冷たい視線と熱を帯びた視線がかち合う。
「素晴らしい!オブリヴィオン!君程素晴らしい武器はそう居ない!」
処刑対象に褒め称えられたとしても、処刑の執行は揺らがない。
オブリヴィオンは視線ひとつ逸らさず首を断ち切った。
どちゃ、と水音とともに重たいものが落ちる音。数秒後にオブリヴィオンが蛇腹剣から手を離したことで胴体が倒れ込む音。
血溜まりが広がり、唯一の人間に死を告げた。