特別企画3
パラスポーツと理学療法の接点
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特別企画3
パラスポーツと理学療法の接点
演者
冨田 藍
所属
苑田会花はたリハビリテーション病院
演題
パラスポーツと理学療法の接点
演者
鬼谷 慶子
所属・肩書
株式会社東京エネシス
パリ2024パラリンピック競技大会 陸上競技女子円盤投げF53クラス銀メダリスト
神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会(神戸)女子円盤投げ(F53)2位
演題
パラアスリートと理学療法の接点
座長
有明 陽佑
所属
国立精神・神経医療研究センター身体リハビリテーション科
理学療法士を目指す人の中には、自身のスポーツ外傷がきっかけとなった人が多い。そして資格取得後もスポーツの現場で働きたいと希望する理学療法士は決して少なくない。しかし、スポーツ分野、とりわけパラスポーツの現場に関わる機会は限られており、人脈による紹介や無償での活動が一般的になっている。そのため、積極的に関われる理学療法士はまだまだ少ないのが現状である。
一方でパラスポーツの世界では、競技者の身体機能を最適な状態に引き上げたり、障がいの特性に応じたトレーニングを提供したりと、理学療法士ならではの専門性が強く求められている。しかし、理学療法士が実際にどのようにパラスポーツに関わっているか、具体的な役割や活動の実態についての情報は十分に共有されていない。
本シンポジウムのテーマは、「パラスポーツと理学療法の“接点”」である。パラスポーツに関わっている理学療法士やリハビリテーション医、パラアスリートそれぞれが、自身の経験や役割を共有することで、パラスポーツに関心を持つ理学療法士がその第一歩を踏み出すきっかけをつくることを目的としている。
ここでいう「接点」には複数の意味を込めている。
一つ目は、理学療法士がパラスポーツに関心を持った際に、実際に関わる接点をどのように得ていけばよいかという視点である。スポーツ分野への関与を望みながらも、具体的な道筋が見えず、壁を感じている理学療法士は多い。本シンポジウムでは、その壁を越えるための具体的な方法を模索していく。
二つ目は、理学療法士が活動する上で重要なリハビリテーション医との接点である。理学療法士単独ではなく、リハビリテーション医と連携をとることでどのような有意義さが生まれるか、またリハビリテーション医が理学療法士に期待している役割とは何か、リハビリテーション領域絡みたパラスポーツ分野で理学療法士の役割をどのように果たしていけばよいのかを考える。
三つ目は、パラアスリートとの接点についてである。競技者が求めている支援やニーズを正しく理解し、理学療法士がどのようにアスリートをサポートできるのかについて、具体的な事例を交えて議論を進めていく。
これらの「接点」を整理し、理学療法士がパラスポーツの世界に踏み込むための具体的なヒントを示す。特に、実際に関わりを持った経緯や、活動するうえで意識していることを深掘りし、理学療法士が今後さらなる可能性を広げていくための場としたい。