東京都シンポジウム2
いずれ来る首都直下型地震を見据えて計画すべき
平時の災害リハビリテーション
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東京都シンポジウム2
いずれ来る首都直下型地震を見据えて計画すべき
平時の災害リハビリテーション
演者
菊地 裕美
所属
介護老人保健施設一心館 リハビリテーション科
演題
専門職として求められる理学療法士の役割
〜アセスメントと地域連携の重要性〜
演者
門脇 優
所属
川崎市立川崎病院 リハビリテーション科
演題
組織人として知っておくべき災害対応
〜実効性のある体制構築と継続的な訓練〜
演者
渡部 大地
所属
日本医療政策機構
演題
地域住民として求められる備え
〜自助・共助を支える専門職の視点〜
座長
松本 浩一
所属
総合東京病院
近年、日本各地で大規模な地震が相次ぎ、災害医療や災害リハビリテーションの必要性がますます高まっている。熊本地震や能登半島地震の際には、多くの理学療法士が自身も被災しながら災害リハビリテーションの最前線で活動した。ただ、実際にはほとんどの理学療法士が十分な準備のないまま、突発的な対応を強いられたのが実情である。
一方、東京都では「必ず来る」と言われている首都直下型地震が現実的な脅威となっている。東京都内には約1万人の理学療法士がいるが、この1万人は災害時には被災者であり、同時に災害リハビリテーションを担う支援者にもなり得る。だからこそ、災害が発生してから対策を考えるのではなく、平常時から備えておくことが不可欠と考えられる。
そこで本シンポジウムでは、首都直下型地震の想定被害やBCP(事業継続計画)をはじめ、防災・減災に関する知識や取り組みの重要性を共有する。東京都や関東圏にいる理学療法士が、災害時に適切な対応を取れる体制を平時から整えておくことを目指す。
本シンポジウムは、首都直下型地震に備え、東京都や関東近郊の理学療法士が「災害リハビリテーションの当事者」であることを自覚し、具体的な準備を進めるきっかけを作ることを目的としている。
これまでの災害では、理学療法士に迅速な対応が求められたが、十分な備えがなかったために現場での混乱や負担が増えてしまったという反省がある。そこで今回は、「被災後に何をするか」ではなく、「必ず起こる災害にどう備えるか」に重点を置いて議論を進める。
シンポジウムを通じて、BCP(事業継続計画)の作成や防災訓練の重要性を改めて共有し、それぞれの職場で具体的な準備を進められるよう促していきたい。また、災害時に理学療法士が実際に求められるスキルやマインドセットを整理し、参加した理学療法士が学会の翌日からでもすぐに実践できるような知識や意識を高める場とする。
東京都防災会議:東京都首都直下地震等による東京の被害想定(令和4年5月25日公表)
・関連動画コンテンツ
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@内閣府防災 :【首都直下地震編】全体版
@NHK:[明日をまもるナビ] 首都直下地震 想定される被害 | NHK
https://youtu.be/WJrFFyxlg4A?feature=shared