大会長挨拶
学会内容のオンデマンド配信は9月20日を予定しております
大会長挨拶
第44回東京都理学療法学術大会
大会長 寄本 恵輔
国立精神・神経医療研究センター 病院
身体リハビリテーション部
この度、第44回東京都理学療法学術大会を2025年9月7日(日)の日程で開催させていただくことになりました。
対面の学術大会を三鷹市の杏林大学 井の頭キャンパスで行い、その後にWeb開催としてオンデマンド形式の配信を併せて実施する予定としています。
この学術大会のコンセプトは「東京発信の開かれた学会」とし、テーマを「スタンド アップ」としました。また、「アルプスの少女ハイジ」とコラボレーションし、親しめる、楽しめる、多様な価値観を感じられる、日々の臨床に活かせる学会となるよう準備しています。
皆様は理学療法士として充実した日々を過ごしていますでしょうか?
今回の学会テーマである「スタンド アップ」は、私達、理学療法の基本動作の1つでありますが、それに加えて、変化するための勇気を持つこと、挑戦、一肌脱ぐ気概という意味も込めています。
「アルプスの少女ハイジ」は誰もが知っている不朽の名作です。
この物語は、歩行不能の「クララが立った」場面が有名でありますが、その過程では筋力トレーニング、バランスや歩行練習、栄養療法、紫外線療法、精神的サポートなどのシーンが描かれ、歩行を獲得する、その過程はまさに理学療法そのもので本学会のテーマに重なるものであります。
さらに原作者のヨハンナ・シュピリはこの物語全体を「再生」としており、当時の社会的弱者や貧困の生活を描きながらも、その中にある生きる希望を描いています。また、シュピリ自身は女性が社会進出を推し進めることに尽力していました。このことから私は目の前の患者さんの理学療法に留まらず、「東京都を理学療法する」視点を持つ重要性を感じています。
是非、皆様と少し高い視座を持ち、熱い討論を繰り広げていきましょう。
会期となる初秋の三鷹市は過ごしやすい季節になることが期待されます。これまでの学術大会を発展させ、多くの方に関心・興味を持ってもらえるプログラムを準備して参ります。
東京のみならず全国から多くの皆様のご参加、ご発表をどうぞお願い申し上げます。