教育ディスカッション1
重度重複内部障害を有する患者に対する
多面的理学療法
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教育ディスカッション1
重度重複内部障害を有する患者に対する
多面的理学療法
演者
平川 功太郎
所属・肩書
榊󠄀原記念財団付属榊󠄀原記念病院
リハビリテーション科主任
演題
循環器理学療法の立場から
演者
川越 厚良
所属・肩書
市立秋田総合病院
リハビリテーション科主任
演題
呼吸器理学療法の立場から
演者
忽那 俊樹
所属・肩書
東京工科大学医療保健学部リハビリテーション学科理学療法学専攻 准教授
演題
代謝理学療法の立場から
座長
齊藤 正和
所属・肩書
順天堂大学保健医療学部理学療法学科
※座長に変更がありました(2025年6月18日)
医療技術の進歩と高齢化に伴い、単一の疾患ではなく、重度かつ重複する内部障害を有する患者が増加すると考えられる。
これらの患者に対する理学療法では、各病態に応じた適切なリスク管理が求められるが、現場では個別の疾患に対する対応を学ぶ機会は多いものの、複合的な障害に対する包括的なリスク管理を学ぶ機会は限られている。
本企画では、臨床現場における実践的なリスク管理の方法を共有し、多面的な理学療法の実践力向上を目指す。
本セッションでは、重度重複内部障害を有するペーパーペイシェントを題材に、循環器理学療法、呼吸理学療法、代謝理学療法の専門家を迎え、理学療法の多面的なアプローチを実践的に学ぶ機会を提供する。
具体的には、運動療法を実施する上で不可欠な医学的情報の収集、理学療法評価の選択とその解釈、プログラムの立案までの過程を壇上でシミュレーション形式で実践する。
各専門分野の視点から統合的な治療戦略を検討することで、重複する内部障害を有する患者に対する理学療法のリスク管理と最適な介入の実践力向上を目指す。
本セッションは、質疑応答付きの臨床推論パブリックビューイングです。
現代の医療現場では、医療技術の発展により健康寿命が延伸する一方で、複数の内部障害を併せ持つ患者が増加しています。心臓リハや呼吸リハなど、単一臓器に対する理学療法技能だけでは対応が困難な症例が今後さらに増えることが予想されます。そのため、多面的なリスク管理に基づく評価技能と、妥当な理学療法プログラムの構築が求められています。
さて、舞台は二次救急の総合病院のリハビリテーション室。そこに三次救急病院から転院し、本日入院2日目となる重度重複内部障害を有する架空症例の処方箋があります。処方箋には、簡単な医学的情報と基本情報しか記載されていません。
当リハビリテーション科には内部障害チームがあり、呼吸・循環・代謝障害それぞれに精通した専門家が在籍しています。
スタッフルームには、主科主治医・担当看護師・リハビリテーション医・電子カルテ・先行して評価を行った理学療法士が揃っており、情報収集ができます(座長の役割)。
これより、当該架空症例に対し、安全かつ効果的に理学療法を進めるため、内部障害チームによる情報収集、理学療法評価、治療プログラムの立案を実施していただきます。
【プログラム構成】
10:00~10:05 企画説明および症例提示
10:05~10:25 情報収集(問診事項・検査値・画像所見等)
10:25~10:40 理学療法評価の提案と評価結果の提示
10:40~10:50 統合と解釈、理学療法プログラムおよびリスク管理の提案
10:50~11:00 総合討論・質疑応答