Post date: Apr 20, 2012 2:36:33 PM
TV業界のショー、NABに2年ぶりに参加した。だんだんと場所が小さくなっているが、まだまだ元気である。ただいわゆるTV放送というより、SNSやインターネット配信のものがかつては集められていたが、いまは浸透した感じで、そこここにある。TVそのものというより放送型はい新サービス全体という色が濃くなっている。
NICT
いよいよ完成した200インチ、裸眼立体TVを出店した。位置を変えてみないとそのありがたみがわからないが、すばらしい体験である。
Ericsson
マルチスクリーンでは、最も統合的にサービスを考えていたのではないか。motorola, Verizonもたい したものはなかった。
ただtvをどうしようというのではなく、あくまでも携帯オペレータとしてインターネットや3Gによるオンディマンドサービスが第一義である。
そこから、iPadで、 今流れている番組のfacebookやtwitterのつぶやきを見せたり、番組リストからtvのリモコンとしてtvを操作したり、on demandでストリーミングがあれば、それに切り替えると言ったサービスに拡張していく。ただし、あくまでもstbに制御が行く。
台湾のHTCと一緒にすでにサービスしたという。
タブレットでは、appleの提唱するHLS+を採用する企業があった。motrolaはこれに、DRMを加えた仕掛けを提唱している。
Alcatel-lucentが、マルチスクリーンのソリューションを持っているという。よくあるのは、tv, 3G, インターネットに同じコンテンツを違う品質を流すというもの。
ただ、そのままではうまくいかずキャプションの大きさを変えたりという工夫が必要。
Rossがニュースを出すことを承認していくワークフローとして、ニュースの承認プロセスを通じて
Facebookやtwitterに出す記事も管理しようというものがあった。
IBMがbigdata toolkitという大量データをストリームで解析するツールを用い、アカデミー賞のときのツイッターを細かく分析していた。ある映画についてつぶやいている人が、ポジティブな反応をしているのか、ネガティブな反応をしているのかはもとより、その人がオピニオンリーダーなのか、男性なのか女性なのか、年齢までそれまでの履歴により分析し、年齢別の反応などを見せることができる。
転じて、日本の松下、SONY, 日立などの展示があったが、あくまでも従来のTVや放送技術の展示であり、上記のようなサービスを意識したものは、見受けられなかった。このあたりが我が国の問題であろう。