(実施)秋期 A15 子どもの声を聴く力

【講座目標】

こども基本法は、子どもを真ん中に、様々な状態にある子どもの意見を聴き、年齢や発達段階に応じて政策に反映することを定めています。講座では、子どもに向き合うこと、話を聴くこと、子どもの語りを学びます。 

【講座趣旨】

西野博之さんは2000年に制定された川崎市子どもの権利条例をもとにつくられた、川崎市子ども夢パークの開設から携わり、昨年3月まで15年間所長を務められました。これまで約20年間、夢パーク内のプレーパークで遊んだり、フリースペースえんに来訪した子どもたちと喜びだけでなく、いじめ、不登校、虐待、貧困など学校、家庭、地域などでの困難を共有し、スタッフと一緒に子どもたちの声を聴き続けてこられました。この取り組みをとおして子どもの声を聴くには、環境の整備や子どもたちの困り感に心を寄せるスタッフの子ども支援の振り返りなど、大人たちのたゆまない努力が必要なことを私たちに教えてくださっています。

西野さんの取り組みの実際を伺い、それを踏まえて、子どもの福祉を専門とする森田が西野さんとの対話をとおして、子ども支援の基本となる子どもの声を聴く力をつけるための方法を事例を交えて一緒に考えます。 

【受講者からの感想】

・大人が幸せにならなければいけない。とても強く心に残りました。日頃より、子どもが楽しむには職員が楽しくなければいけないと声を掛け合ってやっています。少しでも子どもに寄り添えるようしていきたいです。

・西野先生の志の高さ、子どもに対する全幅の信頼と献身の活動に感服しました。一言一言が実践に基づいたお話で、本当に考えさせられました。ありがとうございました。

・たくさんの子どもが育つためには勉学だけでなく心身の成長や発達が必要なはずだが、現代は子ども自身を大切にする”To be” がとても軽んじられていると感じた。 

【講座の様子】