2018.2.28
もはや年1回の更新となっています・・・.
年度末の学位論文審査,修論発表会,卒論発表会などが先週末で終わり,少し落ち着きました.
筑波大で指導していた最後の学生も無事に学位を取得できそうです.
九大への転出の関係で,大変多くの皆さまにご迷惑をお掛けしましたが,学生の努力と関係する先生方のご助力により,大きなトラブルなく,当時の指導学生全員を無事に卒業・修了させることができました.
関係各位には心より御礼申し上げます.
九大の卒業研究指導についてですが,1年前にここで書いた反省がそのまま今年度も課題として残ってしまいました.
昨年度の論文提出締切前日は私もほぼ完徹だったことを考えると,今年度は直前のバタバタ感が幾分は改善されたように思います.
しかし,研究結果が年明けまで出なかったこともあり,「もう少し早めに取り組んでいれば,もっとできたはず」といった心残りがあります.
来年度こそは全員が年明けから卒論執筆に取り組んで,1ヶ月間を掛けて卒論を書き上げるというスケジュールを達成したいと思います.
何より,来年度は卒論生5名,修論生1名がいるので,今年のペースで論文の初稿が上がってくると完全に教員側がパンクします(汗)
また,来年度はついに新キャンパスへの移転です.
6月から引っ越しが始まって,10月からは新キャンパスでの講義が始まります.
学生実験や講義はどうしよう,引っ越し期間中の研究やゼミはどうしよう,そもそも大量に残っている物品廃棄は間に合うのか(引っ越しできるのか?!),など
問題山積ですが,教育・研究へのしわ寄せが極力小さくなるように取り組んでいこうと思います.
2017.2.28
非常に長い間,HPの更新が滞っていましたが,4年生の卒論発表会が先週ようやく終わり,一段落しました.
筑波大学の頃に指導していた学部生,修士生も無事に卒業できそうで一安心です.
今年度の論文指導については,論文の詰めの段階で十分に指導時間を確保できなかったことが反省点です.
学生によって事情は異なりますが,とにかく論文の初稿が遅すぎたため,論文の深みを増すための考察や推敲にかける時間を十分に確保できませんでした.
学生本人も「もう少し時間があれば」という気持ちが強かったと思います.
本HPの「指導方針」にも書いているように,卒論であれば12月末までに初稿を書き上げて,1月中は論文の内容を深めるための推敲に充てるのが理想的だと考えています.
1か月あれば,論文を書いている途中で追加の解析が必要になったとしても十分に対応できます.
来年度の卒論では,今年度よりも余裕を持ったスケジュールで卒論指導をしたいと思っています.
これまでのところ,3年生には昨年12月に研究計画書の作成,先週末に卒研構想発表をしてもらったので,今のところはまずまずスケジュールどおりといった感じです.
2016.7.13
今月28日に学部3年生対象の研究室説明会,来月8日にオープンキャンパス(主に高校生対象)があり,現在,研究室紹介の資料(プレゼンファイルとポスター)を作成しています.
前職(筑波大)でも同じようなことを毎年やってはいたのですが,開催時期などが違うこともあり,対象の学生がどのような内容を期待しているのかが手探り状態です.
研究室の4年生にも情報をもらっているのですが,「う~~ん,何を話せばいいのやら・・・」という感じなので,とにかく今年やってみて,その反応を見てみたいと思います.
また,学部生の皆さんには,研究室説明会だけでなく,是非積極的に研究室訪問をしてもらいたいと思います.
実は,私が昨年10月に九大に着任してもっとも驚いたことの一つは,一部の学生が研究室訪問をしないで所属する研究室を決めているということです.
研究室訪問もしないで配属先を決めることは,企業研究もせずに就職先を決めることと同じで大変なリスクを伴います.
研究室は学部卒でも1年半も所属する場所なので,配属先を決める前に自分の目と耳で各研究室の情報を収集してください.
本HPの「研究室メンバー募集」にも書いているとおり,研究室を訪問したからといって研究室に所属しなければいけないということは絶対にありません.
また,一人では訪問しづらいと思いますので,何人かでまとまって訪問してもらっても構いません(何度も同じ説明をしなくていいので,複数人でまとまって訪問してもらったほうがこちらも助かります).
大学選びも研究室選びも,自分の人生を左右するかもしれない重大な決断なので,是非時間をかけて後悔のない選択をしてもらいたいと思います.
2016.5.30
先日,システム農学会のシンポジウムで講演させていただきました.
これまで関わることがなかった学会だったのですが,他分野の方と情報交換する機会の重要さを改めて実感しました.
忙しいことを言い訳にせず,もう少し研究の視点を広げていかないと思った次第です.
このような発表の機会と,当日いろいろな情報を教えてくださった学会関係者の皆様に心より御礼申し上げます.
また,ようやく先週で実験や講義の担当が一段落しました.初めての担当科目でかなりバタバタになってしまいましたが,来年度以降はもう少し改善していこうと思います.
今週から溜まった生物生産環境工学実験Ⅰのレポートを採点していきます.
> 実験履修者の皆さん
すみません,レポートの返却はもうしばらくお待ちください.
また,まだレポートを提出していない人は早く提出してください.(レポート返却が遅れている私が言っても説得力はないのですが・・・)
2016. 3. 2
長らくHPを更新できずにいましたが,ようやく卒論等が一段落しました.
今年度は九大と筑波大の論文指導を同時に行ったので,さすがにエラいことになりました(汗)
かなり大変ではありましたが,卒研発表会や卒論の採点などの方法も大学によって全然違っているなど,いろいろと勉強になることも多かったです.
来年度からは九大の卒論生を直接指導することになりますので,今年度の経験を活かしていかなければと思っています.
2015.11.20
現在,所属研究室のHPの更新作業に力を入れています.
九州大学灌漑利水学研究室: http://www2.bpes.kyushu-u.ac.jp/~www-irri/index.html
その効果もあってか,最近は所属研究室HP経由でこちらのサイトにお越しくださる方が増えてきました.大変ありがとうございます.
まだまだ研究室HPに掲載している情報が不十分なのは認識しているのですが,さて,他に何の情報を載せたら良いものかと少々ネタ切れ感が出てきました.
もし何かHP上に掲載して欲しい情報等がありましたら,是非お知らせください.できる範囲で対応させてただきます.
なお,近日中には当研究室で実施している各研究課題の概要を掲載する予定です.
2015.11.11
昨日から,筑波大学でも行っていた週1回の進捗ゼミを九大の灌漑利水学研究室の4年生と始めました.
第1回ということで,研究の中身だけでなく,文書の体裁,用語の使い方,文章の書き方,参考文献の記述方法など,報告書や論文を書く際に必ず必要となる点を多く指摘しました.
指摘事項が多すぎて,最後は4年生も頭が煮えていたようですが,おそらくあと2回もすれば文章を書くことに慣れてくるはずです.
文章を書くことに慣れるにはどうしても時間が掛かります.書いては直し,書いては直しを繰り返して少しずつ形にしていきたいと思います.
今年度の本ゼミでは,卒論本体を書き始める前(年内)に,
・文章を書くための基本的な知識(作法)を身につけること
・各自の研究の主張(特に論文の「背景・目的」,「方法」にあたる部分と全体の論理構成)を明確にすること
を目標にしたいと思います.
2015.11.4
先日,約1ヶ月ぶりに筑波大学を訪問してきました.
筑波大学在籍時代に担当していた総合科目でもお話しさせていただき,また,元の研究室の学生との研究打ち合わせや先生方との昼食など,短いながらも大変密度の濃い時間を過ごすことができました.
最後は帰りの飛行機の時間に追われてバッタバタでしたが・・・.とにかく,大変有意義な時間をありがとうございました.
さて,その際に何人かの学生が私の研究テーマに興味を持っており,研究指導を希望してくれていたという教員(研究者)冥利につきる大変ありがたい言葉を頂戴しました.
基本,おだてには弱いので(笑),このような申し出には全力で対応したいと思っています.
当然ながら,筑波大生の直接の指導教員にはなれませんが,指導教員の了承が得られるのであれば,共同研究者という形で研究指導には協力させていただきます.
やり方も
・筑波大周辺を調査対象として,福岡から遠隔で指導(たまに私が筑波大へ訪問)
・九大周辺を調査対象として,学生が福岡に長・短期で滞在して調査・研究
など,ある程度はその人に合わせて対応できると思います(研究予算との兼ね合いもありますが).
いろいろと考えなければいけないこともありますが,まずはメール等でご相談ください.
卒業研究は大学生活の締めくくりですから,是非,自分のやりたい研究に取り組んでもらいたいと思いますし,こちらもできるかぎりそれをサポートしたいと思います.
2015.10.27
こちらに来て約1ヶ月が経ちました.
この間,筑波大で指導していた学生とも連絡を取り,週1回の進捗報告ゼミをSkypeを使って実施しています.
2014年度まで関わっていたエジプトプロジェクトでも感じたことですが,遠方の人とのやりとりが本当に手軽にできる時代になりました.助かります.
ただ,やはりテレビ会議はあくまでもテレビ会議,なかなか細かいところまでは話を詰めることができません.
そんなわけで,来週は約1ヶ月ぶりに筑波大学を訪問し,学生たちと研究打ち合わせをしてきます.
短い滞在時間ですが,できるだけ効率的に打ち合わせをして,密度の高い時間を過ごしてきたいと思います.
2015.10.21
昨日は講座のソフトボール大会と進級生の歓迎会でした.予想どおり,今日はガッツリ筋肉痛で日頃の運動不足を痛感してます.
おそらく,この筋肉痛の半分以上は気象環境学研究室との最終戦の影響だと思います.何球投げたんだろう・・・.
その後,研究室で私を含めた新メンバー(大学院生2名,3年生3名,教員1名)の歓迎会を開催していただきました.
このようなさまざまな交流会を通して,少しずつ新しい職場にも慣れていきたいと思います.
関係者の皆様,昨日はありがとうございました.
2015.10.19
現在、科研費等の予算申請のピークですが,前職で指導していた学生から学振(DC2)の内定を受けたとの吉報がありました。
本人もかなり苦労していたので、その努力が報われてよかったです。おめでとう。
科研費に落ちまくっているわが身としては,元指導学生が書いた申請書も参考にして,現在作成中の申請書の悪い点を修正することにします。
2015.10.13
遅くなりましたが,筑波大学で指導していた大学院生の研究が掲載されました.
大震災などで発生する断水時に農業水利施設を使って生活用水(特にトイレの水)を供給できないか,という提案です.
まだ課題は多々ありますが,少しずつ穴を埋めて,将来的には是非本対策を広く普及したいと思っています.
島田実禄,谷口智之,氏家清和
「農業幹線用水路による大規模断水時の生活用水供給」
農業農村工学会誌,83(9), pp.33-36.
2015.10.13
10月1日付で九州大学農学研究院灌漑利水学研究室の助教に着任しました.
これまでつくばでは大変多くの皆様にご指導をいただきました.ありがとうございました.
新天地でも,農業水利に関する研究を続けて参りますので,引き続きよろしくお願いいたします.
また,九州大学関係者の皆様,初めての九州生活でわからないことばかりですが,公私ともにいろいろとご指導賜りますようお願いいたします.
是非,福岡でも充実した教育・研究生活ならびに私生活を送りたいと思います.
福岡に赴任して約2週間.まずは魚介類の充実度に驚嘆しました.料理熱が高まります.
2015.6.11
このたび,農業農村工学会研究奨励賞をいただけることになりました.
農業農村工学会は,学類生の頃に初めて所属した学会(当時の名称は「農業土木学会」)であり,本学会を通じて,数え切れないほどの先生,友人,学生にお世話になりました.
皆様に厚く御礼申し上げます.
2015.5.26
先月末まで大変重要な某書類の作成に追われていたため,HPの更新が完全に停止してました.
いまさらですが,HP全体の情報をを更新しました.
今年度は所属学生6名のうち4名が論文生(修論2名,卒論2名)なので大変なことになりそうです・・・.
2015.1.7
2012年度に卒業した卒業生の卒論成果をまとめた論文が掲載されました.
現在,パイプライン化事業が進められている水田灌漑地域を対象に水収支解析を行った研究です.
興味のある方は是非ご覧くさい.
谷口智之,宇田川啓太
「水田灌漑地区における排水路内貯留水利用の定量的分析-茨城県五霞町パイプライン化事業に事例-」
農業農村工学会論文集,294,pp.1-8
本研究は,茨城県五霞町で研究したいという学生自身の希望を受けて実施しました.
「メンバー募集」にも書いていますが,研究テーマについては本人の希望があれば新しく課題を設定します.
こちらが提案している課題以外でも,農業・農村における水に関する研究に興味のある人は是非ご連絡ください.
2014.11.10
2011年から調査を実施している香川県ため池灌漑地域における水管理の研究成果をようやく発表できました.
興味のある方は是非御覧ください.
谷口智之,竹内夏希
「市街化が進行した香川県ため池灌漑水田地域における水管理」
農業農村工学会誌「水土の知」,82(11),pp.7-11
また,11月13日(木)には指導学生がポスター発表をします.こちらもよろしくお願いします.
2014 International Symposium on Agricultural Education for Sustainable Development (Ag-ESD Symposium 2014),2014年11月13日, Tsukuba (ポスター)
・N. TAKEUCHI and T. TANIGUCHI: Situation of Water Balance in Agricultural Areas in the Nile Delta, Ag-ESD Symposium 2014, p.89
・M. SHIMMURA and T. TANIGUCHI: Water Temperature Prediction Model in River Basin Including Paddy Area, Ag-ESD Symposium 2014, p.85
2014.10.17
春学期から夏休みまで非常にバタバタしており,約半年ぶりの更新です.
早速告知ですが,10月22日(水)に生物資源学類環境工学コースの卒研中間発表が開催されます.
今年は,私の直属の卒研生はいませんが,私の研究グループに所属する4年生が1名発表します.
どなたでも参加自由ですので,1年生から3年生の皆さんも奮ってご参加ください.
平成26年度 生物資源学類環境工学コース 卒業研究中間発表会
場所 総合研究棟A 公開講義室(総A110)
日時 2014年11月22日(水) 10:00~17:00 (昼休み12:00~13:00)
また,10月,11月には研究室の院生が以下の研究発表を行う予定です.
興味のある方は,是非お越しください.
第65回農業農村工学会観葉支部大会講演会(http://www.pref.gunma.jp/06/f3600123.html)
場所 群馬県市町村会館
開催日 10月23日(木)
演題 「断水時における生活用水供給施設としての農業幹線用水路の活用」 島田実禄・谷口智之・氏家清和
平成26年度 国際農業ESDシンポジウム(http://www.nourin.tsukuba.ac.jp/~agesd/ag-esd2014.html)
場所 筑波大学大学会館
開催日 2014年11月10日(月)~14日(金) (ポスター発表は13日)
演題 「Water temperature prediction model in river basin including paddy area」 (ポスター) 新村麻実・谷口智之
「Situation of water balance in agricultural areas in the Nile Delta」 (ポスター) 竹内夏希・谷口智之
2014.4.9
今年度のシラバスが生物資源学類のHPに掲載されました.(総合科目「新時代を拓く研究の最前線Ⅰ・Ⅱ」のシラバスもこちらで確認できます)
http://www.bres.tsukuba.ac.jp/2014_syllabus.html
以前(1月28日)にも私の担当講義について触れましたが,もう少し補足したいと思います.
環境工学実験Ⅰでは,7月11日に実際の水田地域で水収支観測を実施します.
このときに観測を行う地域ですが,同じく私が担当する「水資源環境工学」(第6回)で現地訪問する場所です.
これは,実際の研究で行われる下記の手順を体感してもらいたいというのが狙いです.
水田地域内での水の動きを確認(観察) 「水資源環境工学」
↓
その水量を把握(観測) 「環境工学実験Ⅰ」
できれば,この二つはセットで受講してもらった方が楽しいと思います.
また,上記の現地観測では,測量(水準測量)を用いて流量を推定する方法にもチャレンジしてもらう予定です.
「測量学」「測量学実習」を履修していなくても,何をしているか理解できるようには説明しますが,履修した人は「ある実習で学んだ技術が,他の実験で活かされる」という科目間の関係性を感じてもらえると思います.
これらの講義,実験,実習の履修を悩んでいる人は,是非積極的に履修してもらえればと思います.
2014.4.3
新年度を迎えました.今年度もよろしくお願いします.
来週から春学期の講義が始まるため,現在,その準備を始めています.私の担当講義の受講を検討している皆さんは,シラバスで内容を確認してください.
当HPの「講義関連」でも適宜情報は流すつもりでいますが,最も正確かつ重要な情報はシラバスに記載しています.
また,緊急の連絡事項が生じた場合には,関係学類の掲示板に掲示しますので,少なくとも1週間に1回は確認するようにお願いします.
2014.1.28
現在,指導学生の卒論と修論のピークなのですが,同時に来年度の講義科目のシラバス準備もボチボチ始めています.
その絡みで,私が担当する「講義関連」の情報を少し追加しました.学生の皆さんは来年度の履修の参考にしてください.
以下,ざっくりと紹介.
学類を問わず,総合科目「新時代を拓く研究の最前線」はお勧めです.
2013年度は世話人ということもあり,ほとんどの回に一受講生として出席しましたが,各先生がご自身の研究分野を噛み砕いて紹介してくださるので,分野外の人間でも十分に理解できます.
総合科目を何を取るか悩んでいる人,自由科目が足りない人は是非.ただ,月曜1限なので,遅刻・欠席はしないように.おもいっきり成績に反映します.
私の研究分野に興味がある人(特に研究したい人)は,「水資源環境工学」と「農村・農地工学(私は担当していないのですが)」を必ず受講してください.
他の実験・実習科目ももちろん必要な知識・技術なのですが,極端に言うと,研究テーマによっては履修していなくても何とかなります(研究テーマの選択の幅が狭まるだけ).
ただ,上記2科目の知識は研究を始めてから,一から勉強しようとすると大変なので必ず履修してください.
ちなみに,これらの科目では複雑な数式はほとんど用いませんので,1,2年生の環境工学コースの科目を履修していなくても理解できる内容となっています.
(当然,「流れの科学」や「土の物理学」を履修しておいた方が理解は深まりますが.)
1,2年生の科目で扱われる内容に関しては,基本的に講義中では説明しませんが,配布資料に解説を載せるようにしますので,必要に応じて各自で復習してもらえます.
2年生で他コースを選択したが,やはり工学的な研究をしてみたいと思った人も諦めずに受講してみてください.
2013.12.24
すっかりHPをほったらかしていたのですが,年末を迎えて,HPの内容を一部修正しました.
この間,減反政策の廃止などの大きなニュースも飛び込んできました.これから私が貢献できることは何かを考えながら,来年度以降の研究計画を立てたいと思います.
ま,その前に,投稿論文の執筆,修論生と卒論生の指導が大切ですが.
前回の書き込み以降,以下の発表を行いました.この他にも,いくつかの研究会で研究成果を報告させていただきました.
ご意見,ご指摘をくださった皆様,ありがとうございました.
第68回農業農村工学会中国四国支部講演会,2013年10月17日,高松
・ 谷口智之,竹内夏希:市街化が進行した香川県ため池受益地における水管理の実態
The 1st Workshop for ALOS-2, 2013年9月19-20日, Tsukuba (ポスター)
・T. TANIGUCHI, K. FUJIHIRA, K. N. NASAHARA and M. SATOH: Paddy Field Mapping for a Rotationally Irrigation Agricultural Area in the Nile Delta
2013 International Symposium on Agricultural Education for Sustainable Development (Ag-ESD Symposium 2013),2013年11月28日, Tsukuba (ポスター)
・M. SHIMMURA and T. TANIGUCHI: The Effect of Agricultural Water Use to Water Temperature Change in Kokai River Basin
・N. TAKEUCHI and T. TANIGUCHI: Water Management in Reservoir Irrigation in Kagawa - A Case Study in Saburo Lake Beneficial Area-
・M. SHIMADA, T. TANIGUCHI and K UJIIE: Feasibility of Domestic Water Supply by Using Irrigation Canals in Time of Disasters
2013.9.18
7月23日の近況で書きましたセミナーの詳細が確定しました.
http://ttweb.sec.tsukuba.ac.jp/seminar/16th.pdf
「気候変動が世界の食糧生産の安定性に及ぼす影響」
講演者:飯泉仁之直(博士(理学))
(独)農業環境技術研究所大気環境研究領域・任期付研究員
日時:2013年9月30日(月) 16時~18時
場所:総合研究棟A 205号室
参加費無料,事前登録不要です.
お時間のある方は奮ってご参加ください.
2013.8.21
学会シーズンが近づいて参りました.本年度も以下の学会で私と指導学生が発表を予定しています.
農業農村工学会(2013年9月3~5日,東京農業大学)
・谷口智之,宇田川啓太:茨城県五霞町パイプライン化事業による用水管理への影響
・塚原元太,谷口智之:小型温度センターによるポンプ稼働の判定
・竹内夏希,谷口智之:香川県ため池灌漑地区における水管理と用水配分―三郎池受益地区を対象として-
・新村麻実,谷口智之:小貝川流域における水温変化
水文水資源学会(2013年9月25~27日,神戸大学)
・谷口智之,谷有紗:農業幹線用水路における用水の配分と利用(ポスター発表)
今回発表する学生3名は,学会口頭発表が初挑戦です.現在,発表準備を頑張っているようですが,さて,どうなりますか.
上記のほか,
・農業農村工学会中四国支部大会(2013年10月17日,高松)
・1st PI Workshop for ALOS-2(2013年9月19~20日,つくば)
・国際農学ESDシンポジウム(2013年11月25~29日,筑波大学)*学生発表
でも研究成果を報告したいと考えており,現在準備を進めています.が,要旨の締め切りが迫っており,ちょっと焦っています・・・.
2013.8.6
本学では,本年度の1年生からGPA制度を導入しています.
https://www.tsukuba.ac.jp/education/gpa.html
「講義関連」にも書きましたが,本年度は総合科目の世話人をした関係で,このGPA制度に悩まされています.
(以下,内容に誤解があったため,削除しました.)(2014.1.28)
(2014.1.28追記)
本件,私のGPA制度に関する誤解があったようです.
GPAの分布はあくまで「目安」で,受講生の成績が教員の想定よりも遥かに頑張れば,必ずしもその分布に従わなくても良いようです.
受講生の皆さん,是非,私の想定以上の好成績を上げていただけることを期待しています.
2013.7.23
昨日,Yahooニュースを見ていたら,大学時代の後輩の名前が載っていました.
「農業環境技術研 3ヶ月前にコメの豊凶を予測 手法を開発」(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130722-00000049-mai-sctch
本論文の筆頭著者は,今でこそ気候変動分野で世界をリードする若手研究者の一人ですが,
もともとは生物資源学類の経済系(現在の社会経済学コース)出身,その後,気象分野で博士号(理学)を取得されたという異色の経歴の持ち主です.
論文掲載のお祝いメールにかこつけて,セミナーでお話しいただけないかと打診したところ,快くお引き受けいただけました.
現在,9月30日(夏期休業最終日)にセミナーを開催する方向で準備を進めております.
詳細が固まり次第,改めてこのHPで告知しますが,日程はほぼ確定ですので,興味のある方は予定を空けておいていただけましたら幸いです.
お話しいただく具体的な内容はこれから相談しますが,今回の論文の内容だけでなく,大学生時代の生活,これまでの研究経歴(経済から理学に転身した話),
生物資源学類での勉強・研究が現在の研究にどのように役立っているかなどについても熱く語っていただきたいと考えています.
気候変動に関する研究を進められている教員,大学院生はもちろん,大学時代の勉強や研究をどのように進めれば良いか悩んでいる学生の皆さんにもご参加いただければと考えています.
(特に,生物資源学類生にとってはコース選択や卒業研究のテーマ設定の参考にもなるかも?)
2013.7.11
7月19日16時から,2D305で環境工学コースの意見交換会が開催されます.
本会は,
・工学コース希望者数が少ないことの原因
・今後のカリキュラム編成等の改善点
などついて,学生から率直な意見を聞くという趣旨で開催されます.
講義内容やカリキュラム編成については,学生の皆さんもいろいろと不満があると思いますので,この機会に全部ぶちまけてしまってください.
3,4年生はもちろん,院生や環境工学コースに興味がある1,2年生も参加自由ですので,是非,多くの方に参加していただきたいと思います.
18時からは工学コース(3年生)の壮行会も行われますので,そちらも是非.
個人的には,1年生や2年生の頃には環境工学コースに興味があったけど,最終的に他のコースを選択した学生さんの意見を掘り起こすのが一番重要だと思うのですが,これってなかなか難しいですね.
2013.6.19
今年度は,2学期制に伴い,測量学を5,6月の土曜日(集中),測量学実習を測量学終了後の6月第2週から実施しています(昨年度までは,測量学と測量学実習は曜日を変えて,平行して実施していました).
一般的な講義と実験の場合(例えば,水理学と水理学実験など),基本的な理論を理解しないまま実験を実施しても,実験の中身が理解できず,教育効果が小さくなってしまうので,
測量学の後に実習を行うというカリキュラムにしたのですが,これがあまり良くなかったようです.
測量機器を見たことも触ったこともない状態で理論的な話(機器の原理,誤差論,測量手法など)を聞いても,イメージが沸かず,実習を受けてから講義の内容がようやく理解できたという声が聞かれました.
来年度は,もう少し理解しやすいように,講義と実習の順序を検討したいと思います.
> 本年度の測量学実習の受講生の皆さん
7月16~19日の夏期集中は大変暑い中での作業になると思いますが,熱中症に気をつけながら,頑張りましょう.
2013.5.25
5月23日,24日の2日間,筑波大学テニュアトラック普及・定着事業の一環で,「若手フェスティバル」が伊豆の筑波大学下田実験センターで開催され,
「Time Management」と「Project Management」についてのレクチャーを受けてきました.
日頃の生活の中で,如何に自分の研究時間等を確保すればよいか,大変勉強になりました.
教えていただいたすべてのことをすぐに実践するのは,諸般の事情で難しいとは思いますが,心がけで少しずつ改善していきたいと思います.
まずは,「Buffer time」と「Delegation」からでしょうか.
ご講義いただきましたIris先生(Iris科学・技術経営研究所),当日のアレンジをしてくださった今先生(筑波大学下田実験センター),ありがとうございました.
2013.5.21
本日,教室が生農C棟から生農E棟に移動しました.年末くらいまでは生農E205にいる予定です.
レポートの提出場所もこちらですので,注意してください.なお,電話番号は転送設定をしましたので,これまでどおりに繋がります.
よろしくお願いします.
2013.5.7
先日,生農棟C棟改修にともなう,居室の引っ越しの日程が確定したとのことを書きましたが,ここに来て,また日程が変更になりました.
新しい引越日は5月21日(火)です.
この日から居室が生農C304から生農E205に移りますので,ご注意ください.
これから2週間で居室が片付くかがかなり不安ですが,頑張ります・・・.
2013.4.22
生農棟C棟改修にともなう,居室の引っ越しの日程が確定しました.5月24日(金),27日(月)に居室が生農C304から生農E205に移ります.生農C309に戻ってくる日は未定です.
学生の皆さん,質問,レポート提出などの際には注意してください.
2013.4.12
新学期が始まりました.春学期は担当する科目が多いので,学生の皆さんにお会いする機会も多いと思います.
よろしくお願いします.
私はオフィスアワーを特に設けておりませんので,質問等がある人は,適宜研究室を訪問していただいて結構です.
なお,不在や立て込んでいて対応できない場合もありますので,事前にメールで一報いただけると大変有り難いです.
アドレスはシラバスに載せてあります.
また,5月頃から居室がある生物農林学系棟C棟の改修工事があるため,工事終了まで居室を学生実験室(生物農林学系棟E205)に移す予定です.
工事の正確な終了時期は定かではないのですが,今年度いっぱいは,この影響で居室が行ったり来たりする可能性があります.
皆様にはご迷惑をお掛けしますが,よろしくお願いします.
2013.4.9
今年度から,テニュアトラック普及・定着事業(http://ttweb.sec.tsukuba.ac.jp/)のメンバーで,「新時代を拓く研究の最前線Ⅰ,Ⅱ」という総合科目を立ち上げることになりました.
(平成25年度総合科目Ⅱ 科目群A一覧:http://www.tsukuba.ac.jp/education/pdf/total/5.pdf)
昨今メディアでよく取り上げられる,「災害」「気候変動」「農業」「遺伝子」「生態系」「食品」「iPS」「医療」などのホットな話題について,
今まさに研究を進めている若手教員が,分野外の人にも分かるように解説します.
1年生はもとより,2年生以上の学生の受講も歓迎です.
それぞれのテーマについて素朴な疑問をたくさん持って受講し,講義で質問することを通して,これまで知っているようで知らなかったことを正確に理解してください.
2013.4.9
以下の報文(査読付き)が掲載されました.新村さんの卒業研究の成果です.(新村さん,お疲れ様でした)
新村麻実,谷口智之(2013):水田地域を多く含む流域における農業用水の温度変化,水土の知,81(4),pp.27-30.
2013.4.4
新年度になりましたので,メンバーなどを更新しました.
今年度の指導学生は,
修士2年が2名(1名は他研究室との掛け持ち)
修士1年が2名
学類4年が2名
です.皆さん,頑張っていきましょう.
今年度の研究テーマは,
・エジプト水・塩収支モデルに関する研究
・流域内の水温変化に関する研究
・農業用水路の多面的活用に関する研究
・ため池灌漑地域の水管理に関する研究
の4課題を予定してします.
2013.3.24
エジプト最終日.あと6時間強で出国です.滞在10日足らずの短い調査でしたが,ある意味エジプトらしさ満点の現地調査でした.
興味のある方には個人的にお話しします.
さて,昨今,「アラブの春」や気球墜落事故などで,日本でも頻繁に取り上げられているエジプト.
一ヶ月ほど前にも革命後のエジプトを取り上げた番組が放送されていましたが,久しぶりにエジプトで生活して感じたことを書き記しておきたいと思います.
1.
ガソリンの買い占めが行われており,どのスタンドも大行列となっています.
親しいエジプト人によると,背景にはガソリンの供給が不安定になっていることがあるのですが,それ以上に問題なのは政府がエネルギに関する情報を開示しないため,
ある種のパニック状態(オイルショック)が起きているとのことです.
さらに,一部の人間が転売目的で必要以上にガソリンを購入している結果,状況がさらに悪化しているとのことでした.
確かに,以前はあまり見なかったポリタンクでガソリンを持ち帰っている人が多く見られました.
また,ガソリンスタンドの行列の影響で,周辺の交通がほとんど麻痺状態になっている点も深刻です.
首都カイロは以前から大渋滞で有名な都市ですが,地方都市や田舎町でも大渋滞が発生しています.
私自身,今回の調査中に,渋滞なんて経験したことがないような田舎町で大渋滞にひっかかり,30分以上足止めを食らいました.
2.
調査で幹線道路を走っていたところ,途中で道路が封鎖されていました.
平日にもかかわらず,デモが行われるためとのことですが,まったく事前情報がなく,その日に予定していた調査を断念することになりました.
エジプト人のアシスタントによると,通常1時間で移動できるところが,デモの影響で5時間以上掛かることもあるとのことでした.
上記のオイルショックもそうですが,流通の根幹をなす交通網が麻痺することでエジプト経済に多大な被害を与えていることが予想されます.
3.
革命前は非常に治安が良かったエジプト.夜中に一人で出歩いて買い物に行くなんてことも全く問題ありませんでした.
しかし,昨今,警察力が低下していることもあり,都市部や田舎町にかかわらず,あちこちで犯罪が発生してます.
実際,私がエジプトに到着する直前には,カイロで日本人がひったくりに合ったという報告を受けました.
さらに,私の滞在中にはプロジェクトで雇っているエジプト人アシスタントが現地(農村地域)で作業していたところ,持っていたPCを奪われるという事件が発生しました.
これらの事件は,基本的に一人でいるところを狙われているので,複数名で行動すれば被害に合う機会はかなり減らせると思います.
とにかく,単独行動は控えて,これまで以上に気を引き締めて行動することが求められます.
4.
今回,アブダビからカイロに飛んで入国したのですが,搭乗率が非常に低かったです(50%に満たないくらい).
そして,乗っているアラブ系の人の割合が以前よりも大きかったように思います.
また,カイロ市内を歩いていても,観光客らしき人をほとんど見かけませんでした.
革命以降,観光客が激減しているとは聞いていましたが,観光立国のエジプト経済に与える影響は計り知れません.
このように不安定な状況ではありますが,エジプト人は相変わらず,ウザいくらいに人懐っこく,ときに怒りっぽく,陽気に生活を送っていました.
ちなみに,私はよく学生に,「エジプト人を相手にするときは,小学生を相手にしていると思うくらいがちょうど良い」と話しています.
・基本的に素直で,明るく,優しい.
・でも,平気で簡単に見破られる嘘をつき,それを指摘されても絶対に嘘と認めない.
・ちょっとしたことですぐに感情をむき出しにして怒るが,暫くすると何事もなかったように親しく話しかけてくる.
また,街中には新しい商店がいくつも開店する一方で,既存の商店の改装も進んでおり,少しずつですが町が活性化してきているような印象も受けました.
まだまだ,革命も途上といった様子ですが,持ち前の明るい国民性で,国全体が良い方向に向かっていくことを願ってやみません.
2013.3.14
約7ヶ月ぶりにエジプトへ行くことになりました.
よく考えてみると,半年以上エジプトに行かなかったのは,2009年にプロジェクトが始まって以来初めてです.
最近,いろいろとニュースなどで取り上げられる国ですが,この半年間でどれにくらい状況が変わっているのか観てきたいと思います.
さて,私の不在中に以下の国際シンポジウムが開催されます.事前登録は不要のようですので,興味のある方は是非ご参加下さい.
国際シンポジウム「エジプトの水と農業 ~SATREPSのアプローチ~」
日 時: 2013年 3月18日(月) 9:00 -17:00 (受付開始:8:30)
場 所: 筑波大学 大学会館 国際会議室
言 語: 英 語
詳細:http://www.agbi.tsukuba.ac.jp/~wat/
ちなみに,このシンポジウムで講演されるエジプト人の皆様とは2時間ほど前に成田空港でお会いしました.こちらは,あと1時間ほどでフライトです(!).
(20:10 成田空港にて.エティハド航空搭乗待ち.)
2013.2.28
以下の論文が掲載されました.
谷口智之(2013):兼業化稲作地域における用水配分と水田管理,農業農村工学会論文集,283,pp.67-73.
2013.2.21
昨日,卒研発表会が行われ,私の指導学生3名も無事に発表を終えました.
複数の卒研生を指導するのは初めてでしたので,一人一人に十分な論文指導の時間を取れず申し訳なかったのですが,3名とも立派に論文を作成し,発表してくれました.お疲れ様でした.
竹内夏樹 「香川県ため池灌漑地区におけるため池操作と用水配分 〜三郎池受益地を対象として〜」
新村麻実 「水田地域を多く含む流域の水温変化」
宇田川啓太 「茨城県五霞町パイプライン化事業による用水管理への影響」
また,上記の論文でご協力いただきました関係各位にも心からお礼申し上げます.
2012.11.28
昨日,テニュアトラック普及・定着事業の活動の一環で,以下の国際シンポジウムが開催され,出席してきました.
『東日本大震災が残した課題(Emerging issues after the 2011 Tohoku Earthquake)』
http://www.nourin.tsukuba.ac.jp/~engei/mizuta/?page_id=43
一言に「震災」といっても,多くの研究者が様々な切り口で問題に取り組んでいらっしゃることを知ることができました.
それと同時に,自分が当たり前のように用いている研究手法(特に観測技術)が,他の分野でも意外と有効に活用できそうであることを再認識することができました.
河川の水位や流量の観測,農地での水利用に関する問題であれば,微力ながら貢献できることもあると思いますので,
研究分野に関わらず,上記のことでお困りのことがございましたら,ご相談いただければと思います.
こんなことを書こうと思う気持ちになったことが,私にとっての昨日のシンポジウムの最大の成果でしょうか.
2012.11.24
先日,クラス連絡会(1,2年生のクラス代表と教員が顔をつきあわせていろいろなことを話し合う会議)に出席しました.
昨今,教員が忙しすぎるために学生と話をする時間がなかなか確保できない状況ですので,このような機会を定期的に持てるのは非常に良いことだと思います.
個人的には「年2回というのが少なすぎるのでは?」と思っています.
さて,今回の議題は,
1.学生による授業評価アンケート
2.学類新聞の作成
3.留学生のためのレンタサイクル
4.学年間の縦の繋がりを作るイベント(プレゼン懇親会:4年生主催)でした.
どれも大変重要な企画なので,是非成功させて欲しいと思います.
思い返してみると,私が学生だった10数年前(もうそんなに経つんですね・・・)も同じような企画が議論されていたように思います.
ただ,当時と大きく違うのは,何をするにしても先に大学や教員の許可をきっちり取ることが求められるようになってきたこと.
以前はゲリラ的(勿論,最低限の根回しや相談はしましたが)に何かをやっても,目をつぶってもらえることが多かったように記憶しています.
問題が起こらないような対策,起きたときの対策を事前に講じておくことは必要ですが,あまり対策ばかりを考えて,活動の動き自体を鈍らせてしまっては・・・,という気がしないでもないです.
少し準備不足でもノリや勢いで始めてしまって,問題が起きてから少しずつ内容を修正していく方が手っ取り早く,
活動も成熟することが多いと思うのですが(言うまでもなく,人権や安全に関わる対策は万全を期する必要があります).
実は研究も同じで,研究を始める段階で計画をしっかり組むことは重要ですが,だからといって計画ばかりに時間を取られて全く手が動かない(観測や分析をしない)と,いつまで経っても成果は上がりません.
研究を進めると計画どおりに結果が得られないこともよくあることなので,結局,どこかの段階で方向転換や修正が必要になります.
このときに素早く頭を切り換えられるか,それともフリーズして手が止まってしまうかで研究の進み具合が大きく違ってきます.
予想外の事態や問題が起きたときに,それを乗り切る力.
これを身に付けさせるには,何かに全力で(これ,重要)取り組んで,
その結果として思いっきり失敗するのが近道だと思うので,
そのような失敗に対しては寛大でありたいと思います.
が,実際に失敗されると,イラッとしてしまうんでしょうね(笑)
2012.11.19
卒論の中間発表が終わり,いよいよ論文生(修士2年,学類4年)にとっては
研究の総まとめと論文執筆の時期に入ってきました.
「指導方針」のスケジュールに書いてあるとおり,
私の指導学生には12月から論文執筆を開始できるように研究を進めることを指示しています.
当然,論文で書く内容(全体構成)が固まらないことには書き始めることもできないので,
論文中で使用する図表などは11月中にある程度揃えておくように伝えていたのですが,
ここに来て学生たちは本格的に焦り始めたようです.
「まだ10日ある」と見るか,「あと10日しかない」と見るかは人それぞれですが,
時間に追われ,徹夜しながら研究するのも卒論や修論の醍醐味なので,
論文生諸君にはその醍醐味を存分に堪能してもらおうと思います.
また,来年論文を書く皆さん(修士1年と学類3年)には,先輩たちの後ろ姿をしっかり焼き付けてもらい,
来年度はより計画的に研究を進めてらえればと思います.
とはいえ,一生懸命取り組めば取り組むほど検討しなければならない課題も見つかるので,
結局は忙しくなるんでしょうけど(笑)
とにかく,風邪など引かず,健康第一で論文を書き上げてもらいたいものです.
また,論文生に限らず,これから2月までの論文執筆時期に風邪を引いてしまった人は,
必ずマスクを着用するようにお願いします.
2012.11.14
先日,近くの高校に出前講義に行ってきました.
大学の75分講義に慣れてしまっているので,高校の45分講義が非常に短く感じました.
あんな短い時間でいろいろなことを教えるなんて高校の先生ってすごいですね.
2012.11.12
卒論中間発表等が一段落し,ようやく個人HPの立ち上げ準備に入りました.