徒然なるままに

20210105 今更ですが,ブログを書くことにしました

 表記のとおりです.定期的にブログを書くことにしました(下記のサブページに載せます).

 私はさまざまな問題を自分なりに考えて,その考えを人に話すことが好きです.そして,自分なりの考えを研究室のゼミ,日常の雑談,飲みの席などの場面で人に話し,そこでの議論を通して自分の考えを再構成し,それを繰り返すことで自分の考えをまとめてきました.しかし,新型コロナウイルスによって人と話す機会が激減しました.今でもオンラインでゼミや講義などは続いています.しかし,オンラインでは限られた時間で要点のみを議論するため,例えば,ゼミや講義の前後に取り留めもなく話していた雑談が完全に消失しました.

 人は,他の人に何かを伝えることで自分の考えがまとまります.理解していたつもりのことでも,人に説明しようとするとうまく話せないというのは誰でも経験したことがあると思います.私にとって日常的な対面での雑談が,まさにその機会でした.しかし,この1年間,人と話す機会が激減したことで,自分の考えや思いつきは言葉として発することなく,自分の記憶の奥底に沈み,いつの間にか忘れ去っている状態が続いています.こりゃいかんと思い,その時々の考えや思いつきを書き留めておくことにしました.

 実は昨春(新型コロナウイルス第1波の緊急事態宣言時)からこのことは考えていました.ただ,小学校のときの夏休みの日記さえも書き続けることができなかった経験(当時の先生方,ごめんなさい)から,ブログを書くことが長続きするかを見極めるため,しばらく寝かせていました.速攻で書くネタが枯渇するんじゃないかという不安も...(汗).そして,やはり書き留めておく必要性を感じ,年が明けた2021年から書き始めることにした次第です(多分,書くネタも1年分くらいはなんとかなりそうだし).

 今後は週1回くらいの頻度で,その時々の自分の考え方や思いつきのほか,講義などで話しているネタ,私が実施している研究紹介(展望),大学教育に関する私見などについて書こうと思います.

 

 また,大学教員(研究者+教育者)である自分の考えが,意外と他の人が物事を考える際の参考になるかもしれないと感じる機会が増えたことも,ブログを書こうと思った理由の一つです.おそらく私のHPをご覧になる方は,私の知人以外であれば,大学進学を考えている高校生,分野配属や研究室配属を考えている学部生,学会発表や論文などを通して私の研究に興味を持ってくださった方,ネット検索したら偶然たどり着いた方,などだと思います.私の考えに対して賛成か反対かは関係なく,私の発信によって誰かが新しい視点で物事を考えるきっかけになれば嬉しいです.

 なお,ここで書くことは,私の専門分野に関する内容であっても私見やアイデア段階のものが含まれます.くれぐれも書かれている内容を鵜呑みにしないでください.ネットには有象無象の情報が氾濫しています.必ず自分で正確な情報源に当たって,事実を確認するようにしてください.もしどこを探しても正確な情報が得られない場合には,それは研究のネタかもしれません.是非,いろいろ考えて,自分なりの結論を導き出してください.

 大学の先生にはSNSやnoteで発信されている方も多くいらっしゃいますが,私はあえて個人のHPを使うことにしました.SNSは検索機能やリツイート機能があるので多くの人の目に触れやすく,また,「いいね」などの評価を可視化できる点が魅力です.ただ,タイムラインなどで容易に他人の意見にアクセスでき,その意見に気楽に「賛成」「反対」を表明できるので,発信者の意図を理解せず(できず)に発せられる無責任な意見も散見され,他の人のTwitterなどを見て,なんとも言えない気持ちになることがあります.また,発信者の意見に対して,発信者と関係ない人間が「賛成」と「反対」を一方的にぶつけ合う殺伐とした感じも苦手です(宇野常寛さんの『遅いインターネット』(幻冬舎)では,このようなネット社会の問題が見事に整理されています).

 このような気持ちがあったので,SNSやNoteでもコメント機能を使うことはないと思い,「そうであれば,個人のHPでよくね?」という結論に至りました.ただ,真剣な感想,意見,批判,質問などは是非伺いたいと思っています.その際にはお手数ですが,メール等で直接ご連絡いただけると嬉しいです.このような発信を通して,私の研究テーマ,所属している研究室(灌漑利水学研究室),研究分野(生物生産環境工学分野)に興味を持ってくれる学生が増えたり,これまで関係しなかった研究機関,教育機関,民間企業,行政の方々と繋がるきっかけになればいいなぁ,という打算的な狙いもあったりなかったり.ということで,よろしくお願いします.