(実施)春期 A8 中国古典詩入門~李白と杜甫~

【講座目標】

中国古典詩(漢詩)の世界に初めて足を踏み入れる方が、李白と杜甫の魅力を知り、そして、「漢詩は面白い。もっと学びたい」と思えるような講義をめざします。 

【講座趣旨】

中国古典文学に詳しくなくても、李白と杜甫という中国二大詩人の名前は誰もが聞いたことがあるでしょう。彼らは同じ「唐」という時代に生き、友人として親しく付き合いましたが、その性格や作風は対照的です。謎の多い、ロマンチストの李白。誠実で、リアリストの杜甫。彼らはそれぞれどのような生涯を送り、どのような特徴を持つ作品を作ったのでしょうか。そしてなぜ、千数百年経った今も、私たちの心をとらえるのでしょうか。

それぞれの生涯や作風を概説してから、同じモチーフ(題材)を主題とする作品を鑑賞します。今回は、“月を眺める女性”を描いた作品をとりあげ、二人の魅力を、初心者向けに講義します。 

【受講者からの感想】

・先生の中国語による詩の朗読や、時代背景、人物像を丁寧に説明してくださったおかげで、詩の奥深さや魅力を発見することができました。ありがとうございました。

・漢詩を背景と音で味わうことができ、有意義な体験でした。詩人の人となりは頷ける内容でした。盛唐は書人の顔真卿が好きでしたが、さらに歴史を深めたく機会でした。

・短時間で要領よくご講義くださり、私にとりましては、知識吸収という意味では上記評価のとおり大変有意義な講座でした。有難うございました。 

【講座の様子】