SIBLINGS

「不死を探せ。そうしなければ、何も成せない。」

・(あらすじ)主人公が立つその場所は無機質な謎の世界。どうやら「不死」を探すことが彼の目的であり、使命なのだろうか。


 

無機質で無駄のない世界感。まさに戦うだけを求めているような無骨さである。

躱し、弾き、穿て。

・このゲームはアクション性とターン制を組み合わせた戦闘内容になっています。自分のターンにおいては「攻撃」か「整える」のコマンドを選択し行動できますが、敵のターンになると敵がアニメーションとして動き出し攻撃してくるので、その多彩な動きを見極め時には躱し、時には弾かなければなりません。そして敵の体幹を削り切ることで敵に大きな一撃を与えることができます。



このキンッっとSEが鳴る瞬間が最高に気持ちいい

ターン制の「静」とアクションの「動」

敵の攻撃行動には弾くか上下左右にいずれかに躱すのが有効なもの、弾くか特定の方向の躱しのみ有効なもの、弾きのできない危険行動など、様々な動きの攻撃行動を仕掛けてきます。瞬間移動による不意打ちやジャンプ攻撃、フェイントなど動きのバリエーションも豊富で、そのアニメーションの動作を見極めて的確なタイミングでコマンドを入力する必要があります。アクションゲームのような反応能力を求められますが、自分行動ターンの際は敵の行動は止まっているのでそこで一息ついたり考える余裕もあります。ターン制RPGとアクションゲーム双方の「静と動」が活かされた遊びやすい且つ刺激の強い内容になっています。

最初に立ちはだかるボスの演出は初見で見た時は多分感動すると思います。

味わい深いテキストとかっこいいBGM

このゲームのテキストは多くは語りません。でもどこか切なく、残酷で、そして渋いです。また、電子音を主軸とした戦闘BGMもそんな歪で厳しい世界感を表したようなBGMも多く、特にボス戦ごとに用意されたBGMは一部戦闘演出ギミックにも連動しており戦闘シーンをかなり盛り上げてくれます。オリジナルBGMは作者様YouTubeサイトで聴けます。

こういうテキストすごくカッコ良くて最高に好きです





だらだら感想とか思い出とか(駄文&多少ネタバレあるかも)

かっこいいとにかくかっこいいそして渋い……。そして美しい……。ゲームはグラフィックの良ささけだは無いんだな……っていうのをすごく叩き込まれたゲームでした。無機質でシンプルな美しさ、そしてだからこそできる緻密なアニメーション演出。武道の「静と動」のような無駄のない洗練された動きのような、そして無骨に飾り気がなくとも丁寧に鏡のように磨かれた一振りの刃のようなそう形容できる内容のゲームでした。テキストも切なくて泣けるし、何よりそれが倒した敵から入力できるのもまたシンドイ……あとあのかばい合うような兄弟の演出ズルくないですか……。興奮と哀愁の入り混じるトドメの一撃は何度やっても切ないです。