(実施)春期 A6 村上春樹の小説を味わうー初期3部作の世界ー
【講座目標】
日本を代表する現代作家である村上春樹の文学の初期作品を読み、その文学世界の面白さを理解できる。
【講座趣旨】
村上春樹は2020年で作家デビュー41年を迎えました。現代の日本文学作家で、もっとも海外で名前の知られている一人です。
彼の文学は、初期作品の『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』から近年の『1Q84』『騎士団長殺し』まで、独特な物語世界を展開しています。
しかし、それゆえに名前は知っているが、小説をきちんと系統立てて読んできているという人は、最近では少なくなっているようです。
いまさら初期作品を読むのがためらわれるという人もいるでしょう。
この講座では、彼の初期作品群を中心に読んでいくことで、改めてその物語世界の面白さ、社会的な意味について学んでいきます。
また、初期作品群から読み直していくことで、近年の彼の文学の在り方についても考えることが出来るようになるだろうと思います。
村上春樹文学の初心者の方でも、あるいは読み直しという方でも、大歓迎です。
【講座期間】
第1回 5月29日(土) デビュー作『風の歌を聴け』をとりあげます。
70年安保闘争後の日本社会との結びつきなどを考えます。
第2回 6月26日(土) 第2作『1973年のピンボール』をとりあげます。
僕と鼠の物語が展開していきます。
第3回 7月 3 日(土) 初期3部作といわれる第3作『羊をめぐる冒険』をとりあげます。
【受講者からの感想】
・わかりやすい石田先生の解説のおかげで今まで以上に春樹作品を味わうことができました。とても面白かった。
・限られた時間の中でも質疑応答のコーナーも設けていただき考えが深まった。
・資料も豊富でたいへん分かりやすかった。