経済学者がみた世界史
1 六国史の時代
生産と課税(口分田、租庸調)と律令
2 ポルトガルとスペインの時代
金融(十字軍、レコンキスタ、テンプル騎士団、紙幣、為替、信託)
3 大航海時代とイングランド内戦
自由貿易の光と影(三角貿易、東インド会社、啓蒙思想、契約論)
4 アメリカ独立戦争
税(ボストン茶会事件、代表なくして課税なし、ペイン、スミス)
5 フランス大革命
財政(ロー・システム、チュルゴーの改革挫折、シィエス、ベンサム)
6 徳川幕府
貨幣(三貨制度、金銀遣い、貿易銀銅、改鋳、藩札、えぇじゃないか)
7 アメリカ南北戦争と明治維新
本位制度(貿易、都市貧困:マーシャル、銀本位から金本位へ(Ozの魔法使い))
8 ドイツ建国から第1次大戦
有効需要か供給調整か(1873年恐慌を契機にドイツ隆盛)
9 戦間期
物価(パリ講和会議、ハイパーインフレ、BIS、黄金の20s、バーリ=ミーンズ)
10 大恐慌から第2次大戦
ケインズ政策、コモドコントロール(ニューディール、資源、戦時体制)
11 戦後復興
国際金融(マーシャルプラン、復金、国際連合、IMF4条国、GATT)
12 高度成長期
消費社会(三種の神器、3C、所得倍増計画、オイルショックまで)
13 バブル
外圧、不動産投機(プラザ合意から昭和の終わりまで)
14 その後
金融危機、不良債権処理、デフレ(平成:暗黒の30年、氷河期、少子高齢化)
15 まとめ
令和に希望はあるか
年表に出ていない参考文献
全般
・光文社古典新訳文庫, 全タイトル刊行年譜:https://www.kotensinyaku.jp/record/
・世界の古典つまみ食い:http://hgonzaemon.g1.xrea.com/sitemap.html
・日本史オンライン講座:https://www.youtube.com/@nihonshikouza/playlists
・過去1000年の気温変動:https://www.cger.nies.go.jp/ja/people/emori/nikkei/ecolomycolumn_08.html
・気象庁データ:https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/an_jpn.html
・藤木久志『日本中世災害史年表稿』を利用した気候変動と災害史料の関係の検討
―「大飢饉」の時期を中心に― https://chikyu.repo.nii.ac.jp/records/2117
学説等
・梅津順一『アダム・スミスとスコットランド教会』聖学院大学論叢, 11, 2, 33-48, 1999年
・小畑俊太郎『ベンサムとイングランド国制 ―国家・教会・世論―』慶應義塾大学出版会, 2013年
・金井雄一『中央銀行はお金を創造できるか ―信用システムの貨幣史―』名古屋大学出版会, 2023年
・木村雄一『LSE物語 ―現代イギリス経済学者たちの熱き戦い―』NTT出版, 2009年
・佐々木毅『主権・抵抗権・寛容 ―ジャン・ボダンの国家哲学』岩波書店, 2014年
・竹本洋『『国富論』を読む ―ヴィジョンと現実―』名古屋大学出版会, 2005年
・中川辰洋『チュルゴーとアダム・スミス』日本経済評論社, 2019年
・馬場啓之助『マーシャル ―近代経済学の創立者―』勁草書房, 2011年
・八木紀一郎『オーストリア経済思想史研究 ―中欧帝国と経済学者―』名古屋大学出版会, 2022年
・松嶋敦茂『経済から社会へ ―パレートの生涯と思想―』みすず書房, 1985年
・丸山徹『ワルラスの肖像』勁草書房, 2009年
・丸山徹『経済学のエピメーテウス ―高橋誠一郎の世界をのぞんで―』知泉書館, 2010年
・Hayek, Friedrich August von, 1946, The London School of Economics 1895-1945, Economica, 13, 49, 1-31.
https://www.jstor.org/stable/2549440
・Sargan, John Denis, 2003, The Development of Econometrics at LSE in the Last 30 Years, Econometric
Theory, 19, 429-438.
https://www.jstor.org/stable/3533613
日本史
・網野善彦『日本中世に何が起きたか 都市と宗教と「資本主義」』角川ソフィア文庫, 2023年
・網野善彦・石井進『米・百姓・天皇 日本史の虚像のゆくえ』筑摩学芸文庫, 筑摩書房, 2023年
・伊藤俊一『荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで』中公新書, 2021年
・井原今朝男『中世の借金事情』歴史文化ライブラリー 265, 吉川弘文館, 2019年
・遠藤慶太『六国史 ―日本書紀に始まる古代の「正史」』中公新書 2362, 中央公論新社, 2021年
・笠松宏至『徳政令 中世の法と慣習』講談社学術文庫, 2022年
・呉座勇一『一揆の原理』ちくま学芸文庫, 筑摩書房, 2020年
・桜井英治『破産者たちの中世』日本史リブレット, 山川出版社, 2019年
・佐々木銀弥『日本商人の源流 中世の商人たち』筑摩書房, 2022年
・佐々木太郎『コミンテルン 国債共産主義運動とは何だったのか』中公新書 2843, 中央公論新社, 2025年
・三枝暁子『日本中世の民衆世界 ―西京神人の千年』岩波新書, 2022年
・名越越郎『ゾルゲ事件 80年目の真実』文春新書 1477, 文藝春秋, 2024年
日本論
・阿部謹也『「世間」とは何か』講談社現代新書, 1262, 2023年
・網野善彦『増補 無縁・公界・楽 日本中世の自由と平和』平凡社ライブラリー 150, 平凡社, 2023年
・内村鑑三著, 鈴木範久訳『代表的日本人』ワイド版 岩波文庫 164, 岩波書店, 2021年
・岡潔『情緒と日本人』PHP文庫, 2021年
・岡潔・小林秀雄『人間の建設』新潮文庫, 2022年
・高取正男『日本的思考の原型 民俗学の視角』ちくま学芸文庫, 筑摩書房, 2021年
・宮本常一『生きていく民俗 生業の推移』河出文庫, 河出書房, 2024年
・柳田國男編『日本人』ちくま学芸文庫, 筑摩書房, 2024年
欧州史
・岡崎久彦『繁栄と衰退と オランダ史に日本が見える』土曜社, 2016年
・祝田秀全『銀の世界史』ちくま新書, 2016年
・川上忠雄『1847年恐慌』御茶ノ水書房, 2013年
・川北稔『イギリス 繁栄のあとさき』講談社学術文庫, 2014年
・松方冬子『オランダ風説書 「鎖国」日本に語られた「世界」』中公新書, 2018年
・村岡健次・川北稔編著『イギリス近現代史[改訂版]―宗教改革から現代まで―』ミネルヴァ書房, 2011年
・G. ルフェーヴル著, 高橋幸八郎・柴田三千雄・遅塚忠躬訳『1789年―フランス革命序論―』岩波書店, 2017年
・A. マチエ著, 杉本隆司訳『革命宗教の起源』白水社, 2012年
・L. ハント著, 松浦義弘訳『フランス革命の政治文化』筑摩書房, 2020年
・森山軍治郎『ヴァンデ戦争』筑摩書房, 2022年
・A.J.P. テイラー著, 倉田稔訳『ハプスブルク帝国 1809-1918』筑摩書房, 2021年
・ロマノ・ヴルピッタ『ムッソリーニ ―イタリア人の物語』ちくま学芸文庫, 2017年
(駐日イタリア大使館書記官を務め、京都産業大学名誉教授となる。自ら日本語で執筆)
・林健太郎『ワイマル共和国 ―ヒトラーを出現させたもの―』中公新書, 2015年
・アダム・トゥーズ著, 山形浩生・森本正史訳『ナチス 破壊の経済 1923-1945』みすず書房, 2019年
・小野寺拓也・田野大輔『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』岩波ブックレット, No.1080, 2023年
異端尋問・魔女狩り
・森島恒雄『魔女狩り』岩波新書, 2020年
・黒川正剛『図説 魔女狩り』河出書房新社, 2011年
・ジャン-ミシェル・サルマン著, 池上俊一訳『魔女狩り』創元社, 2015年
・ノーマン・コーン著, 山本通訳『新版 魔女狩りの社会史』筑摩書房, 2022年