繝代せ繝斐お
「ぁ゛…」
咄嗟に喉を押さえるがその程度で血は止まらない。喉からは心臓の動きに合わせて間欠泉のように血が噴き出し、口からも鼻からも逆流してきた血が垂れ、どんどんドレスを赤黒く汚していった。
左舷が勢いよく刃を抜くと、小さな穴が開いた腹からもじわじわと血の汚れが広がる。
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体が動くままに数歩下がったあと足がもつれて背中から倒れる。地面に血が広がり、月明かりで軽く縁取られて光る。