ガクンと重力に従って身体を沈めたところにソードブレイカーが襲う。
当たった瞬間、その衝撃に脳が揺れる。身体が勝手に、ひゅ、と小さく息を吸った。
眼前は暗転していく。
「(シド...ごめん、役に立てなかった)」
まるでしまわれていたあの空間のような。
その中にキラリと光るもの。
「(もちろんやれるだけやるけど)」
槍先は目玉を突き眼窩へ。脳へ。
「(アタシ、どこまで怪我しても動けるのかな。試しておけばよかった)」
鬼丸の身体がびくりと動いたかと思うと、地面に金砕棒が落ちる。
ドスン、と重たい音の後に静寂。
少し経ってからパルチザンを引き抜かれた身体が力なく地面へ崩れ落ちた。