受けられる高い所を好む。

ヒエンノタミ

緋炎の民

陽の力を根源とする武の民の生き残り。

名も無き神を寸前まで追い詰めたとされるが、白き神に敗北し勢力を弱めた部族。

日光の力を媒体とする火力は、強力過ぎるあまり己の腕を砕き身を焼いてしまうため重装備を好む傾向がある。弱点は夜などの日光の加護が受けられなくなる環境での弱体化。

竜と縁が深く、力を使い過ぎ制御出来なくなると竜化するとされ、【なりかけ】と呼ばれる半竜も存在する。その性質から【竜血】の異名を持つ。

竜化は忌み嫌われていることが多く、竜化し理性を失った同胞は必ず討つという盟約を互いに結んでいる。身につけている牙や爪の飾りは成れ果てた同胞の形見である。

侵入者から奪った装備を武具とするので、装備品には地域差があるとされる。強力な武具を鹵獲するほど部族内での格が上がる。白銀の装備からして【皇国】域に近い南区の集落であることがわかる。

リョクジノタミ

緑磁の民

地の力を根源とする奪の民の生き残り。

彼らの根城とする密林は過酷な自然環境と怪物の猛威により、白き神やその使徒たちでさえ手を出せなかった。

磁力を操り、侵入者達の装備を奪って使う。しかし、高温多湿な環境とあまりにも荒すぎる使い方から手に入れた得物の寿命は短い。

非常に好戦的であるとされており、理由としては約百年に一度目覚めるとされる【森喰龍】たる大魔物を狩る【勇者】として選抜されるために力を磨いているからだという。

部族内や集落間での掟は厳しく、金属製の腕輪や足輪は出自や所属、身分の証であると同時に違反者に対する強力な拘束具として機能する。

 

縹雪の民

カザナ(Twitter:@cazanami )様 

緋炎の民

じんつき(Twitter:@tukimarudog )様 

緑磁の民

テケ(Twitter:@teke_oekaki )様