東京都シンポジウム3
脳卒中患者のリハビリテーションペイシェントジャーニーの実際
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東京都シンポジウム3
脳卒中患者のリハビリテーションペイシェントジャーニーの実際
演者
西 剣努
所属
武蔵野赤十字病院
リハビリテーション科
演題
急性期の施設から
演者
三田村 聡史
所属
武蔵野陽和会病院
リハビリテーション科 主任
演題
回復期の施設から
演者
佐藤 工太郎
所属
医療法人啓仁会 介護老人保健施設 三鷹ロイヤルの丘
支援相談室 主任 理学療法士
演題
生活期の施設から
座長
髙田 靖夫
所属
国立精神・神経医療研究センター
身体リハビリテーション科
急性期のセラピストは、脳卒中患者の予後を予測しながらリハビリテーション治療を進めているが、実際に患者が1年後どのような生活を送っているかを把握することは難しいのが現状だ。一方で、生活期を担当するセラピストは、患者が急性期・回復期でどのようなリハビリテーション治療を受けたかを知ることはできても、その時にどのような予後予測や目標が立てられていたかを知る機会はほとんどない。
脳卒中患者は、急性期から回復期、そして生活期へと移行しながらリハビリテーション治療を続けるが、それぞれの病期で立てられた目標や予測が本当に適切だったのか、改めて振り返る場はなかなか設けられていない。これは、異なる病期の医療従事者が時間や施設を超えて、患者の生活状況をリアルに共有することが難しいからだ。
本シンポジウムでは、このような脳卒中リハビリテーション治療の流れを改めて検証し、急性期、回復期、生活期の間での連携や情報共有の質を高めていくことを目指す。
本シンポジウムでは、生活期にリハビリテーションを受けている脳卒中患者のADL状況を確認し、それを出発点として、急性期・回復期での予後予測や目標設定が適切だったのかを検証していく。また、病院や施設間でどのような情報が共有されるべきか、その伝達のタイミングはどうあるべきかを議論し、今後の連携強化に向けた具体的な指針を探っていきたい。
こうした振り返りは通常の診療や研究では難しいが、地域の医療従事者が一堂に集い、直接意見交換ができる本学会だからこそ可能になるものだ。本企画を通じて、脳卒中患者のペイシェントジャーニーをより包括的に理解するとともに、各病期のリハビリテーションの質を高め、患者にとって最適な医療・介護連携のあり方を模索する。
東京都シンポジウムとして、実践的かつ学術的にも意義ある内容を目指していく。