指導方針
(2019.6.21 更新)
研究テーマ
指導学生には1人1テーマで研究に取り組んでもらいます.
ただし,
①複数名で取り組んだ方がスムーズに進みそうな課題
②希望者が重複している課題
については,複数名で取り組む共同研究の体制を取ります.基本的には,各自がやりたい研究を思う存分満喫してもらいたいと考えていますので,テーマについては相談に応じます.
また,漠然と「水」や「農業」に関わる研究をしたいという人には,現在研究室で取り組んでいる研究テーマをいくつか紹介しますので,その中からテーマを選択してもらっても構いません.
とにかく,楽しいと思えることをやりましょう.
研究活動
研究の立ち上げ当初は何から手を付けてよいかわからないと思いますので,時間が許す限り,教員が現地調査に同行し,研究のポイントや調査上の安全管理を指導します.特に,現地調査では車の往来がある道幅の狭い場所や河川,水路で作業します.安全にはくれぐれも注意してください.私が関わっている研究では,水路や河川に入って流量を測定することもありますので,油断したり,ふざけたりすると大事故になる可能性はあります.しかし,災害地域での研究のように,危険と隣り合わせで観測しなければいけない研究テーマは設定していないつもりです.もし危険を伴うと感じた場合には,無理をせず,もっと安全で上手い方法を一緒に考えましょう.研究に限ったことではないですが,重大な事故は本人,家族,友人,教員,みんなにとって不幸です.
また,研究が進み始めてからは教員からあれこれ指示は出しません.やるべきことを自分で整理し,自分のペースで研究を進めてください.もちろん,適宜,研究打ち合わせは行いますが,これについても基本的に教員から打ち合わせを提案することはありません.研究の進度は担当している学生や課題によって様々なので,その状況を正確に把握できるのは担当者本人だけだと考えています.自分の判断で教員のアポを取ってください.また,自分の判断に自信がない人は,定期的に打ち合わせすることをオススメします.もし教員から「そろそろ打ち合わせした方がよくない?」と言った場合には,教員から見て心配な状況である(ように見えている)ことに気づいてください.
スケジュール管理
コアタイム(絶対に研究室に居なければいけない時間帯)は設定していません.これは,コアタイムを設定しても,現地調査等で全員が時間どおりに集まることが難しいためです.また,アルバイトやサークルについても自由です.ただし,これは「研究室に来なくてもよいので,サークルなどの大学生活を謳歌してくださいね♪」と言っている訳ではありません.「自分でスケジュール管理する力を身につけてください」ということです.もし「自分は要領が悪いから,サークルと研究を両立できる自信がない」と思う人は,すぐにサークルを辞めてください.アルバイトも同様です(アルバイトについては各自事情もあると思いますので,不安があれば相談してください).
一方で,「今日はちょっとやる気が出ないから」という理由で,2,3日研究室に来ないという判断も尊重します.パ~ッと2,3日息抜きして,戻ってきてから休んだ分を取り戻せば結構です(実は,私も学生の頃によくやってました).ただし,研究室を休む場合には,いかなる理由であっても研究室のメンバーにそのことを連絡してください.事前に決まっている場合には,学生控室(5号館839号室)の黒板に不在予定を書いてください.急に休まないといけなくなった場合には,研究室のSlackや谷口個人に連絡してもらえると確実です.研究室は会社と同じで,毎日来ることが基本です.何かの事情で休むことは構いませんが,安全管理の面からも無断欠席は絶対にやめてください.
卒業論文,修士論文のスケジュール
「研究活動」にも書いたとおり,研究課題によって進度が異なりますが,基本的な作業スケジュールは以下のとおりです.ただし,2015年度から就職活動期間が流動的な部分もありますので,適宜それに合わせていく予定です.
3年生
10月~ 研究室配属(研究テーマの決定)
10月~12月 研究計画書の作成,文献調査
1月~2月 卒業研究の構想発表の準備
3月 卒業研究の構想発表(ゼミ発表)
3月~ 研究準備(機器準備,対象地選定など)
4年生
4月~5月 現地視察,機器設置,実験準備,解析ソフトの習得
6月~9月 現地観測,調査,実験,モデル解析,データ解析
10月下旬 卒業研究の中間発表(ゼミ発表)
11月 卒論執筆準備(中間発表での指摘も踏まえて,データ解析,図表の作成,追加実験など)
12月 卒論執筆
12月末 卒業論文初稿の完成(教員に提出)
1月 卒業論文の修正(教員と内容を検討しながら論文を完成させる)
1月末日 卒業論文と卒論要旨の完成
*卒論締め切りは2月上旬ですが,私の指導学生については1月末日の完成を義務づけています.
2月上旬 卒業研究発表会の準備
2月中旬 卒業研究発表会
3月 (就職)研究成果の整理,特に研究室へのデータ保管
(大学院)翌年度の学会発表の要旨作成,投稿論文の準備(卒業研究の成果に応じて)
3月25日 卒業式(卒論を教員と研究室に一部ずつ提出)
図1 3年生配属~4年生卒業のおおまかなスケジュール(研究テーマや進路によって個人差があります)
修士
入学前年度3月まで 研究テーマの決定,現地観測の準備(観測機器の設置)
1年目
4月 研究計画書の作成・修正,研究構想発表
4月~10月 現地観測,調査,観測結果の解析
9月 学会発表(他大学からの入学者も出来る限り参加してください)
11月~1月 得られたデータの解析
3月上旬 中間発表(1年目の成果のまとめと2年目の研究計画を発表)
3月 翌年度の学会発表の要旨作成,翌年度の調査計画の検討,現地観測の準備(観測機器の設置)
2年目
4月~9月 現地観測,調査,観測結果の解析
9月 学会発表
10月~11月 修論執筆の準備(データの整理,論文構成の決定)
12月 修論執筆
12月末 修論初稿の完成(教員に提出)
12月中旬~1月上旬 論文の修正(教員と内容を検討しながら論文を完成させる)
1月中旬 修士論文提出
1月下旬 修士論文審査会
1月下旬~2月上旬 修士論文の直し,公開発表の準備
2月中旬 修士論文発表会
3月25日 卒業式
*修士課程の間に研究成果を学術雑誌に投稿することを目指します.
研究の進捗状況によって投稿時期は様々ですが,M2になると就活や修論執筆で時間を取れなくなる,また,査読にも時間が掛かるので,
できるだけM1の間に投稿するのが理想です.
図2 修士課程のおおまかなスケジュール(研究テーマや進路によって個人差があります)
補足
就職活動の時期が年々早まると同時に,長期化しているように感じます.
研究時間が就活に奪われるのは学生にとって大変不利益だと思いますが,なんとか対応しなくてはいけないと考えています.
研究テーマの設定なども含めて,就活が本格化するまでの準備がますます重要になることが予想されます.
研究室の配属申請時期に関係なく,研究室に興味のある人は早めにコンタクトしてもらえる助かります.
研究も就活も全力で頑張りましょう.